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流星と寄り添う夜  作者: 璃依
本編
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16/92

~騎士達の騒ぎ~

   1


「もう!本当に!大丈夫だから!」

「まだ休んでいたほうが・・・」

「あ───!この間の戦いからもう四日よ⁉他の人達だってとっくに復帰してるわ‼それで騎士長がどうして休めるの!」

 朝から、二人の声が響く。

終いには、リィが無理やり「いってきます!」と叫んで、家を飛び出していった。

 彼は心配して言ってくれていると分かっている。ただ、過度なのだ。やり過ぎである。アスール村でのことを思えば致し方ないと思うが。




   2


 廊下を早足で通りぬける。目当てのドアを開けると───

パーン、と音がして、リボンやらなんやらが宙を舞う。

「え?」

「「「騎士長、復帰おめでとうございます!」」」

「え?」

騎士達の手にはクラッカーが握られていた。

「やっぱりさすがでした、騎士長!」

「今度、魔法を教えてください!」

「え?え?」

「いやあ~騎士長がいついらっしゃるか分からずに、何回他の騎士を驚かせたか」

「あのあと、副騎士長の慌てっぷり、すごかったんですよ~あんなに取り乱した副騎士長、初めてみました」

そのひとことに反応した騎士達が囃し立てた。

「副騎士長が騎士長を抱き抱えたまま馬に・・・」

皆、明らかにニヤニヤしている。

顔が赤くなるのを感じ、慌てて叫ぶ。

「ちょっ、止めて‼」

部屋の中で笑い声がはじけた。



 その頃。

「へっくしゅん!くしゅん!・・・ぅあー」

家に取り残されたレイルはくしゃみを連発していた。

「風邪かなぁ・・・」

一人寂しく呟くのだった。

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