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JKだけど異世界で真の漢に俺はなる  作者: 相川ミサヲ
第3章
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◇大事なことなので2回言われてましたが忘れていました◇



 次の日、無事に戻った俺達『剛腕の盾』は町の人に大歓迎された。


「沼なまずの事といい、飛ぶ竜を落とす勢いじゃありませんか」


ギルドのお姉さんもそう言ってくれた。大絶賛である。

ランクの低い魔物とはいえ、オークとゴブリン、草原狼、死霊蜘蛛、一角熊だの大漁の魔物。しかも公然の秘密になってしまっているが「不思議なきのこ」の群生地を発見したのだ。


 ギルド長などは古参のギルド職員から

 「いい若手が育ってくれてよかったですねぇ」としきりに言われうれしそうだ。


 肝心の本人達は夜営明けの行軍ということもあってへろへろであったが、男子はラズに引っ張られて「男会」と称して飲みにいくようだ。

 まだ飲めないU-16の歳の男子が3人ほどいるんだがいいのだろうか?

 女子は、着たきりすずめが嫌なので一旦家に帰った。

 日を替えて、素材鑑定が終わる頃に待ち合わせて、甘味でも食べにいこうかという話になっている。


 俺も帰って、魔法でお風呂に水を張って沸かし…魔法を教えてくれているライラさんやレイチェルに感謝だな、ゆっくりとお湯につかって疲れと汚れを落とした。

 スミス夫人は珍しく実家に帰っており、レオは飲み会、ウィルは砦で仕事と久しぶりに一人きりだ。

 スミス夫人が作り置いておいてくれたと思われるシチューとパンで食事を取り、

帰りに屋台で購入してきた串焼きを頬張る。


 歯を磨いて夕方明るい内からベットに入って寝る。


 帰って寝る。今日はしんどい、状態だ。


 アレスからもらった…というか貸してもらったになるのかな?アレスの説明によると、物理強化の効果のある指輪は使い手の魔力を、効果を発動できるようになるまで奪うようでほんのりとだるい。

 持ち主認識のためだそうだ。

 このだるさは一日程度で終わるそうだけれどもぼやっとするなぁ。


 ヒュドラの背に乗った時に変に身体に力が入ってたようで、使った覚えのないところも筋肉痛だ。


 目が覚めると真っ暗だった。いけない、窓を閉めなくちゃ。

 灯りをつけ、ついでに家中の雨戸を下ろす。

 何時ごろだろう。3時間は寝た気がするから夜になってすぐぐらいだろうか。


 シチューは減っていなかった。

 ウィルもレオも戻っていないらしい。

 水だけ張っておくか。

 お風呂に新しい水を張る。


 そうこうしている内に家の外で馬の蹄の音といななきがした。

 ウィルが帰ってきたようだ。

 シチューを温めて、お風呂の準備をする。


 ウィルが馬の世話をしてから家に上がってくる頃にはすべて準備が整っていた。


 「お帰りなさい」

 「ただいま」


 ウィルは豹の顔のままだった。


 「レオは?」

 「まだ帰ってきてないよ、『剛腕の盾』の男子会だって」

 「そうか…」

 ウィルは上着を脱いだ。白いシャツだけになって首元を緩める。


 「実は、昨日、司令本部から、騎士学校の生徒達を王都へ戻らせるように申し入れがあった。急だが、あさってにはここを出発させる。明日朝、俺が出勤する前までにレオが帰らなかったら伝えて欲しい」


 ウィルは不本意そうに続けた。

 「まだアジャール周囲の情勢は魔物の散発的な発生など、安定していない。俺としては反対なんだが、上の決定だからな。アリサも一緒に出発する事になるから、明日中に挨拶をしたり必要なものをそろえておいてくれ」


 それで昨日、俺にここに残る気がないのかと聞いたのか。

 急な事で、俺は少し不安になる。

 王都にはいつか行くだろうと思っていたが、こちらでの生活が長すぎた。


 なんだか、ここを去りがたくて寂しい。

 ウィルとも、離ればなれになるのか。携帯もないしそもそも交通事情さえよくない。

 ここを出ていったら、二度と会えなくなっても不思議じゃない。


 黙って、考え込んでいると俺の手にウィルの視線が釘付けになっている。


 「その指輪はどうした?」

 「アレスさんにもらった。餞別がわり?」

 「アレスとそんなに親しかったか?」

 「親しいっていうほど親しくないかな。会ったの2~3度だし」

 「…欲しいものがあれば言えと言っただろう?」

 ウィルは疲れたように言った。


 「これは、欲しいって言ってもらったものじゃなくて…」

 なんて説明したらいいのだろう。

 そう考えていると、アレスの哀しそうな顔が浮かんだ。


  ――あんなに強い人でも、奪われるんだ。


 そんな考えが浮かび、ぐるぐると思考が迷走しはじめる。

 俺が口ごもっているとウィルは話を打ち切った。

 「いや、詮索するつもりじゃなかった。誰から何をもらおうが…お前の自由だ」

 ちょっと突き放した言い方だった。


 「ウィル。あのね」

 俺はちょっとどうかしていたんだ。寝起きでぼやっとしていたのかもしれないし、効果が発動するまで、持ち主認識のため、魔力を吸い取る指輪のせいであったかもしれない。


 着替えのために部屋に引っ込むウィルを追いかけていた。


 前を歩くウィルの尾が目に入った。


 つい触っていた。というか握っていた。


 「あ、」


 やらかしちゃった。

読んでくださってありがとうございます。

次回は性的な表現が入る予定です。苦手な方は飛ばしてください。

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