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魔人

お久しぶりです。ハーティーです。

ご主人様が危険です。

できれば援軍を待って欲しいのですが、そうも言っていられないようです。


――― 魔人 ―――――


索敵サーチ、魔人2体と、もう一人は多分アメリアだ!!

この時点で魔人は全く警戒をしていなかった。

いま情報を探るチャンスかもしれない。

「サーニャ、ラシルここで待機していて。様子を探ってくる。」


アメリアの生体反応は凄く弱く感じた。

俺の転移は過去に行った事がある長距離を移動できる魔法。

それに対して瞬移は、視界が届く位置に瞬間移動ができる。


俺は自分に隠形をかけ瞬移で拠点に移動。壁越しに様子を窺ってみた。

会話を聴きとるため身体強化で聴力も上げてみた。

スキルのお陰か魔人の言葉も理解できるようだ。

魔人2体の会話が聞こえてきた・・・


おっと会話よりラシルの存在がばれたようだ。

ラシルの魔力が大きいからか?シルフとして気づかれており多少の警戒をしているようだ・・・

『ラシル、魔人にシルフがいるとバレたみたい。少し下がって。警戒を解かせよう』

『申し訳ありません。わかりました。』ラシルはそっと後方へ離れる。


魔人達は、更にアメリアの話をしていた・・・

それは途轍もなく外道の会話だった。


先に貰っていたアメリアの情報と、今魔人から得た情報・・・点と点が結ばれ線になっていく・・・

彼女は・・・・アメリアは・・・

居た堪れなくなった。


ただ魔力が高かったというだけで目を付けられ騙されたままずっと利用され、

どこへ行っても虐待されていたアメリア。

この人・・・アメリアの人生は地獄だったのかもしれない。

この異世界で・・・この魔人2人を倒してアメリアを救出したとして・・・

理由を説明したとして・・・彼女の罪は無くなるだろうか。

多分無くなる事はない。巻き込んだ規模より有罪となり死刑になる可能性が高いだろう。


ただ、こいつら魔人は許せない。

お前らは罪もない人々を何人殺めてきたのだ。ましてや心を弄ぶなんて・・ギリッ!

もの凄い憤りを覚える。全体に許せない!

俺の怒りが冷静さを欠いたのか隠形で隠せない殺気が漏れたのか・・・

魔人たちが俺に気付く。

「誰だ!」


手下だろう魔人・・・瞬間移動の 瞬移で真横に付け斬撃を放った!

火のエンチャントを付与していたので、腕が燃え吹き飛んだ。

その直後、禍々しい膨大な魔力が膨らみ、俺は壁に蹴り飛ばされていた。

「貴様は何者だ・・・どうやってこの結界に入り込んだ!」

「シルフが入り込んで警戒していたが、まさか他にもこんな近くにいるとは!」

結界?何の事か判らないが、1人を先ず倒す!


再び俺は手下の方に瞬移。今度は魔力による振動も加えて剣を腹に突き刺した。

「ギャー――――」

腹には大穴が空く。魔力振動の効果とエンチャントの効果だろう。

それでも息絶えなかった魔人は、魔力の波動を放ってきた。丈夫過ぎるだろう。

波動を避けれそうにないと瞬移より魔法発動が速い防御魔法を3重に張った。

「バシィ―――ン」

1枚目を割っただけで済んだようだ。


「このドウァロバを舐めるな」

リーダであろう魔人が俺に向かって、もの凄いスピードで剣を振ってきた。

早い!瞬移で躱しカウンタを狙うが思うより魔人の対応が早い。

剣のボンメル(柄頭)で叩き弾かれてしまった。


身体能力がめちゃくちゃ高いな。

そう思っている時、先ほど倒し切れていない手下の魔人が俺の脚を羽交い掴んできた。

魔力の波動を感じ俺は攻撃を受ける前にと手下に剣を刺し横に瞬移する。 

更に火射矢(ファイヤーアロー)を放ってようやく止めを刺せたようで燃えて動かなくなった。


安心できる暇もなく、背中より殺気を感じ更に瞬移する。

間に合わなかった肩を切られたようだ。

俺も攻撃に移りつつヒールをかける。

なんだ?いつもより明らかに治りが遅い。


魔人の魔力が混ざっているからか・・・

魔人ドウァロバと俺の剣戟の応酬が続く、、、


若干押され始めた時


「グオォッ 」

ドウァロバの悲鳴がこだまする。


アメリアがドウァロバを背後から刺していた。

更に刺している剣からアメリアが全力の魔力放出をしたのだろう、ドウァロバの腹が爆裂し吹き飛んだ。

「この屑が何を血迷う」

ドウァロバがアメリアを刺そうとする。


俺は、そこを見逃すことなく魔力振動を与えた剣をドウァロバの頭から切りつけた。

同時に、ラシルがきて心臓を一突きにしていた。


さすがの魔人も絶命していた。


「アメリア」

そう呼ぶと俺は倒れ込んでいるアメリアに駆け寄った。

僅かに動いたアメリアの手を俺は自然に取っていた。

ジンスの事で許せなかった人・・・気持ちは今も整理できていない。


力も全くないアメリアの口より、拳大の大きさの実のようなものが吐き出された。

すると、紫の髪の毛は、赤茶色に変わり、褐色の肌は白くなると同時に、、、

これまで拷問された後だろうか、幾多の傷が全身より浮かび上がってきた・・・

またその手や指も変形しているのが判った。


そして、ゆっくりと呼吸していたアメリアの口元が、スローモーションを見るかのように遅くなり停まった。

この人は、これまでどんなに苦痛だったのか・・・涙が溢れてきた。


そんな感情にのまれる中、上空に気配を感じた。


ようやく魔人全滅かと思ったら増援か、蝙蝠のような翼を広げた魔人が空から一人おりてきた。

ヤバいさっき倒したドウァロバより明らかに強い!


瞬移し攻撃をする・・・

「ガキィーーーン」

俺の剣撃は容易く防がれてしまった。


その時思いもよらない言葉が彼から発せられた。

「待て待て、闘う意思はない」


冷静になってみると確かにこの魔人より殺意が全くない。

悪意もなさそうだった。

何者なんだ。


「俺はマガドラ魔王国の剣士エスワンという、同盟国と極秘任務を進めておりデスビナ魔国の調査をしていたのだ」


魔人は事の成り行きを搔い摘む様に教えてくれた。

魔族の国は大きく3つに分かれているらしい。

その中で最も勢力の強いデスビナ魔国が人族に対して侵略を進めているらしい。

これに対してマガドラ魔王国は人族とも友好を進めてきたという事だ。

もう一つの国はデニヒト魔王国ついては中立の立場をとっているようだ。

今回ここに来たのは、人族を滅ぼすために創り出していた拠点を潰す目的だったらしい。


「カティ 大丈夫?」気が付くとサーニャも心配だったのか来たようだ。

「その人は?」「アメリアだ・・・人族に戻ったがたった今亡くなった」


「カティその怪我・・・」

「大丈夫だよ。何故か治りは遅いが、少しずつだが回復していってる」

エスワンが俺の患部に手をかざしてきた。解呪の様な魔力を感じた。

すると何時ものような速度で完治していく。

エスワン

「魔族の剣は人族の治療を遅らす魔力が込められている事がある。その影響だ。今の魔法で解呪できる。

 黒髪の少女、貴女はもしかして、ガウェンが言っていた少女なのか・・・」

「ガウェンさんを知っているのですか」師匠(ガウェン)は何故少女と伝えたのか・・・・


混乱しているところに・・・


創造神 

『カティよ久しぶりじゃのう。

アメリアは不幸じゃったのう。これも運命だ。致し方ないところじゃ。

アメリアの魂と少し話をしたのじゃ。アメリアの意思を尊重し、できる事をするぞ。

この世界でアメリアを復活させる事は出来ない。本人も望まないじゃろう。

アメリアは本を読むのが好きなようじゃ。

真っ直ぐ育っていれば誰よりも優しい子になったやもしれん。

アメリアは日本で転生させるぞ。


後アメリアより、カティに伝言がある・・・ありがとうと言っておったぞ』


・・・・・

 

・・・・・何も言葉が出てこなかった・・・

神様、ありがとうございます。


お読みいただいた方、本当にありがとうございます。

少しでも面白かった。続を読みたい。こう思っていただけたらブックマークや評価いただけると嬉しいです。評価はこの下の方にある星です。☆☆☆☆☆  引き続きよろしくお願いいたします。


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