60回目 第二次世界大戦講和会議
ようやく終わった第二次世界大戦。
主要参戦国は講和会議を開催していく。
とはいえ、それは会議や交渉にもならないものだった。
圧倒的な戦力差。
それをもって集結した戦争。
敗者が何かを提案したり要求など出来るわけもなく。
勝者である日本が一方的に要求を突きつけていく。
まず、ヨーロッパだが。
イギリス本土はアイルランドに割譲。
フランス・スペインは人口の多い国の者達の移住先。
ロシア・ドイツはオーストリアの統治下に。
これが正式に決定される。
トルコはイランと内陸アジア。
そして北アフリカを統治下に。
これも正式に決定される。
アフリカ南部はエチオピアの支配下におかれる事になった。
いずれ独立なども視野にいれたものである。
長いときが必要になるだろうし、その間に混乱もあるだろう。
だが、植民地支配が消滅し、アフリカはアフリカの意思で動いていく事になる。
インドやインドネシア・マレーは日本の統治下に正式に入った。
これもいずれ独立する事を前提にしている。
広大すぎて、日本だけで統治が出来るわけではないので。
それよりも独立して自力で立ち上がって欲しかった。
オーストラリアとニュージーランドは先住民アボリジニの統治に入る。
移住者達は着の身着のままで本国送還となった。
広大な大陸がほとんど無人に等しい状態になっていく。
ただ、日本側の居留区なども設置される。
アボリジニの中で希望する者達には、そこでの教育なども施していく事になる。
ただ、あくまで選択制だ。
全員が教育をうける必要も無い。
そもそも、アボリジニとしての教育は彼ら自身が行う事だ。
日本の居留区で行われる教育が絶対必要というわけではない。
国同士の付き合いということで、最低限の知識や情報は必要になるだろうが。
そのためだけに教育や情報を提供する場所であるというだけだ。
ただ、オーストラリアの発展も願うところ。
少しずつでも、必要な知識や情報を身につけてもらいたかった。
南アメリカやメキシコなどはそのままの状態を保つ事になる。
彼らは日本側で参戦したわけではない。
しかし、敵対していたわけでもない。
なので現状維持となった。
ただ、アジア連合軍が寄港するなどして世話にはなった。
その分の使用代金や感謝状などは贈られた。
また、今後はより親密な関係を築いていきたいという意向も伝えた。
そして、アメリカとカナダだが。
そこにあった亡命政府も含めて、全ての政府を解散。
既に消えた彼らの祖国への帰還命令を下す。
また、アメリカ・カナダの国民への同様の命令を出す。
彼らは先祖が辿ったのと逆の道筋をたどって、先祖の地へと帰っていく。
そして残されたアメリカは、先住民族インディアンのものとしていく。
ただ、それだけでは済まされない問題もある。
奴隷として連れてこられた黒人だ。
彼らを帰そうにも、そもそもアフリカが混乱状態だ。
そこに放り出すのもさすがにどうかというところ。
なので、アメリカ南部を黒人の地域とした。
あとはそこからアフリカに帰るなり、その場で生活圏を構築するなり。
彼ら自身の努力によるものとなる。
それが可能ならば、国家として独立する道も示した。
また、いずれアフリカに渡るにしてもだ。
資金や技術や知識はあった方が良いだろう。
それらを得るためにも拠点となる場所があった方が良い。
その為にも、当分はアメリカに居住しておいた方が良い。
実際、ゲームの進め方によっては、アメリカからアフリカに向かう事もある。
そうなった場合、アメリカからの帰還者によってアフリカが発展する。
そうなってもらえばとも思う。
この時点でのアフリカは、控えめにいっても発展途上の入り口に立ったばかりなのだから。
こうしたススムの考えに、交戦国は軒並み反対する。
しかし、戦争再開を選択すると、即座に提案を受け入れていく。
それを繰り返し、ススムは全ての条件をのませていった。
西暦1958年。
この年、第二次世界大戦が。
人によっては、第三次世界大戦と呼ばれる戦争が終結した。




