24蹴 報告~ミュンヘンへ~
昨日見たら301人だったユニークアクセスが、執筆中気になってみてみたら402人…明日は500人超えられるかな…?だんだん話が大きくなっちゃってるところがありますし、内容の質も落ちてるように感じました。質を向上させるように、頑張りたいと思います。また、これまでの投稿も予告なく変更する場合があります…基本的に誤字の修正だけどね。
アーデルハイトのところに報告に行きたいところだったが、学校もあるのでそんな余裕もない(いや、冬休みだけど…えっと、うん、行けない…うん)。ペンダントを握りしめて、やったぞと囁くだけにしておいた。そんなことしなくても、彼女はここにいるからな。カッコつけすぎ?知ってるさ。でもいつまでもメソメソ泣いてられない。
祝勝会は、何と言うか…俺が(ホントの意味で)仲間に入ったという入部記念パーティになっていた…と思う。まあ、仲良くなれたしそれでいいや。この大会でいろいろなことを経験した。世界は広い、日本も思ったより狭くないのかもしれない。俺だって死んだときから場所が変わってるんだし…。まだまだすごい選手が隠れているのだろう、そう思うと、俺ももっとやらないと、という気持ちになる。まぁ、これまでが緩みすぎてたんだがな。目が覚めたおかげでいろいろわかったこともあったし、まあトントンだと多めに見て欲しいものだ。
優勝を知ったときから、父さんがコソコソ何かしだしたのを、俺は見逃さなかった。でも、直接聞くのもなぁ…まあ、またなにかサプライズとか言ってくるのだろう。期待せずに待つことにした。この時はほんとに期待していなかったのだが、このサプライズは思ったより良かった…それどころか…うん、よそう。
どうやら、父の準備とはこれだったらしい。FCミュンヘンの面々が、谷口さんを筆頭に僕らを出迎えてくれた。そう、今俺はミュンヘンに来たのだ。かつてのクラスメイトも集まってきた。クラブの仲間たちも。
アーデルハイトの墓参りをし(もちろん彼女の祖母にも会いに行った)、出迎えてくれた仲間と語り合った…というか、2年ほどの話だが、積もる話…話話いいすぎて、ゲシュタルト崩壊しそう…もあった。今どきの小学生は恐ろしいな。もしかしたら日本のリーグが世界最高峰になる日も来るんじゃないか?そんなことを言っていた。あの決勝の試合を、父が送っていたらしい。父の録画で、実況:藤裕斗 解説:藤裕斗 のテープを。それによると、親バカ丸出しの裕斗の声が入っていたらしい…というか、録画しているから入っていても当然だろうが…なんでも、周りの親…チームメイトの親たちだが…俺が得点した時に「あれ!息子!息子です!」って自慢しまくる声が入っていたとか。父は赤面している。この環境はものすごく恵まれている。俺のプレイングをみて、FCミュンヘンの選手たちがアドバイスをくれるのだ。準々決勝の醜態も晒しているのだが、まあ準決勝と決勝ではそれがなくなったから、あまり言われなかった。図に乗っていたのが改善されたことを感じ取ったのだろう。一流選手はそういうのにも敏感だろうし。
サッカーのレベルはここ数年で、大きく上がったとされる。AIの進歩によって、効率的な練習方法や効果的な筋力トレーニングが多数発見されたからだ。かつての常識を打ち破るような発見も数多くある。それだけではない、ポジション適性を測ることも、映像解析で可能になっており、さらに映像解析だけでその選手の能力を算出することができる。いやぁ、死んでから10年で、よくここまで進歩したものだ。もうちょっと後の時代に転生してたら、ドイツに行かなくてもよかったんじゃね?なんて思ったりもするが…。まあ、こっちに来たことでできた多くの、何にも代えられない経験や仲間ができたことは、多分いつまでたってもうれしいことで、忘れられないいい思い出だと思う。ここから、毎年優勝したら、ミュンヘンで祝勝会をすることになる。この旅が続いたおかげで、僕は運命の出会いをすることになるが、それは今の俺にはわかっていないことだった。
いつものクラブメンバーで、ちょっとしたミニゲームをした。5対5のフットサルだ。4人がかりだとさすがに抜けないし、ボールをキープし続けるのも難しい。条件はみな同じとはいえ、いつもより狭いコートで走り回るのは、新鮮で面白かった。サッカーとはまた違ったテクニックが生きるのがフットサルなんだ、そう実感した。これもまたいい経験だった。
サプライズはこの旅行だけじゃなかったようだ。以前住んでいた…といってもそこまで昔という感じではないが、谷口さんのお隣の部屋に、泊まらせてもらえるようになったのだ。あの部屋はプレミアがついて、マンションの管理人がボっているようだが、苦笑するしかない。管理人さんは、
「タケルなら大歓迎だ!いつでもここにおいで!なんならあと10年ほど住んでてもいいよ!家賃はいらないよ!」
なんて言っていたが、当面の目標はシミズジュニアクラブの全国大会連覇だ。それに、こっちに引っ越す準備もしていない。それはできなかった。さすがにね。マンションの名前も変わっていた。【タニグチの終の棲家】だって。僕は死ぬまでここで暮らさないといけないのかと谷口さんがぼやいていたが。どうやら、俺の名前も入れようとしていたようだが、それはほかの住民が猛反発したらしい。どうやら、家賃が上がるのを危惧したようだ。妥協して谷口さんの名前だけが記されるようになったと…ここの管理人さんはなかなか商売上手のようだ。見習おうか。
一日泊ってドイツ観光をし、俺は日本に帰ったのだった。




