剣術試験は不合格?・・・
ダダダダダダ(走ってくる) キリトです。
ダダダダダダ(走ってくる) エルカです。二人合わせてエルフルです。
さぁ今日も実技試験の続きですね エルカさん
でも剣術なので興味ないです。
そっそれを言っちゃダメでしょ エルカさん
黒姫のコト・・・カティどうなるやら・・・
――― 魔法学院入試(4) ―――――
黒髪の女剣士。(コト ナカサワ)
彼女はこのイシュグランド王国のギルドに籍を置く冒険者だ。
ランクは驚異のSランクだ。
二つ名迄持っていた。
「黒姫のコト」黒髪にも驚いたが
名前が・・・
俺と同じ、日本からの転生者なのかな?
まさか結菜って事はないよね。
受験とは思えないくらい模擬戦場が活気に満ちていた
「なんだ!どうした。騒がしいな」
「黒姫の戦いが見れるらしいぞ」
「模擬戦に黒姫のコト・・・」
「受験生を殺す気か」
「この一試合だけらしい」
「何故だ?」・・・
「あんなかわいい子が死んだらどうするんだ」
黒姫のコトさんは、ゆっくりと模擬戦場の中央に立った。
もの凄く静かだ。
隙が全く無いというより模擬戦場自体が彼女のエリアのような感覚であった。
既に実技を合格した生徒も戻ってきてこちらというか、黒姫のコトさんを見ている。
俺も覚悟を決め中央に向かい構えた。
「はじめ」
コトさんの身体が揺らいだ。
そのままの位置にいる様に見え動いたかわからない!
しかし来る!
(残像かな・・・教えて欲しい・・)
俺は反射的に縮地を使って上に飛ぶ、更に空中に足場を作り横に飛んで気配を読んだ。
足元で剣が放つ風を感じた・・・
間一髪躱した。
・・・・
次の瞬間
「嘘だろ」
目の前だ!
「ガキィ―――――」
木刀を強化していなければ、今の一撃で木刀が粉砕していたかもしれない。
その後の連撃がまた凄まじかった。
「ガガガガガガガッ」
空中の筈が剣戟をお互いに応酬する。
俺の方はほぼ防御だ。
観客は感覚を失っていた。
2人は・・・どこに行った?
剣を交える音だけが聴こえてくるぞ。
上だ!何だよ、あれっ!うそだろ!
「ガガガガガガガッ」「バスッ」
手数では負けて圧され始めていた・・・
少し間合いををとったその時、左下からの一振り・・・・
やばい!
ギリギリ躱せたか・・・
「バシーーーーー」
コトさんの剣が俺の足を捉えた・・・
諸に喰らった!
なッ 剣が伸びた・・・・
あの一振りの一瞬に、木刀の柄を持つ手を滑らせ剣を伸ばしたのか・・・・
バランスが崩れた・・・このまま落下すれば追撃が来る!
防御に剣を振り出し、後方に縮地で飛んだ・・・
「ガガガガガガガッ」
更にコトさんのスピードが上がってきた・・・
これがSランクか!
でもやられっ放しは嫌だ!
まだ発勁はできないけど、魔力を振動に変えて纏わせる・・・
この一撃で一矢報いる!!
・・・ 黒姫のコト目線 ・・・
今日学院の入試試験が、ある事は知っていたが私には関係ない。
朝から学長に呼ばれて学院に来たのだが、受験生だろう人も多く迷惑に感じていた。
学長の話は、つまらないもので、イクザヤにダンジョンが発見されたので、
教育に使えそうか見てきてほしいというものだった。
その帰りすがら教員に呼び止められた。
「コトさん、丁度よいところに、ご相談というかお願いがあるのです」
お願いは拍子抜けするような内容だった。
1戦だけ受験生と試験の模擬戦をして欲しいというものだった。
学院には、かなり世話になっている事もあり無下に断る事も出来ず、
報酬もそれなりだったので引き受けたのだが・・・
その受験生と対峙した時に身震いがした。
わたしと同じ黒髪の女の子。
目が綺麗で青と赤に輝き吸込まれるような深さを感じた。
いや、それよりだ。これは受験生なのか?
12歳?
いやいや可笑しいよ。
彼女からは秘めている魔力も感じた。
どんなモンスターだよ!
私は全力で行くこととした。
魔法禁止でよかったと思う。彼女の魔力の底が見えなかった。
正直なところ教員には、相手に合わせて90秒ほど剣を合わせて欲しいと言われていた。
その事は既に私からは吹き飛んでしまっていた。
そんな余裕はない!
初手から全力で行く!
残像剣戟!本気の殺すほどの剣技だ。
・・・ 剣は空を切った。・・・
この子凄い、私の残像剣戟を見切った!
この技は気を残像として残し、その瞬時に移動し初撃をみまう技で、初対峙の相手にはかなり有効だった。
これまで幾多の相手に使用し気付く頃には切り倒していた。
上空に躱したか・・・
直ぐに追いスピード重視に切り替え剣を振るう。
「ガガガガガガガッ」「バスッ」
その後の剣技の応酬も、油断すればすぐにやられるだろう。
即応するセンスも申し分ない。
こうやって剣を交えるだけで成長までしている。
先ほどの一撃を浴びせたが、もう同じ剣戟は通用しないだろう。
こんなに血が滾る立ち会いは、これまでに一度もない。
楽しくなってきてしまった。
私は高揚し、何時もより遥かに速く動けるようになっていった。
「ガガガガガガガッ」
追い込んで、追撃で仕留めようとした時
彼女の剣が変わったように見えた。
後ろに飛んだ彼女が逆縮地で振り降ろしてきた剣を受ける。
もの凄い超振動が剣より伝わってくる・・・
これは気をのせた振動技より・・・
「ぐぅぅぅぅー」
「バキィ―――――――」
お互いの木刀が粉砕し吹き飛んでいた。
既に90秒も超えていた。
・・・
「すげぇえぇぇぇ」
歓声が起こっていた。
誰もがその闘いに興奮している様子だった。
僅か90秒の闘いに、これほど多くの人が震えていた。
・・・カティ目線・・・
コトさんがゆっくり近づいてきて笑顔で手を差し出され、、、
それに答えた。
ギュッと結ばれる手
コト
「凄いよ。受験が終わったらギルドで会ってほしい。じゃぁ」
俺もコトさんとは話したい事は沢山あった。
・・・
試験官たちも我に返ったのか旗を上げる・・・・
「白」「赤」「赤」
不合格・・・・・
えっ・・・
見ていた人達からブーイングが入る。
試験官も困った顔になり立ち上がった
「本試験 模擬戦の判定について異例ではありますが説明します。
彼女は凄いのですが・・・模擬戦中に移動の足場魔法を使用しました・・・
直接の魔法ではありませんが、厳正に判断させていただき不合格とします」
・・・成る程・・・それもダメだったのですね。
強化魔法の様な見えないものは、不問だが見えるのはNGだったようだ。・・・
えっと 早くも計画修正が必要な事態に・・・
俺まさかの、落ちちゃいました。
お読みいただいた方、本当にありがとうございます。
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