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流星と寄り添う夜  作者: 璃依
本編
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15/92

~国旗~

 1


 魔力も復活し、動けるようになった。だが、レイルが安静にしろと言って聞かないので、仕方なく刺繍をはじめた。ひたすら縫う。


「でーきた!」

糸切りばさみで玉どめのすぐ上をぱちんと切る。出来上がったのは──紺色のハンカチだ。

刺繍は流れ星と二つの星が縫われている。

「レイルは何て言うかな・・・」



   2


「これだっ!」

リィ作ハンカチを見たレイルの第一声はそれだった。

少し不満げなリィにレイルは叫ぶ。

「これを───レイリア国の、国旗のデザインにしよう!」

えええええっ、と心の中で絶叫した。

何でも、レイルはテセウスにデザインを考えろと言われていたらしい。

「えぇ、でも、ねぇ・・・」

テセウスがいいと言うのか。

「それについては問題ない」

「───」

「テセウス殿下が、リィのデザインを嫌だと言うはずがないから」

・・・妙に説得力があった。

そして、その予想が当たったのは、言うまでもないだろう。

レイルにあげるつもりだったハンカチは、初期デザインとして、王城で厳重に保管された。

───端的に言って、面白くない。

なので同じ布地に今度は大きく刺繍して、クッションをつくった。

「はい、レイル。プレゼント」

レイルが、滅多に見せない満面の笑みでクッションを受け取ってくれたので、許そう。

しかし・・・ハンカチを結晶と同じように保管って・・・大丈夫なのかな、この国。

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