59回目 戦争再開、あるいは第三次世界大戦 5
すぐにススムは、日本から爆撃機を飛ばす。
その腹に大きなミサイルを搭載させて。
また、日本軍だけが配備していたある部隊を上陸部隊にのせていく。
それらは一路アメリカを目指した。
途中何回かの中継をし、補給を受けながら爆撃機がアメリカに到着する。
到着した爆撃機は、空軍の護衛を受けながらアメリカの主要都市を目指す。
抵抗はあったが、数で上回る日本空軍がそれを退けていく。
そして、爆撃機は搭載していた核ミサイルを発射する。
アメリカの主要都市や軍基地が一瞬にして消滅していく。
続いてやってきた、陸上部隊。
地上発射型の核ミサイルを搭載する発射台車両だ。
それがアメリカに展開していく。
何台もあるそれらはアメリカ大陸の東へと向かっていく。
護衛に守られたそれは、適当な所で停車。
搭載したミサイルの発射をしていく。
射程距離2000キロのミサイルは、程なく準備をととのえ。
アメリカ東海岸に向けて飛んでいった。
主要都市が壊滅していく。
また、集結していた軍勢が消滅していく。
さすがにアメリカ政府もこれはたまらなかったようだ。
すぐに講和を打診してくる。
もちろん断って攻撃を続行。
「なにを言ってる」
ススムは呆れた。
アメリカが持ってる核兵器が、最初に使われた一つだけという保証はない。
どこかにまだ保有してるかもしれない。
それらを徹底的に破壊しておかねば危なくて講和など出来ない。
平和な時期に核兵器を増産、更なる脅威になるかもしれないのだ。
今のうちに徹底的に破壊していく。
そうでなければ講和などできやしない。
そもそも講和するつもりもない。
このまま滅んでくれたほうがよっぽど楽だ。
今後を考えると。
それにだ。
「自分がやった事だろ」
もともと民間攻撃はアメリカがやっていた事だと聞く。
先住民のインディアン。
それらの女子供を狙って攻撃していたという。
民間攻撃は広島と長崎だけではない。
そんな者が民間に攻撃を受けたからといって何なのか。
「そのまま壊滅してくれ」
放っておいたら脅威になる。
それもあるので、可能な限り潰していく。
相手が無条件降伏を言い出すまで。
日本軍も侵攻を始める。
ほぼ手つかずだった南部を制圧し。
残ったアメリカ軍を駆逐し。
全てを平らげてから北東の13州へと向かっていく。
アメリカ最初の13州。
それが今、最後に残ったアメリカ合衆国でもある。
既にカナダも同じように東海岸に追い詰められている。
そこに軍勢を一気に攻め込ませていく。
包囲からの市街戦。
生産施設などで出来た町並みが破壊されていく。
残りわずかだったアメリカ・カナダ軍は壊滅。
そこに至り、両国は降伏を言い出した。
ススムもこれを受諾。
長く続いた戦争はようやく講和会議になだれ込んでいった。




