海蛇の最後、そして・・・
===時間経過===>残り時間 46分
「【ガタック君】21号機以外の【ビートル君】【ガタック君】は全機、帰還するように指示・・・良し、これで後は自動で追っかけてくるはずなのだ。では、さっそく出発するのだ!!」
ようやく出口への道を見つけ、準備も整っていざ出発となったのだ。しかし・・・
「キュイー・・・」
「キュアー・・・」
「キュウー・・・」
「・・・なんだか、ブランちゃんたちの様子がおかしいのです」
アーニャの言うとおり、ブラン、ノワール、テールの様子がおかしいのだ。なんというか・・・そわそわしているようにも見えるのだ。もしくは不安そうにも見えるのだ。
一体、どうしたと言うのだ? 先ほどまで出口を見つけて嬉しそうだったはずなのだ。
「うにゅー・・・別のなにかのにおいがしたみたいなのです。でも、それがなんなのか良くわかってないみたいなのです」
・・・おお、さすがアーニャなのだ。自分の【眷属】たちのことを良く分かっているようなのだ。・・・我は【眷属】の考えてることはさっぱり分からないのだ。
「・・・マスター、私ハマスターノ事ヲ一番ニ考エテイマスヨ」
・・・本当なのだ? 今までの様子から見ても疑わしいのだ。 というか、何で我の考えていることがわかったのだ? ・・・アルクの気持ちが少しだけわかったのだ。
「ブランちゃん、ノワールちゃん、テールちゃん! ここでまごまごしていたらアルクさんの頑張りが無駄になってしまうのです! ここは一意専心! 当たって砕けろ! ドラゴンファイト危機一発の精神で一歩を踏み出すのです!!」
・・・当たって砕けてしまっては駄目だと思うのだ。あと、ドラゴンファイト危機一発って一体なんなのだ?
「キュイ!」
「キュア!」
「キュウ!」
あ、ブランたちがやる気になったみたいなのだ。やはり主からの激励は効果抜群ということなのだ?
しかし、やる気になってくれたのなら後は行くのみなのだ。
「良し! 皆、突入なのだ!!」
こうして我々は出口へと続く(はず)の道へと突入したのであった。
===視点切替===>アルク
・・・アヴァンたちはようやく行ったか。まったく、アークカイザーのセンサーは優秀なんだから君たちのグダグダもちゃんと聞こえてたからな? ちょっと先行させるのが不安になってしまったじゃないか。
まあ、あのアヴァンたちなら、なんだかんだ言って大丈夫だろうが・・・やはり、急いで追いかけるべきだな。
「キシャーー!!」
・・・目の前のウミヘビ野郎を倒してな。
まったく、しぶとい野郎だ。あれだけミサイル爆撃を食らってまだ倒れないとは。とはいえ、体中ボロボロ、あの硬い鱗もひび割れたり、剥がれ落ちたりしている。
あともう一息といった所だろうが・・・ウミヘビの眼から闘志は消えていない。まだ戦う気マンマンのようだ。
とはいえ、こちらもぐずぐずしていられない。既に部屋の半分近くが消化液で満たされてしまっているし、急いでアヴァンたちを追いかけなければいけない。
・・・後顧の憂いを断つためにも、ここは全力で倒しに行くことにしよう!
「【転身:戦人】」
俺は自分の種族を【マキナ】から【戦人】にチェンジ。
さらにアークカイザーに【豪剣アディオン】を持たせる。
「アウル、【精霊憑剣】だ!」
「だう!!」
アークカイザーのコクピットからアウルの姿が消え、代わりに【豪剣アディオン】がその形を変えていく。アウルと合体した姿、【王剣アウルディオン】に。
あのウミヘビ野郎は物理防御力がめっぽう高いようだが、今のあの状態なら、十分に効果があるだろう。
とはいえ物理攻撃だけでは不安なので、さらにダメ押しに・・・
「【全天の属性】!!!」
属性効果も追加。これで魔法攻撃力もアップした。さあ、これで勝負だ!
「行くぞカイザー!」
『了解デス!』
【王剣アウルディオン】を構え、突撃するアークカイザー。
対するウミヘビはというと・・・
「キシャーーー!!」
あちらも真正面から突っ込んできた!
ウミヘビも真っ向勝負をお望みか・・・良いだろう、その意気や良し! 全力で応えてやる!!
「シャーーーーーー!!!」
硬く、巨大な体を活かした頭突きを繰り出してくるウミヘビ。
それに対し、俺達は・・・
「【勇天の一撃】!!!」
最強の一撃で迎え撃った。
ガキィィィン!!!
「シャーーーーーー!!!」
「おおおおおお!!」
「クルーーーー!!」
『だあああああ!!』
互いに死力を尽くしでぶつかりあう。
・・・ちぃ! なんてパワーなんだ!! 【勇天の一撃】を使っても押し切れないなんて・・・
『【オーバーリミット】発動! オールパワーブースト!!』
と、ここでアークカイザーの更なる後押しが。【オーバーリミット】によるアークカイザーの一時的な性能アップ!
徐々に俺たちが・・・【王剣アウルディオン】が・・・アークカイザーが押していく。
「これで・・・終わりだ!!」
渾身の力を込めて一気に【王剣アウルディオン】を振りぬく!
「―――!!」
・・・俺たちの攻撃の前にウミヘビはとうとう力尽きたのか、消化液の海の中に沈み・・・そして光となって消えていった。
ふぅ、やれやれ。ようやく倒せたか。
俺は【精霊憑剣】を解除、さらにアークカイザーのコクピットから出る。
【ヒューマロイド】形態に戻ったカイザーと共に【ポーション】を使って回復する。
「回復次第、急いでアヴァンたちの後を追わないとな・・・どの穴だったっけ?」
やばい・・・戦闘に夢中だったせいでアヴァンたちが入っていた穴がどれだったかわかんなくなっちまった!?
「アノ穴デス、マスター」
おお! さすがカイザー!! 覚えていてくれたんだな! 危うく出口が分からず大変な事になるところだった・・・頼りになるぜカイザー!
「・・・お?」
いざ、その穴に向かおうとしたら、別の穴から【ビートル君】と【ガタック君】が大量に。出口以外の探索を行ってたメカたちが戻って来たようだ。なかなかのナイスなタイミングだ。全部回収して、と・・・
「・・・良し! 俺達も行くぞ!!」
「クルッ!」
「だうっ!」
「了解デス」
アヴァン、アーニャ・・・今から追いつくから待ってろよ!!
===視点切替===>アヴァン
・・・むぅ・・・これは予想外だったのだ。
我々が赤、白、青の【半魚人】たちを撃退しながら進んでいくと、先ほどの胃のような大きな空間に出たのだ。
そしてそこには当然のようにとあるボスモンスターが待ち構えていたのだ。
すっかり失念していたのだが・・・元々予想していたのでそのこと自体はそれほど驚きはないのだ。
驚いているのは・・・
「キュオオオオオオ!!」
雄雄しく雄叫びを上げるボスモンスターを【看破】した結果がこれなのだ。
【バハムート・シードラゴン Lv.60】
体内の海水をエラから排出し、外敵の侵入を防ぐ役割を持つボスモンスター。
エラを守る番人は・・・まさかのドラゴンだったのだ。
(*・ω・)*_ _)ペコリ
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