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混沌の兵器

ドッゴーン!!!


【グランディスバスターキャノン】から放たれたエナジー砲による大爆発。周辺に爆煙が舞い上がる。その爆煙でカオスの姿は見えなくなったが・・・今のは確実に野郎に一発食らわせた。


【重力魔法】の斥力がまだ弱かったのも運が良かった。もう少し強かったら引力の時のように攻撃が防がれていたかもしれん。


・・・何故かカオスの奴はその場から動く気配がまるでなかったのが唯一の気がかりだが・・・直撃したはずだ。少なくとも俺の見ていた限りは・・・もっともあの野郎の場合、急に消えたり出たりするから油断できんが。


「クルーーー!!」


「ぎゃおおお!!」


・・・上空では、そんなの関係ねぇ!と言わんばかりにアーテルとディーラがバトルを繰り広げている。・・・君たちはもう少し主のことを気にかけてほしい・・・というかディーラの奴、カオスがやられたっていうのに気にも留める様子がないとは・・・もしかしてアイツ、人望ないのか?


と、とにかくディーラが消えず、試合終了のアナウンスも出ないとなると・・・カオスの奴はまだ生きているのは間違いない。


問題はどのくらいダメージを与えられたか、だな。


・・・煙が晴れてきた。


晴れた煙の中にカオスの姿が確認でき・・・驚愕した。


「・・・なんだと!?」


カオスの奴は・・・無傷だった。


理由は明白だ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「・・・フィールド展開終了、ダメージ確認・・・問題ナシ」


「・・・ご苦労だったな、ラグゼノア」


カオスの前にいたのは・・・一見すると十代の女の子・・・しかし、全身に機械のような鎧を身にまとい、手と足、そして瞳はロボット・・・いや、アンドロイドのそれだった。


その姿は・・・


「【ヴァルマキナ】か!?」


「・・・そう、【ヴァルマキナ】のラグゼノアだ」


「宜シクオ願イシマス」


カオスの奴、アンドロイドまで【眷属】に!? しかも【ヴァルマキナ】を!?


ラグマリアとラグエリスとやら以外はまるで情報がなく、このトーナメントでも出して来たプレイヤーがいなかった超絶レア(とラングが言っていた)な【眷属】。


よりにもよってコイツがこの場面で出してくるとは・・・しかも・・・


「・・・なんでコイツも真っ白なの?」


ラグゼノアとやらは・・・肌も鎧も手足も髪も顔も・・・全部真っ白だった。唯一、瞳だけが灰色っぽいが。


「・・・」


「・・・」


・・・カオスもラグゼノアとやらも目をそらしやがった。もしかしてカオスの奴、色で【眷属】を決めてるんじゃないだろうな?


・・・白フェチなんだろうか?


「・・・ラグゼノア、この失礼な奴の相手をしてやれ」


「了解シマシタ。【ウィンゼルヴランチャー】」


ドウッ!ドウッ!!


「うおっ!?」


いきなり撃ってきやがった!・・・なんで失礼なことを考えてるってわかったんだろう?


何はともあれ、ラグゼノアはランチャーを撃ちながらこちらに向かってくる。カオスの奴は・・・動かない。その場で黙って見ているだけだ。


・・・何を考えている?・・・っと、今は目の前の敵、か。


「【グランディスバスターキャノン】!・・・チャージ量は少ないが・・・シュート!!」


先ほどとは幾分か威力は低下したが、ラグゼノアに向かってエナジー砲を発射!


「【エナジーフィールド】」


しかし、ラグゼノアは全身を覆うようにバリヤーを展開してエナジー砲を完全に防いだ。・・・さっきのエナジー砲もあれで防いだのか・・・だが、【グランディスバスターキャノン】を完全に防ぐとなると・・・エナジー系の攻撃は効かないと思った方が良いか。


「【ウィンゼルヴランチャー】ダブル・・・シュート!」


ラグゼノアは両手にそれぞれランチャーを構えて撃ってきた。


ドウッ!ドウッ!・・・ドガァ!!


・・・ちぃ!?【グランディスチェイサー】に被弾した!!


完全には壊れていないようだが・・・俺は急いで【グランディスチェイサー】をしまう。


代わりに右手に【グランディスバンカー】、左手に【グランディスマグナム】を構える。


ダンッ!ダンッ!ダンッ!!


【グランディスマグナム】を実弾モードにしてラグゼノアに向かって連射する。エナジー系で駄目なら実弾でどうだ!


キンッ!キンッ!キンッ!!


・・・普通に当たったのに普通に弾かれましたよ? ラグゼノアさんの肌は鉄かなにかでできているんですか?


「心拍数ノ乱レヲ確認。失礼ナコトヲ考エテイルト判断シマス」


なん・・・だと?


このアンドロイド、心拍数から俺の考えを読み取っただと!?


・・・ハッ!? Σ(゜□゜;)


もしや今まで俺の考えを当ててきた奴らは皆、俺の心拍数を!?・・・んなわけないか。


・・・そもそもゲームのアバターの体なのに心拍数なんてあんの?


「【ウィンゼルヴランチャー】ブラストモード・・・シュート!」


「おうふっ!?」


いかんいかん、余計なことを考えていたら向こうのエナジー砲に直撃しそうになった。目の前の敵に集中しないとな。


俺も【グランディスマグナム】を連射しながらラグゼノアに接近する・・・間合いに入った!


「【グランディスバンカー】セット!」


直接バンカーを打ち込めば、いくら鉄の肌を持つアンドロイドでも貫けるはずだ。・・・見た目少女なアンドロイドにバンカーを打ち込むのは気が引けるが・・・これも勝負だ。悪く思うな。


「【ウィンゼルヴハンマー】アクティブ」


「・・・ハ?」


ラグゼノアはいつの間にかランチャーを手放し、両手で巨大な・・・2メートルはあろうかという巨大なハンマー・・・もとい、鉄でできたピコピコハンマーを取り出していた。しかもなんか光ってるし。


「・・・光二ナッテ下サイ」


な、なんだってー!? まさかそれは某ロボット勇者が使っていた叩いた物を光に変えるという極悪ハンマー!?


「・・・スイマセン、嘘デス」


嘘なのかよ!? なんてツッコミも間に合わずハンマーを振り下ろしてくるラグゼノア。


「その嘘に何の意味があるんだよ!? リボルバーモード!!」


俺は振り下ろされてくるハンマーに六連撃のバンカーを打ち込む。


ドンドンドンドンドンドンッ!!!


ぶつかり合うハンマーとバンカー。だがその結果は・・・


バキバキバキ!バキーンッ!!


・・・【グランディスバンカー】が砕け散った!!


あんな見た目おもちゃみたいな武器・・・いや【兵器】に負けるとは・・・アヴァンも草葉の影で泣いていることだろう。


「武器ヲ犠牲二シテ逃レマシタカ・・・ナラバモウ一度」


そういって再びハンマーを振り上げるラグゼノア。


「【閃槍アーディボルグ】!!」


俺は【閃槍アーディボルグ】を取り出してハンマーを防ぐ。


ドゴッ!!


ぐっ・・・重い・・・こんな重量【兵器】を軽々と振り回すなんて、なんつーパワーだ。一瞬でも気を抜いたらぺしゃんこになりそうだ。


「【ウィンゼルヴハンマー】デ砕ケナイトハ・・・破壊不能効果デスカ」


・・・攻撃は防げたが、【閃槍アーディボルグ】の能力はバレたみたいだ。


もう、なりふり構ってられないな。俺はハンマーを【閃槍アーディボルグ】で支えたまま、【グランディスマグナム】をラグゼノアの額に押し付け・・・


「・・・!!」


パァンッ!!


発砲。


「・・・無駄デス」


・・・ゼロ距離射撃でもビクともしないとは・・・文字通り鉄の女、だな。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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[良い点] なんでウィンぜルヴのぜだけひらがななんですか?
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