最後の激突
【真姿解元】とやらで真の姿を現し、【双神刀ブライ】を構えるカオス。
【精霊憑鎧】により強化された【王鎧アウルドギア】を着て、【豪剣アディオン】を構える俺。
「行くぞ! カオス!!」
「・・・来い!!」
大剣と大刀を構える俺とカオスは・・・
「【韋駄天の俊走】!!!」
「【冥獄の獣は疾く駆ける】」
同時に超加速に入る。
ガキィン!!
ぶつかり合う【豪剣アディオン】と【双神刀ブライ】。
「・・・まさか今の状態の俺に追いついてくるとはな」
「俺はほっとしたがな」
どうやら今の俺はカオスのスピードとほぼ互角のようだ。・・・正直、これでも駄目だったら終わりだったからまずはほっとした。
とはいえ、俺が優勢になったというわけではない。
それに問題はまだある。
【双神刀ブライ】には斬った相手の力を無効化する。現にあれに斬りつけられたことで【精霊憑依】は無効化された。
ならば今の俺・・・いや、【王鎧アウルドギア】が斬りつけられれば当然、【精霊憑鎧】が解けるだろう。
つまり俺はカオスの攻撃を・・・【双神刀ブライ】を一太刀でも受けることはできないということだ。
「【ミーティアルスラッシュ】!!」
「【白冥連斬】」
ガキガキガキガキーンッ!!
ぶつかり合う大剣と大刀。
だがカオスの大刀は二本、スピードが互角なら数で勝るカオスの方が有利だ。
だが、【精霊憑鎧】にはステータスアップに有利な点がある。
「【閃槍アーディボルグ】!【エクステンドスピア】!!」
俺は【豪剣アディオン】を右手に持ち替え、左手に【閃槍アーディボルグ】を取り出して高速突きを繰り出す。
【精霊憑依】は【剣術】スキルを使い放題になるが、【剣術】以外には効果がない。
【精霊憑剣】は【豪剣アディオン】を【王剣アウルディオン】へと強化するが、それも【王剣アウルディオン】という武器にのみ効果がある。
しかし、【精霊憑鎧】だけは違う。俺のステータスを上げる効果はあるが武器は関係なく使うことができる。しかもステータスアップのおかげで今までよりも威力かなり上がっている。
これならカオスにも対抗できる。問題は消費するBPと・・・
ピシッ!
「・・・!?」
【閃槍アーディボルグ】にヒビが! 破壊不能効果があるはずなのに・・・
「破壊できないはずの【閃槍アーディボルグ】まで!?」
「【双神刀ブライ】は破壊不能効果も無効化する」
くそっ! 予想はしていたが・・・【閃槍アーディボルグ】は破壊不能効果を抜いても結構な性能の武器のはずなのに・・・カオスの【双神刀ブライ】にはかなわないのか。
今の俺たちのステータスにもついていけていない。このままじゃあ【閃槍アーディボルグ】も遠からず・・・
・・・一撃だ。
武器とBPとMPが尽きる前に・・・【精霊憑鎧】が解ける前に・・・なんとかカオスに一撃を。
「【冥獄の獣は力強く打つ】」
「!?【力天の強豪】!!」
くそっ! ただでさえ消費が厳しいのにさらにスキルを使ってくるとは・・・
「【白冥斬破】」
「グッ!?」
バキィィィン!!
【閃槍アーディボルグ】が・・・砕けた!!
「【霊刀ムラクモ】!【一刀・剛破斬】!!」
俺はすぐに【霊刀ムラクモ】を取り出し、刀を振るう。
まずいな・・・【双神刀ブライ】に対抗できる武器なんていくつもない。
まさしくジリ貧だ。
こうなったら・・・一か八かだ!・・・いつもそうじゃないかって? 細かいことは気にしてはいけない。
「【白冥煉獄斬】」
カオスの奴が大きく大刀を振りかぶり、振り下ろしてくる。
ここだ!
「【マキシマムスラッシュ】!【一刀・剛破斬】!!」
まずは【豪剣アディオン】で【双神刀ブライ】の二本の大刀の内、一本を弾く。
もう一本は【霊刀ムラクモ】で弾く・・・が
バキィィィン!!
【霊刀ムラクモ】が真っ二つに!? それでもなおカオスの大刀が俺にせまる。
・・・だがそれは予想済みだ!
俺は右手にもっていた【豪剣アディオン】を手放し・・・
「【戦闘神スサノオの加護】よ! 神刀を打ち砕け!!」
「!?」
俺の右手に宿った【戦闘神スサノオ】の力。それは触れた対象を破壊する力。
その力が宿った右手で振り下ろされてきた大刀をぶん殴る。
バキィィィン!!
カオスの大刀が・・・砕けた。
だが、俺の攻撃をここで終わらせるつもりはない。
俺は壊された【霊刀ムラクモ】を【妖刀オロチ】に持ち替え、再度カオスに斬りかかる。
「・・・!」
しかし、カオスの奴は自分の大刀が破壊されたことは気にも留めず、弾かれたもう一本の大刀で俺の【妖刀オロチ】の攻撃を防いだ。
だが、それもフェイク!!
俺はすぐさま手放し、地面に突き刺さっていた【豪剣アディオン】を拾いなおす。
「【マキシマムスラッシュ】!!」
そしてがら空きになったカオスの胴にめがけて斬りつける。
だが・・・
「【冥獄の獣は堅牢に弾く】」
ガキンッ!!
「・・・な!?」
しかし、【豪剣アディオン】は・・・カオスの体を斬り裂くことはなかった。
異形と化したカオスの体・・・いや、皮膚で止められた!?
これはまさか・・・
「・・・防御スキルだ。【ブラストキック】」
「ぐあっ!?」
【豪剣アディオン】を振りかぶって無謀になったところで今度は俺が反撃を受けた。
腹に強力な蹴りを食らい、吹っ飛ばされた。
バキバキッ!!
【王鎧アウルドギア】にヒビまで・・・!?
『だう!?』
鎧と一体化しているアウルからも悲鳴・・・いや、俺を心配する声が聞こえてくる。
すまない、アウル・・・だが、まだだ! まだ負けていない!!
だから、頼むアウル!!
『・・・だう!!』
鎧を通してアウルの力強い声が聞こえてくる。
俺はそれに応えるべくすぐに体勢を整えカオスへと向かっていく。
「・・・まだあがくか」
「諦めが悪いんだよ!俺は!!」
どれだけ武器が壊されようと・・・気力が、魔力が尽きようとHPが0にならない限り俺は戦い抜く!!
「【帝釈天の勇撃】!!」
これで終わらせる!!
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