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【護人・前編】
透が上京してから、実家は涼子の友人の溜まり場になっていた。
溜まり場といっても親公認の男女数人。
涼子が居ない時も彼等はやって来て、英雄や和恵と話をしたり遊んだりしていた。
英雄達も彼等を『ウチの子』と呼んで可愛がっていた。
当然(?)ウチの子なのだから、涼子不在どころか家主不在でも出入りしていた。
流石にそれは女の子達だけで、男子は自主的にそれだけはしなかった。
そんな彼等も実家では面白いものを見たり体験したりしていた。
夜中に白い霧みたいなのが漂っていた。
勝手にテレビが点いた。
点けっ放しのテレビが消えてた。
普通はこんな家、自分の家なら諦めもするが、他人家でそんな得体の知れない話、絶対に寄り付かないのが普通の筈だ。
それでも彼等はこの家から離れなかった。
「透、アナタの実家、空気が変わったわよ」
久しぶりに会った伯母がそう言った。
「いつの頃からから透の家は世話をしても観葉植物も育たなかったじゃない。とても重苦しい空気があったのよ。あれだけ光が入っているのに暗く感じる居間とかも……」
驚いた。
伯母も分かっていたのだ。
なるほど。
あれだけ仲の良い付き合いをしているのに、伯母が実家に遊びに来ないのはそこに理由があったのだ。
その伯母が『空気が変わった』と言っていた。




