◇転落◇
食事時やオヤツを食べている方は終わって落ち着いてからお読みください。
<m(__)m>
っと。トイレに行きたい。
どうすればいいのだろうか?
檻の中を見回すと木の板でかこまれた一角がある。
・・・・・・・・・ここでしろと?
お客もいるのに。
臭いの元はこれか。
穴をくりぬかれたポットントイレがあった。
しかも脱走防止のため鉄の棒がはまっており、まぁ・・・ひっかかるわな。
暗澹たる気持ちで鼻をつまみつつ用を足すと、紙的なものがないじゃないですか。ヤダー。大の時は汲んである水をひしゃくですくって洗い流すんだがそれすらもない。
底辺にきたんだなという実感がトイレ事情から沸いてきた。
それで下着を履かせないんだ。
変なところで納得した。
手を洗いたいのだが、それすらもできない。
あ?でも少量なら水魔法で・・・
幸い個室だ。使ってしまおう。
マナをレオに流し続けているため、やはり発動にも苦労した。
案の定、ひどいだるさが俺を襲う。
トイレにいっただけでこんなに疲れるとか。まったくもってないわー。
「大丈夫?」
トイレから戻ってきてからぐったりと座り込んだ俺を件の女性が心配してくれる。
「大丈夫じゃないかも・・・」
俺のライフは0に近い。
主に衛生事情によるがな!
ここ出たい。帰りたい。
暫くするとパンのような物が配られた。
でも食べられる気がしねぇ。
こんな不衛生な場所で、物食えるかボケ。
パン配ってるおっちゃん、手をちゃんと洗ってるのか?
もうそこから心配。
だから病気が蔓延するんだよ。
水はひとつのコップの使いまわしだった。
これも衛生状態が気になって飲めない。
俺、死ぬかも。
こんなところに3日もいれば死ねる気がする。
現代のJKにこんな生活に順応しろとか無理。
早くも誰でもいいから俺を買って、ここから出してくれといったような気持になる。これはそういうプログラムなのか!?
みんなガツガツと食べている。俺は食べたフリしてインベントリにしまった。
かわりにコソコソ周囲に注意しつつポージョン出して飲んだ。
お腹は膨れないが、だるさは少し回復した。
俺の目はきっと死んでいる。
周囲の奴隷仲間と一緒の表情をしていることだろう。
ハラへった、のどかわいた、そして臭い。




