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因縁の相手

順調に【試練の塔】を登っていく俺たち。


それでは途中までダイジェストでどうぞ。


===移動===>【試練の塔 11F】


「・・・うげ! あのコウモリは・・・」


「【アコースティックバット・レガル】・・・ミーシャちゃんの【眷属】にいたモンスターね。・・・レガル?」


「あー、11Fからはレガな敵よりさらに強力になったレガルな敵が出て来るっぽい」


「レガルな敵ってなによ・・・来たわ!!」


「・・・くっ!? これが超音波ですか・・・これはきついですね」


「だが、この超音波は指向性だ! 一方向にしか放てない! 散開してまわりこめ!!」


===移動===>【試練の塔 12F】


「今度は真っ黒の犬のモンスターですか」


「犬っていうより、犬の形をした黒いシルエットみたいだな」


「・・・え?【神眼】で情報が読めないわ!?」


「それってどういう・・・きゃあ!?」


「シッ! ・・・!? 手ごたえが無い! こいつは・・・まやかしか? アテナ、カイザー! 本体を探せ!!」


「了解デス・・・マスターアテナ! マスターアルマノ影ヲ!」


「いたわ!【シャドーハウンド・レガル】! アルマの影に擬態してる!!」


「ええ!?」


「面白い能力だが、居場所さえわかれば! 【ミーティアルスラッシュ】!!」


===移動===>【試練の塔 13F】


「・・・戦車だな」


「戦車ですね」


「【アーミータンクドロイド・レガル】・・・火力と装甲がすごいみたいね」


「まあ、見た感じそうだよな・・・うおっ!? 撃ってきやがった!?」


「戦車ってあんなに間髪要れず連射できるんでしたっけ!?」


「そんなこと気にしてる場合か!? 懐に飛び込んであの砲台を・・・!?」


「ちょっと!? なんか腕みたいなのが生えてきたんだけど!?」


「【ロボットアーム】付きかよ! アーテル! カイザー!!」


「クルーッ!!」


「【グランディスバスターキャノン】発射!!」


===移動===>【試練の塔 14F】


「・・・あれ? なんにもいませんよ?」


「変ね? またどこかに隠れてるのかしら?」


「・・・いや、待て。奥のほうからなにか聞こえてくるぞ」


「・・・本当ですね? なんでしょう? 段々、こっちに向かってくるような・・・」


「!? 見て! 向こうのほうから地面が黒くなって行くわ!!」


「・・・いや、違う。このカサカサいう音・・・まさかあれは、地面を覆いつくすほどのゴキ・・・」


「罪深き汝よ、深く暗い闇の底で青き炎の裁きを受けよ!【地獄の業火(インフェルノフレイム)】!!!」


「あまねく太陽の輝きよ、灼熱の赤き炎であらゆる物を焼き尽くせ!【太陽の劫火(コロナサンバースト)】!!!」


「・・・」


「・・・」


「・・・さあ! これで敵はいなくなりましたね! 行きましょう!!」


「そうね! 敵はいなくなったけど何となくこの階には長居したくないわ! 行きましょう!!」


「・・・名前も知られず倒されてしまった敵さんを少し哀れに思ってしまった」


・・・


・・



と、こんな感じで若干の苦戦をしつつも快進撃を続け、とうとう前回の到達回数である15階まで辿りついたのであった。


===移動===>【試練の塔 15F】


「あー・・・アイツか。偶然なのかたまたまなのか知らないが前回と同じだな」


15階、部屋の中央にいたのは前回でも15階で遭遇した敵であった。


「・・・では、あれがアーテル君を?」


「ああ、【魔龍覚醒】まで追い込んだ奴だな」


そこに居たのは【成体】化したアーテルにも劣らないほどの巨馬だった。頭部には巨大な二本の角が生え、青い体は鎧のように硬質化している。


「・・・【バイコーンブラウ・レガル】・・・見た目に反してとんでもないスピードで捉えるのは困難、って私の【神眼】に出てるけど・・・」


「ああ、前回はさんざん手こずらされた。しかし、今回は違う・・・そうだな? アーテル?」


「クルッ!!」


うむ、良い返事だ。どうやら迷いは吹っ切れたようだな。


「良し! ここは俺とアーテル、アウルでやる。他の皆は下がっていてくれ」


「三人だけでやるの?」


「援護が必要じゃないですか?」


事前に話をしていたこともあり、若干心配げなアテナとアルマ。しかし・・・


「・・・できれば頼みたいが・・・下手な手出しは多分、逆効果だ。まあ、見ていればわかる」


そう言って俺たち3人は前にでる。


「ヒヒーーン!!」


それを待っていたかのように【バイコーン】は雄叫びを上げた。


「行け、アーテル!【レーザーダイブ】!!」


「クルーッ!!」


光を纏い【バイコーン】に突撃するアーテル。それに対し【バイコーン】は・・・


「ヒヒンッ!!」


巨大な二本の角をアーテルに向けたかと思うと・・・その姿が消えた。


「「えっ!?」」


困惑の声をあげるアテナのアルマ。しかし、その時には既に両者はぶつかっていた。


ドォォン!!


超スピードで動く両者のぶつかり合いに部屋の空気が振動する。


「クルー!!」


「ヒヒーン!!」


ドンッ!ドンッ!ドンッ!!


さらに部屋の中を駆け回り、激突する両者。その動きは目で追いきれないほどだ。


「・・・なるほど・・・確かにアレでは援護したくでもできませんね」


「ええ、あんなスピードの敵相手じゃあね」


「コチラノ援護攻撃ガ当タル確率・・・10%未満」


そう、あの【バイコーン】はとにかく速いのだ。こっちの攻撃がまったく当たらないといっても過言では無いくらいに。ぶっちゃけ、スピードだけならアーテルより上だと思う


しかも、あのスピードのせいか【バイコーン】の突進にもかなりの威力がある。前回のときはあのスピードに翻弄され、じわじわとHPが減らされていった結果、アーテルの【魔龍覚醒】が発動してしまったのだ。


あの時は【黒魔の(ダークレイ)殺戮光(デストロイヤー)】でこの階全てを巻き込むような大爆発で強引に倒すことができたが・・・当然、今回はそんな手を使うつもりは無い。


では、どうするのか?


おそらく、()()()()攻略法としてはトラップ系のアイテムやバインド系の【魔法】を使うことだろう。


捉えるのは難しい【バイコーン】だが、その動きは直線的だ。攻撃を当てるのは難しくとも、罠を設置し、その場所に誘導するのは難しくないと思う。そのための準備もしている。


・・・が、今回はその方法は取らない。真正面からアイツを倒す!!


とはいえ、あのスピードに真正面から対抗できるのはアーテルのみ。ならば・・・


「行くぞ!アウル!!」


「だう!!」


「【精霊憑鎧アーマー・ポゼッション】発動!!」


俺の言葉と共にアウルは【攻鎧アルドギア】に吸い込まれ、同時に【攻鎧アルドギア】が変化していく。


「【王鎧アウルドギア】!!!」


これで俺のステータスは飛躍的に上がった。これなら・・・


「【俊天の疾走(アーク・アクセル)】!」


【バイコーン】にも追いつき、アーテルの援護もできるはずだ!


(*・ω・)*_ _)ペコリ


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