本当に狙われたのは
こんにちはスイフトです。カティが旅立って数日。もう寂しいのは僕も一緒。工房の人達は挨拶がなかったと怒っていたけど、すごく寂しそうだった。家族にも黙っていこうとした事を話すと、あいつはきっと世界に轟く奴になって帰ってくるってみんな言ってた。うん、僕もそう思う。
ーーー 襲撃 ーーーーー
イシュグランド王国に入り、もう少しで学院のあるエクスワンという処で馬車が襲われているのを感知した。
馬車が襲われている・・・取敢えず急ごう!
俺は気配を消した後全力で現場に向かう。
見つけた場所は1500mくらい前方だ。
移動しながら探ると馬車1台に警護が15人ほどいた。
襲っているのは黒服の集団 30人ほどだ。
あと少し小高くなった木陰で見下ろす二人が要る。
修道服を着ているけど・・・
急ごう!
襲撃者の理由はわからないが馬車を見る限り襲われているのは貴族か、
絡むのは面倒だが人道的に放ってはおけない。
黒服の襲撃者たちを鑑定したが一人を除いて、それほど強くない。
称号・・・暗殺者 悪者確定だ!
一番強い奴に向かうか!
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名前 ダッガス
称号 暗殺者 傭兵
種別 人
職業 剣士
レベル 70
HP 1258
MP 210
攻撃力 895
防御力 787
魔力 12
俊敏力 485
スキル 剣術12 槍術5 盾術3 暗殺術2
気配感知8 火1
身体強化3 剛腕2
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盗賊ではなさそうだな。
警備の騎士たちのレベルは25~50
残りの襲撃者たちは 30~50
よく踏ん張ったな。
「ラシルこの場で待っていて、ちょっと行ってくる」
「いえ、カティー私も行かせてもらうわ」
うーん、なら頼るか、、、
「ラシル!馬車の人は護るように。ちょっと相手をこちらに引き付ける」
相手が気付く前に、最近覚えた魔法を放った。
高速岩弾
ストーンバレットよりかなり大きな岩の塊を高速に放つ。
3発の巨岩が襲撃団の少し手前に着弾する。
着弾した地面が大きく揺れて轟音と共に、土砂が礫となって散乱し、土煙も上がっていた。
相手からこちらは、土煙で何も見えない状態だ。
ラシルの動きが速かった。土煙を突き破り。
風の魔力を纏わせた手刀で次々と倒していた。
「何が起こっている!」
「グワァーーー」
「助か・・・助太刀感謝する」
騎士の一人が声を出していたが、思っていたより
馬車護衛の何人かは傷が深い。
対戦中の黒服に圧縮高速化した 光速火射矢を放つ。
以前と違いほぼ見えない一筋の光だ。
ドサドサと次々倒れた。
仲間がなぜ倒れるのか判らないまま驚愕の表情で周囲を警戒している。
「無詠唱?魔法か?何が起こっている」
低い地を這うような姿勢のまま縮地で懐に潜り込みダッカスを切りつけた。
「ザシュ―――」
ダッカスは反応したが、遅い。
そのまま連続の剣撃を浴びせる
力任せに大剣で払ってきた。
すかさず横に飛んでから縮地からの逆縮地で突きを出す
防ぐ盾よりすこし早く腹に突き刺さった。
殺してはいないが、もう戦闘不能だな。
その時
「空気と交わりて・・爆裂せよ。エクスプロージョン」
修道服の二人だ・・・爆裂魔法、、、
仲間ごと隠蔽か?
ラシルが風魔法で相殺し吹き飛ばす。
その間に俺は二人の修道服男のもとに移動し意識を奪った。
◇◇◇◇
襲撃団は20人が亡くなっていた。
残り12人と修道服の2人を縛り上げた。
馬車の人達は2名が亡くなり、残る人にはヒールをかけて回った。
馬車から高貴そうな女性が降りてきた。
護衛の隊長らしき人が俺達に声をかけてきた。
「なんとお礼を言えばよいか、我々はタスムクヤのライゼイン公爵家の家臣です。
私はそこで護衛隊隊長を務めますマルサヤと申します。
今日はご令嬢のサーニャ様を護衛していたのですが、ここにきて突然襲われました」
「ご丁寧にありがとうございます。カティと言います。商人の息子です。
そちらのお方がサーニャ様でしょうか?」
「カティ様。はい、サーニャと言います。この度は危ない所をお助けいただき本当にありがとうございます」
片足を斜め後ろに丁寧なあいさつをされてしまった。
会釈し受けたけど良かったのかな・・・
「ただの盗賊ではなさそうですね。」
「この修道服は邪教徒ガルザ教徒だ、破壊神ロキの信仰者達だ。
普段こんな所では活動をしていないのだが、誰かを狙ってか。起きろ!」
護衛隊長と部下が、邪教徒を揺らしひっぱたく。
「うっうっ・・・」
ひと睨みし直ぐに舌を噛み自害しようとしたので、
ヒールをかけて阻止した。
順に鑑定したが黒服も含めダッカス以外は全てガルザ教徒だった。
ここでラシルが任せてと割り込んできた。
修道服の男をつかむと、その口に落ちていた木を突っ込み脚や手を風魔法で切り刻んでいる。
「少しは話しますか?」
ガタガタ震えている・・・
周りの者も恐怖の顔だ。
次に黒尽くめの服を着ていた襲撃者にも同じように切り刻む。
悲鳴がこだまする。
かなりの悲惨な拷問に見えた、、、、
最後にダッカスに向かったが簡単に口を割った。
「やめてくれ!俺は関係ない。ガルザ教徒からの依頼でシルフを従者にした奴を探していたんだ。助けてくれ俺は傭兵だ。頼む助けてくれ」
「ダッカス・・・我らが許さぬぞ!」
「黙れ!さっき俺もろとも爆裂魔法で殺そうとしたじゃねーか」
護衛隊長がラシルに引いているが気を取り直したように話し出した。
「ここは我々の国ではないので対応に困る。エクスワンで衛兵に引き渡すか、ギルドで引き渡すかだな」
修道服の2人がこの隙に逃げ脱走としていた。
「バシュ― 、、、ドサッ」
ラシルが止めを刺す。
念話が聴こえてきた。
『カティは甘すぎます。私の時もそうでしたが森を燃やすまいと水魔法をかけたでしょう。
その優しさに私は惹かれましたが、その甘さでは生き残れません』
『ダッカスからはそれ以上の情報は出ないと思います。出ないというより持ってないかと。
この者たちは何も話さないでしょう。
それが邪教徒です。
ですが逃がせば情報は何所からか漏れます』
ラシルの口調が凄く変わっていた。
後から聞くと従魔なので意識しかえているそうだ。
それより、それだけの覚悟が確かに俺にはなかった。
こんな事では、救える命を救えないと実感した。
ラシルは残った黒服の襲撃者もすべて止めを刺していった。
護衛隊長は少し困った顔もしたが・・・
「仕方がないだろう。盗賊ではないのだから災いの種は詰む必要がある。ただこいつダッカスはこちらに渡してくれ。
こちらでも尋問したい。しかし、連れのお嬢さんは何者なのだ?強さが尋常ではない」
シルフとは思っていないようだ。
ラシルをどう説明するか・・・
「私の旅を護衛するために、父上が雇った傭兵です」
「ずいぶん若いのに傭兵をやっているのだな」 (150歳位だけどね)
ラシルが修道服の男たちの身体を探っていた。
魔法を放ってきた男より1枚の紙を取り出す。
他の人に悟られない様にラシルが、
俺のところへ持ってきた。
『指令文の様だ。暗号みたいだな』
『その様ですね。このままでは解りませんね』
その時、、、、
ハーティ
『解析しました。指令文は以下の通りでした。
・ギルドで親書を出し重要人物となった奴がいる。
・またその女はシルフを従魔にしたようだ。
・我々の活動を阻害するモノの可能性が高い。
ギルドランクはプレート色よりブロンズ。
・タスムクヤからエクスワンに向かったようだ。
その者を道中で捉え尋問後処刑せよ』
寒気が走った。
狙いはオレだったようだ。悪の使徒・・・・
しかし、ギルドでの親書をしっているのは誰だ。
アメリアさん、ギルド所長と副所長あとナイントゥさんの4人だけのはずだ。
他はいないはずだ。
しかも親書なので・・・・逆に親書の内容を知らないけど結果だけ知っているのはアメリアさんか。
ロックさんに連絡し、アメリアさんを調べてもらった方がいいな。
お読みいただいた方、本当にありがとうございます。
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