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流星と寄り添う夜  作者: 璃依
本編
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18/92

~結婚式~

   1


「どうする・・・?」

「知られてしまったからなぁ・・・」

発端は、昨日の夜の出来事。

騎士二人が余計なことをしたせいで、酒場にいた他の騎士達にも知られてしまった。

今日出勤すると、騎士達に囲まれ、「結婚式は⁉」と聞かれてしまった。リィもレイルも、考えていないわけではない。だが、書類上夫婦であれば、別に行わなくてもいいかーぐらいの感じである。本当のところ、魔獣騒ぎで忙しくてそんな余裕などなかったのだ。

「騎士の仕事もあるし・・・そうだ!テセウスに相談してみよう!」

なぜか微妙な顔で頷くレイルだった。


───テセウスに相談した時点で、もう結婚式は決定だろう。あの殿下がやるななどと言うものか。リィのウェディングドレス姿が見たいに決まっている。

話を聞いたテセウスは、勢いよく立ち上がり、言った。


「結婚式を行え!余が命ずる!」

「え、でも騎士の仕事が・・・」

「そのようなもの余がなんとかする!そなたらは安心して準備するがよい!」


───やっぱり。想像通りを言った殿下だった。


   2


 結婚式は、昼過ぎから行われた。真紅の絨毯の上で、リィを待つ。ドアが開かれ、式場に足を踏み入れたリィの姿は、息をのむほど美しかった。

式が進行し、誓いの場面になった。

聖職者が問いかける。

「新郎レイル、あなたはここにいる新婦リィを、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」

「誓います」

リィにも同じ問いかけをした。

「誓います」

お互いの指に指輪をはめる。リィの手で、宝石がきらりと輝いた。

「では、誓いのキスを───」

ベールを上げた二人の顔が近付き、触れあった。


 花びらが舞い散る真紅の道を、二人寄り添い歩いて行く。リィを見ると、彼女もレイルを見上げている。幸せそうな顔に、レイルもまた、微笑んだ。

式場の外は、二人を祝福するかのような青空が広がっていた───。

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