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流星と寄り添う夜  作者: 璃依
本編
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19/92

~騎士長と副騎士長の珍しい日~

   1


「お疲れ様。今日は疲れたなぁ・・・」

「ちょっと早いけど、寝る?」

「そうしようかな。おやすみなさーい」

「おやすみ、リィ」

 今日の修練は大変だった。横になるとすぐさま眠りの波がやってきた。夢すら見ない深い眠りの中へ───



「リィ────────────‼」

いきなりレイルが大声を出し、リィは起き上がった。

「な、何⁉」

「なんだ・・・夢、か」

「嫌な夢?」


レイルの話をまとめると、こうだ。

夢の中で、リィがテセウスと結婚した。

結婚式でリィはとても幸せそうで・・・───


「あの、レイル。そんなこと私がすると思う?」

「そ、そうだよ、な・・・ごめん、起こして」


再び横になり、目をとじた。今度こそ、朝まで寝ようと───



「うああああああ‼」

「レイル⁉」

「・・・リィ・・・」

「同じ、夢?」

「・・・うん」

「どれだけ私が浮気すると思ってるの・・・」

「う・・・ごめん」


 約二時間後。

「何で・・・リィ・・・」


 約三時間後。

「やめて・・・やめてくれ、テセウス殿下・・・」



───翌日。

「あれ?騎士長も副騎士長も、寝不足ですか?隈がすごいですよ?」

「「あぁ・・・まぁ・・・」」


結局、レイルは同じ夢を繰り返し繰り返し見、その度に大声をあげるので寝れなかった。

この日は、書類作業中に寝てしまい、机に頭をぶつけて飛び起きる副騎士長と、昼食の際におにぎりを持ったまま寝る騎士長の姿が確認されたのだった。リィは王族警護の当番だったが、職務中は眠そうな様子は見られなかった。そのあたりはさすが騎士長、しっかりしている。

因みに、昼休憩で寝てしまったリィの手からおにぎりがこぼれ落ちそうになってしまい、慌てて周りの騎士達がキャッチするという一幕もあった。

休み時間が終わるころ目を覚まし、あたふたする騎士長も珍しいと見ている騎士達なのであった。

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