第十五話【アルフレニヤ山】
遅くなってすいません。ついに引っ越しも終わったのでこれからは遅くなる事はなくなると思います。まぁ不定期投稿なので絶対とは言いませんが………。
取り敢えずこれからもよろしくお願いします。
アスタロス帝国の東部に位置する広大な砂漠ーーーアビアラ砂漠で1人の男が歩いていた。サラサラと乾燥しているがそれでいて確りと固まって堅い砂地に足跡を残しながら歩く彼を、この砂漠に詳しい者が見れば目が飛び出す程驚くだろう。
アビアラ砂漠はここからさらに東へ進んだ場所にあるアルフレニヤ山から地下を流れる魔力を宿した溶岩により、昼夜関係なく気温150℃を越える。そんな砂漠を歩く彼の服装は、上下長袖の黒い服に上から黒いロングコートを羽織って歩いているのだ。
普通の人間ならば生存すら困難な砂漠を平然と歩く、人間ではないと判断されても文句は言えないだろう。しかし彼自身暑くない訳ではない、普通の人間より体感温度が低く感じているが暑いものは暑いのだ。しかし行動を阻害する程ではないので気にせずに歩き続けている。
そして歩き続ける事48時間、ついに灼熱の砂漠を横断してアルフレニヤ山にたどり着いた。
「………やっと着いたな、アルフレニヤ山。」
ニブン王国から3日掛けて聖教国に入り全力疾走で横断して僅か3時間でアスタロス帝国に到着したのだが、やはり帝国東部のアビアラ砂漠を渡るのにかなり時間が掛かってしまった。
アビアラ砂漠はアルフレニヤ山を中心に西に25,409k㎡程広がっており、歩いて渡るには時間が掛かるのだ。アイテムボックス内にあるアイテムを使えば徒歩より早く移動できるのだが、それは整備された道があってこそなので砂漠では役に立たなかった。
しかし無駄に暑い砂漠を休まず歩き続けて2日、やっとアルフレニヤ山に到着した。ここで2~3分程休んだらアルフレニヤ山に登るつもりなので、近くの手頃な大きさの石に座って休憩する。
ただ休憩するだけでは時間が勿体無いので、休憩ついでにアルフレニヤ山とその周辺の地域について説明しよう。まずはアルフレニヤ山についてだ。アルフレニヤ山は大陸東部に存在する世界最大の活火山であり、常に強大な魔力が溢れ出ている場所としても有名だ。溢れ出る魔力により火山内の溶岩は通常の溶岩の数百倍の熱量を持つ為、溶岩が流れている場所の気温が常に高い。
そんな環境故に植物は皆無、通常の生物はおろか魔物もほぼ居ないに等しい。魔物は居るには居るが、過酷なアルフレニヤ山の環境に適応する為に独特の形態を持つものが数種類だけ生息している。
その魔物達もアルフレニヤ山の活動が活発化すれば、山岳部から麓の砂漠まで降りて来て避難する事が多いので、火山の噴火が特に活発化する11月~4月辺りは一切の生物が居ない環境が出来上がる。因みに今は1月なので丁度魔物が居ない時期だ。
それとここからが非常に重要な部分だ。アルフレニヤ山は巨大な活火山と言われているから山角形の一般的な山と同じ様な形の山だと思われがちだが、実際は全く違う。まず違うのは山がある場所だ、アルフレニヤ山は48の火山が集まって出来た山岳地帯の事なのだが、その中心地にある一際大きな火山がアルフレニヤ山と呼ばれる事が多い。
そのアルフレニヤ山の周囲の火山が噴火する毎に大量の溶岩が流れ冷え固まり地形を大きく変える。その為常にアルフレニヤ山の標高は常に変わり続けている。火山活動が活発化する11月~4月の5ヶ月間では標高が1,500~3,000mは変動するのだから、相当変わる。
そのせいもあって、アルフレニヤ山には決まった標高が無い。ついでに決まった登山ルートも存在しない。これが重要だ、登ってみるまで山の形が分からないので登山計画が全く立てられないのだ。
しかも地形が頻繁に変わるせいでマップは表示出来ない、つまり方角や位置が全く分からなくなるのだ。流石にそうなると広いアルフレニヤ山をさ迷う事になりかねない。絶賛活動中の活火山で遭難なんて笑えない事態になれば困る。まぁ最悪の場合は《転移》か《緊急脱出》を使って近くの町に行けるので大丈夫だとは思。
多分俺の身体能力がフル活用して1~2時間程真っ直ぐ東に走り続ければ、越える事が出来ると思う。最悪の場合はアルフレニヤ山の頂上まで登って景色を元に方角を確かめればいいだろう。
まぁ遭難とかはそこまで心配していない。問題はアルフレニヤ山の麓の崖だ。実はアルフレニヤ山の麓には巨大な崖が存在している。即ちアルフレニヤ山は切り立った崖の上に存在していると言う事だ。
この崖ーーー一般的には巨人壁と呼ばれているーーーを登るにはステータスの物防、魔防、筋力、HPが総じて高くなければならない。
何故ならこの崖の中にも砂漠の地下と同じ様にアルフレニヤ山から流れる超高温の溶岩が流れていて、崖の周辺は60℃近い温度になっている。その上岩肌の温度は200℃を越える為、触れるだけでも毎秒HPがガンガン削られる。
さらにはアルフレニヤ山から流れる溶岩には大量の魔力が宿っている為それ自体が魔法攻撃みたいな物で、魔防がある程度の高さでないとすぐにHPがなくなって死んでしまう。さらに崖の高さは約7,000m、高い筋力値がなければ登る事すら出来ない。
さらに崖の表面は鋭く尖っていて、地味に物理的ダメージを与えてくるので物防も高くないとダメージが蓄積されて途中でHPが0になる。まぁはっきり言えば弱い奴は登ろうとすれば半分も登れずに死ぬって事だ。
そしてその巨人壁の麓の西側に広がるのがアビアラ砂漠だ。まさについ先程俺が歩いて渡ってきた巨大砂漠。帝国の東部、アルフレニヤ山を中心に見て西側に位置する大砂漠で、その総面積は25,409k㎡にも及ぶ。
元々はアビアラと言う樹海が広がっていた場所で、帝国が建国される際には多くの資源を生み出す事が出来る資源の宝庫だった。しかし時が経ち帝国がその国土を広げ始めた頃、帝国と戦争していたガラナム教国(現聖教国)が休火山であるアルフレニヤ山を噴火させて広大な樹海を焼き払い帝国の資源を絶つ作戦を結構した。
アルフレニヤ山に何千人もの魔法使いを集めて土属性の魔法で地下に溜まっていた溶岩を圧縮して、一気に解放すると言うシンプルかつ強引な作戦だ。結果アルフレニヤ山は噴火、アルフレニヤ山を噴火させる為に集まっていた魔法使い9,000人余りを一瞬で吹き飛ばし、周囲の47の休火山を全て噴火させて活火山へと変貌させた。
結果アルフレニヤ山周辺の樹海は火山弾や溶岩流で焼き払われ、さらには周囲の地盤沈下を引き起こして、現在の巨人壁を作り出した。そして大きく地形が変わった為に地下を流れる溶岩脈が大きく広がり、焼き払われた樹海跡地の地下に溶岩が流れその熱による気温上昇や、有毒ガスが噴き出る事により植物、動物が住めない環境に変わった。
さらに巨人壁が出来たせいで風の流れが変わり、アビアラに強風が吹き荒れて少しづつ砂漠化していった。これが原因で現在のアビアラ砂漠は有毒ガスこそ噴き出して居ないが、今だに常時150℃と言う異常な気温になっている。
因みに今現在もアビアラ砂漠は広がっている。帝国はこれ以上アビアラ砂漠が広がる様なら他国に対して戦争を仕掛けて、国土を西側に広げる事も視野に入れる必要があると考えているらしい。帝国の西側と言えば聖教国かゴットア連合国くらいなので、下手に戦争を起こせば大戦になりかねない。
たった1つの砂漠のせいで世界情勢が大きく変わりかねない戦争が起こるのだから、つくづくこの世界は恐ろしいものだ。まぁそれはまた別の話。
さて、次はヒノモトにあるエイド荒野に関してだ。エイド荒野は今居るアビアラ砂漠からアルフレニヤ山を越えた先にある荒野だ。この荒野も昔は樹海だったが、アビアラ砂漠と同じ様にアルフレニヤ山の噴火により不毛の土地となった。
しかしアビアラ砂漠と違うのは、荒野を削り砂漠にするだけの風が無いので何千年間も荒野のままを維持している事だ。因みに総面積は621k㎡、東京23区と同じ広さだ。まぁアビアラ砂漠に比べれば小さいが、それでもかなり広い。
そこにはアビアラ砂漠と違いかなりの数の魔物が生息している。元はアビアラ砂漠と地続きだった樹海に生息していた個体が、アルフレニヤ山の噴火と巨人壁の形成でヒノモト側に取り残されてしまったのだ。
陸の孤島とまで言われるヒノモト側に取り残された魔物は、灼熱と餌の少ない過酷な環境に適応する為に進化を繰り返して、より熱に強く、より少ないエネルギーで活動出来て、より他の魔物より強くなっている。その為ある意味アビアラ砂漠やアルフレニヤ山よりも危険な土地と言えるかもしれない。
そしてこの荒野を越えた先に在るのがヒノモトだ。この国は遥か5000年前から存在する、大陸でかなり長く栄えている国だ。日ノ本と書いてヒノモト読むのだが、字で分かる様に文化は室町時代後期~江戸時代初期辺りの日本に近い。
戦国時代の様に戦が乱発している訳ではないが侍が今だに多く居るし大名も何人か居る。国を治めるのは天下皇と呼ばれるヒノモトで最も強い大名と、農勢と呼ばれる一般人から選挙で選ばれた10名程の者達だ。
基本的にヒノモトは実力至上主義の国家なので、強い者程発言力が強くなる。ただし例外的に侍だけは天下皇にはなれない、侍とは元を辿れば“仕える者”だ、仕える者が自らの主人より高い地位に就くのはおかしいと言う意見が多いのだ。まぁそれは建前であり、実際は侍でも強ければかなりの発言力を持てる様になる。
他の国とは違う国家政体は一重に国内にあるエイド荒野が要因だろう。魔物しか居ない荒野に生息する魔物とっては、ヒノモトに住む人間は恰好の的だ。強く進化した他の魔物を襲うより、比較的弱い人間を狙うのは当然だろう。その魔物から町を守るのが侍や大名、天下皇の役目だ。
国を守ってくれる者達に高い地位を与えるのが当然だと考える国民が多いので、実力がある者は必然的に高い地位に就く。ヒノモトには約10万人が暮らしているが、その中で侍は1500人しか居らず、大名は10人程、天下皇はたった1人ーーーつまり約1511人程で高レベルの魔物を相手に戦っているのだ。
たった1511人で九州と同じ程度の面積があるヒノモトを守っている、その事実はヒノモトの国民達にとって尊敬に値する偉業だ。その為国民の侍や大名、天下皇に対する忠誠心は非常に高い。
リジットはヒノモトの中心地である“天下皇領中央区”に拠点を建てていた。実際実力至上主義のヒノモトの首都に拠点を建てるのにはとんでもない努力があった。
当時天下皇の右腕と言われていた侍、枝義三智成との決闘に始まり、死活問題とされていた干魃の原因究明、エイド荒野から来る魔物の対策等、遠距離支援型のリジットにとっては鬼畜とも言える様な条件の連発だった。
それを何とかクリアした時、それを見守っていたリジット以外のオリジナル称号持ちの14人は拍手喝采、感極まって涙を流す奴も居たくらいだ。その日皆でリジットの拠点に押し掛けて宴会を開いたのは言うまでもない。そして酔った(気分的に)勢いで殺試合に近いプロレス大会が開かれて全員が死に掛けたのはいい思い出だ。
さて話が反れてしまったし十分な休憩も取れたので、休憩はこれくらいにしてそろそろ動き出そうかな?これ以上休憩してたら何時まででも休憩してしまいそうだ、俺のニート魂が「山なんて登る必要ない、今すぐ引き返して宿で休もうぜ!!」と叫んでいる。
しかしそんな甘い言葉の銃弾も何処かの宇宙を赤い彗星の如く飛んでいる彼の様に3倍速で動けば俺には当たらない。所謂「当たらなければどうと言う事はない」と言うやつだ。………少し自重した方がいいかな?
それは置いといて、早速目の前に壁の如く立ち塞がる巨人壁を踏破する事にしよう。無駄に高過ぎるせいで普通に登る気は一瞬で失せる。
しかしだからと言ってこの高さをジャンプで飛び越えるのは無理があるし、飛行系スキルでは登りきる前にMP切れで墜落するのが目に見えている。天上人の靴で空中を歩いて行くのもいいが、あれは海抜5,000m以上は上がれない様になっている。検証したので間違いない。
巨人壁の高さは約7,000m、しかもアビアラ砂漠は海抜1,400mの高地にある、つまりアビアラ砂漠の上にある巨人壁の頂上は海抜8,400mと言う事になる。因みに巨人壁の上には標高約23,500mのアルフレニヤ山があるので、アルフレニヤ山の山頂は海抜31,900mにあると言う事になる。
天上人の靴で登るのはどうやっても不可能だ。まぁ飛行系スキルを併用すれば完全に不可能な訳ではないだろうが、MPの消費量が半端ではないので却下だ。MPを消費し過ぎると虚脱感や目眩、吐き気等の症状が出る事を確認しているので、あんまり消費量の多いスキルは使いたくない。
しかし素手で登るには限界がある、どうしたものか?
「………あぁそうだ、飛べるモンスターを召喚すれば良いんじゃねぇか?」
いっその事飛んでしまえば万事OKだ!と言う訳で早速火山の暑さにも耐えられる火属性に特化したレッドドラゴンを召喚する。
「《召喚獣:レッドドラゴン》。」
レッドドラゴン、火属性に特化した赤い鱗を持つドラゴン。典型的な西洋竜の姿をしており堅い鱗と翼、鋭い爪や牙を持つ巨大な爬虫類の様な魔物だ。レッドドラゴンは火属性のスキルに対して耐性を持ち、自らも火属性のスキルや攻撃手段を多く持つ。
風属性に特化したグリーンドラゴン程ではないが飛行能力も高くそこまで契約条件が難しくない為、飛行系スキルを持たないプレイヤーの足として使われる事が多かった。
一応俺も《騎獣》のスキルは持っているので、乗る事は出来る。早速、召喚したレッドドラゴンの背中に騎乗用の鞍と手綱を着けて乗れる様にする。スキルの恩智なのか鞍や手綱の取り付け方は何となく出来た。
これから乗せてもらうのだからよろしくと言う意味を込めて、レッドドラゴンの頭を撫でてから鞍に飛び乗り手綱を取る。手綱を軽く2度引いて飛び立つ合図を出す。
ドラゴンは堅い鱗のせいで馬の様に脇腹を足で押したりしても気付かないので、基本的に手綱を引く事で飛行や着陸、前進、停止等を指示する。ドラゴンと言うのは比較的賢いので言葉で指示する事もある程度は可能だ。
まぁ俺は緊急時以外は手綱を使って指示を出す様にしている。普段は声で指示を出すと、声で魔物が寄ってくるので出来る限り手綱を使うのだ。戦闘中は流石に手綱を操りながら戦うのは難しいので、声で指示を出している。
そんな事を考えている間にレッドドラゴンはぐんぐんと上昇して行き、巨人壁の頂上まで40分も掛からずに着いた。ここから先は歩いて行く、レッドドラゴンに乗って行けたら良いのだが、今は火山活動が活発化しているので火山弾やら灰やら溶岩が噴き出ている。
流石に火属性に強いレッドドラゴンでも溶岩が直撃すれば即死だ。しかもアルフレニヤ山から出る火山灰は吸い込むと肺で固まり最終的に肺の機能が停止させてしまう。下手に魔物を連れ込んだらすぐに窒息死してしまう。
だからレッドドラゴンとはここでお別れだ。乗せてくれたお礼にアイテムボックスに入っていた、何かの魔物の肉をあげて撫でくり回す。顎の下辺りを掻いてあげると目を細めて気持ち良さそうに鳴いて頭を擦り付けてくる。かわいい奴め!
「ーーーはっ!いかん、こんな事をしている場合じゃなかった。」
少し名残惜しくもあるが、ここでずっとドラゴンと戯れてる訳にもいかないので最後に頭を軽く撫でてからレッドドラゴンを飛び立たせる。レッドドラゴンが飛んで行くのを見送った後、アルフレニヤ山を登っていく。
登ると言っても普通に歩いて登る訳ではない、急斜面なので歩いて登るのは無理だ。ゴツゴツとした岩場が多くあるのでそれを足場に跳んで登っていく。普通の人間なら酸素量が薄く、まともに動く事が出来ないであろう高度でこれだけの運動が出来るのは、無駄に高いステータスのお陰だろう。
このステータスにはかなり助けられている。今だってたまに飛んでくる火山弾が直撃しても、溶岩が溜まっている窪みに脚が嵌まっても特に痛みを感じたり火傷したりはしないのだから相当助かっている。
たまに飛んでくる火山弾は鬱陶しくなってきたので、結界を張って当たらない様にする。そうして登り続ける事10分、ついにアルフレニヤ山の頂上に着いた。頑張って登って来たので一旦休憩する為に近くの岩に腰掛ける。
アイテムボックスから水の入った瓶を取り出して一気に飲む。流石に火山の火口付近なので、さっきまでキンキンに冷えた水だった物が数秒後にはグツグツと沸騰する熱湯になってしまうくらい暑い。思わず唸ってしまうぐらい暑い。
こんなに暑い場所で休憩する意味があるのかを悩み始めた頃、何処からともなく笑い声が聞こえてきた。
「ーーーハハハハハハハッ!フハハハハハハハハハハッ!」
「がはははははっ!もっとやれ!がはははっ!」
「はははははっ!ははははーーーゲフゥッ!?」
「クハハハハッ!愉快だなっ!」
どうやら誰か居るみたいなのだが、誰だろうか?こんな暑苦しい火山の頂上で大爆笑している馬鹿は………。聞いた事がある様な声が聞こえて来るのだが、気のせいだろう。あいつはもう死んだってレフィが言ってたしな。
「………気になるな、見に行ってみるか。」
火山灰が舞い上がっていて視界が遮られている為、岩から立ち上がって声が聞こえる方へと近付く。探知系の常時発動スキルには反応がないのでモンスターではなさそうだ。まぁ喋っている声を聞く限り、人間が喋っているのは分かる。
火山の火口を迂回して少し歩いて行くと4つの人影が見えてきた。さらに近付いてその4つの人影が見える位置まで来ると、その4つの人影の正体がはっきりした。声の発生源を見て俺が思った事はただ1つーーー。
「………あいつ等なんで生きてるんだ?」
それだけだ。




