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リヴァイヴスキル

===精神移動===>【転生の間】


「・・・ハッ!? え? あ?」


あ、声が出せる。手も足もある。遠くにアテナたちの姿も見えるし・・・戻ってこれた?


パッと見、俺の体に異常があるようには見えない。アテナたちも特に慌てた様子は見られない。もし、ないか異常があったのなら、俺の姿を見つけた途端、すっ飛んでくるだろうし。おそらく俺が【転生】の光に包まれていたせいで外野には異常が伝わらず、()()()は何事も起こっていないように見えているのだろう。


・・・なんだったんだ、あれは? まさかゲームの中で白昼夢・・・とかではないよな。


理由は不明だが、【固有(オリジナル)能力(アビリティ):天醒者】の力で、体はこの場に残したまま【遠視】のようなスキルでアニスたちのアジトの倉庫を見ていたことになる・・・のか?


と、なるとあの倉庫は今、現在進行形で大変な事になっている?


もしや、ああなることを俺に伝えるために【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】が発動した?


・・・いや、それにしてはタイミングが良すぎる。そもそも【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】が発動してから、異変が起こったわけで・・・あの事態を引き起こしたのは俺、ってことになるのか?


しかし、何故? 俺は特になにか意識したわけでも、念じたわけでもないし・・・最初からそうだが【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】の発動基準がまったくわからないな。


今頃、あの倉庫・・・いや、あの【ガティアスコア】はどうなっているのだろうか? 断言しても良いが、絶対に碌なことになっていないだろうな。そして、あのまま残っていたら俺のそれに巻き込まれていた。最後まで見れなかったのが悔やまれる反面、助かったという気持ちもある。


かといって、()()をこのまま放置するのもまずいと思う。()()が俺の【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】の力で起こった事態だとしたら、同じく俺の【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】でしか収拾できないような気がする。


しかしだ・・・行動しようにもあの場所がどこにあるのかわからないと俺にはどうしようもない。俺が見た場所はどこかの倉庫っぽい所だ、というだけで窓も無かったし他の手がかりらしき物もなにも無かった以上は特定しようがない。それに、連中が不正な方法でゲーム内に入っているとしたら、仮に特定できたとしても正面から入ることは・・・できないだろうな。


もう一度、【転生】すれば同じように行けるか? だが、【転生】したての俺は種族レベルが1まで下がっているし、仮に行けたとしても、あの状態では俺は文字通り身動き取れないし。


・・・【天醒:明鏡止水】の効果がまだ継続しているのか、今の俺は頭が冴えていて、冷静に・・・そして冷徹に思考し、判断できるみたいだ。


その冷静で冷徹な思考の結果、導き出された結論は・・・放置、である。


・・・それで良いのかって? だって俺からはどうしようもないし。もしアニスたちに何らかの被害があったとしても、それは俺たちを襲撃してきた結果なんだから自業自得だと諦めてもらおう。俺は悪くない。


・・・今度、カオス辺りが接触してきたら確認しよう。それまではラングにこのことを伝えて情報を集めてもらう事にする。もしかしたら、あの倉庫の場所がわかるかもしれないし。


良し! この話しはこれで終了!!


と、無理矢理、思考を中断させたところでメッセージが。


『続いて、【リヴァイヴスキル】の取得を行います』


・・・おうふ。そういえばまだ【転生】の途中だったか。かなりショッキングでインパクトのでかい出来事が起こったせいで、混乱・・・は、あんまりしていないが、ちょっと心が追いついけていない。


アテナたちも見ている手前、切り替えていかないとな。余計な心配をかけることになるし、なにより・・・アニスたちが今現在も俺たちを監視している可能性は十分にある。下手な動きはしないほうが良い。


ここは何事も無かったかのように振舞うのが吉。そしてそれは【天醒:明鏡止水】のおかげでそう難しくは無い。


・・・無いのだが、良くも悪くも【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】に振り回されているようで、あまり良い気分ではない。やはり、【固有(オリジナル)能力(アビリティ)】についても早急な調査が必要だな。・・・今の所、まったく目処が立っていないけど。


ええい! 切り替えるって決めたんだから切り替えよう!


次は俺の本命の一つである【リヴァイヴスキル】の取得だそうだからな!!


ではさっそく・・・どうやって取得するんだ?


今更気がついたが、既に俺の手元には【進化の宝玉】も【リヴァイヴスキル獲得券(チケット)】も無かった。既に使用されたって事なんだろうが・・・俺はどうすれば良いの?


と、疑問に思っていると、俺の周囲に掌サイズの光の玉のような物が浮かび上がってきた。それも一つや二つではない。何十、何百という数の玉が浮かび上がってくる。


また何かの演出か? と思ったがこの光の玉、良く見ると・・・


「・・・カプセル?」


そう玉の正体は、ガチャガチャもしくはカプセルトイでよく見るカプセルだった。100円で引いてカプセルを開けると中にオモチャとかが入ってる、あれ。・・・何故、ここで出てくる?


「それは【リヴァイヴカプセル】・・・【リヴァイヴスキル】はその中に収められています」


というレリエルの声が聞こえてくる。


・・・名前は良いよ。それよりカプセルの中にスキルが入ってるってどういうこと? ・・・いや、【スキル獲得券(チケット)】でスキルを取得できるから、おかしくは無いのかもしれないけどさぁ。


「【リヴァイヴスキル】は【転生者】に新たな運命を授ける力・・・さあ、アルクさん。その運命を貴方自らの手で掴み取ってください」


・・・なんか、カッコいいこと言ってるけど要するにガチャガチャだよな?


自分で選ぶって言う点はガチャガチャとは違うけど、俺の周囲に浮かぶカプセルはみんな同じ形と大きさだし、中身がわからないようになってるしで、どれにどんなスキルが入っているのかまるでわからない。


どれが当たりでどれが外れなのかわからない中、運を天に任せて一つ選ぶ・・・ガチャガチャ、もしくはくじ引きならぬカプセル引きだよな?


・・・まあ【リヴァイヴスキル】の内容は元々ランダムで決まるって話だから、結果は一緒か。闇雲とはいえ自分で選択できる分、外れを引いてもまだ納得できるかもしれない。・・・もしやそのために、自分で選ばせるようになってるとか?


・・・深く考えるのは止めよう。当たるも八卦、当たらぬも八卦。運を天に任せて自らの運命を受け入れるってことで・・・目の前にあるカプセル! 君に決めた!!


と、某人気アニメの主人公がごとく目の前のカプセルを手に取る。


その瞬間、他のカプセルたちが消えた。さらに俺が手に取ったカプセルが・・・黄金に光りだす。


カラン、カラン!!


そして、どこからか聞こえてくる鐘の音。それはまるで天からの祝福のようだった。


「おめでとうございます。大当たりです」


という賛辞の声がレリエルから聞こえてきた。・・・その手にはハンドベルが。


天からの祝福が、一気に商店街の抽選レベルになった気分。ありがたいことなんだろうが・・・なんか違う。ほら、隣のアテナたちも微妙な顔してるし。あと、レリエル・・・祝福するのなら、もっと感情を込めて喋って欲しい。


「それでは、さっそくカプセルを開いて【リヴァイヴスキル】を取得してください」


へいへい。・・・レリエルって外見に似合わず、どこか機械的なんだよなぁ。


とはいえ、【リヴァイヴスキル】を早いところ確認したいのは俺も同じなので、言われた通りに、カパッと黄金のカプセルを開く。


するとカプセルの中から光が・・・そして、その光が俺の中へと入り込んでいく。


そしてとうとう、【リヴァイヴスキル】の内容が判明する。


『【リヴァイヴスキル:転身】を取得しました』


「【転身】!?」


おいおい! なんだよ【転身】って!? 仕事を変えろってことか!? 仕事ってなに!?


とにもかくにも、急いで【メニュー】を開いて【転身】スキルの内容を確認する。


【転身 Lv.1】

設定した種族へ外見とステータスを変化させることができる。

ただし、種族スキルを使用することは出来ない。また、一度設定した種族は変更不可。

設定できる種族はレベルが上がる毎に増える。

SLOT1:---(種族を設定してください)

SLOT2:---(種族を設定してください)

SLOT3:---(種族を設定してください)


・・・んん? これって・・・?

(*・ω・)*_ _)ペコリ


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m(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[一言] 戦いに強いまま色んな場所をまわれるようになったって認識でおk?
[一言] ボレアスの変身と似たようなことができる……って言うか逆か このスキルを疑似的に取得させるアイテムがあの仮面という方がスマートな気がしてきた
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