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JKだけど異世界で真の漢に俺はなる  作者: 相川ミサヲ
第5章
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◇買われる◇

 俺のライフというか自尊心というか、がりがり削られていくような状態が数時間すぎた。


 気が付くと気分的には、「返事がないただの屍のようだ」な状態の俺を、やけにキラキラしい衣装を来たおっさんが檻越しに見ていた。

 店員を呼びつけ何事か話しをしている。


 ああ、こいつに買われるのかな。

 もうライフゼロだし。何も考えられん。


 やっぱり買われたらしい、別室に連行された。

 人間気力がつきると反抗する気も起きないらしい。


 覇気のない顔で振り向くと、あの女性が手を振っていた。口が「ガンバレ」と言ってる。俺も手を振る。あの女性、せめていい主人にあたるといいな。


 連行された先にはキラキラしい衣装のおっさんとちょび髭を生やしたここの店主、そして何人かの従業員と何故か役人ぽい人がいた。


 役人ぽい人が何やら難しい事を話しだした。


 「えー、契約を行います。甲は乙に対し衣食住の面倒を負う事をここに明記し、不当な扱いをしない事を誓うものである。」

 意外と奴隷の待遇については厳しい決まりがあるらしい。違反すると罰せられるのだそうな。


 「甲は乙に性行為を強要できない事を記す。」

 そこ大事。でも強要じゃなく合意ならいいとかいう抜け道がありそうだな。


 「甲は乙が要する能力による労働の内容についての契約を結び、その労働の搾取を行える期間を2年間と定める。契約意外の労働については市場と同等の対価を支払う事を明記するものである。乙は支払われた対価が甲により奴隷商、商人番号489号に支払われた金額と等価になったとき、2年の期間を待たず労働奉仕の義務を解約することができる」


 なんだか難しすぎて、わけわかめ。俺、あんまり頭よくないからなぁ。


 あれ?2年間でいいんだ?

 商人さん王族でも払えないって言ってなかったっけ?

 それになんだか、契約した仕事意外は有料ですとか、俺の思ってた奴隷と扱いが随分違うような?そういえば奴隷には「完全奴隷」ってのとそうじゃないのがあるってクリスが言ってたな。


 「この娘の契約能力はなんだ?」

 役人がめんどくさそうに聞く。

 奴隷商人はなにか書類的な束から、俺の情報を読みあげる。

 「剣術と軽い治癒能力だそうです」


 次にキラキラしい衣装のおっさんに役人は聞く。

 「この娘に何の仕事をさせる気だ?」

 「主に娘の護衛を。あと息子のパーティメンバーとしてダンジョンへ行ってもらうかもしれない。回復職がいないらしいから」

 「あまり強いとは思えないが」

 「強い護衛は別にいる。家で鍛えることもできるし、娘の身近にいてくれればいい。要はアクセサリーだな」


 奴隷商人は口の中でぶつぶつ言った。

 「アクセサリーなら兎人族がいるんだが」

 「それももらおう」

 どうも、キラキラしい衣装のおっさんはダークジールの貴族のようだ。


 「では、こちらにサインと契約の血を」

 魔法陣のかかれた契約書らしき紙に俺はサインをさせられる。

 「どこの国の文字だ?」

 俺の書いた文字を役人も商人も読めずに首を傾げる。

 次に指先を針のようなもので突かれ、血判みたいなものを押させられる。


 おっさんも同じようにサインと血判を押す。

 すると紙にかかれた魔法陣が光ってすぐ消えた。


 「契約終了です」


 あれ?首輪的なものとかないわけ?逆らった時の場合のペナルティ的に。


 俺がそんなこと心配する言われもないか。


 しかし檻から出られてよかったとしか思えない俺は、おかしいんだろうなぁ。

 命までとられる事はないだろうが、理不尽な命令とかされなきゃいいんだが。



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