表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
405/797

混沌の怪物

「ギャオオオオオオ!!!」


ティラノもどき・・・いや、恐竜キメラ?・・・ディーラとやらが雄叫びを上げる。


それはもう、うるさいぐらいに。それはもう、ビリビリと。舞台全体が震えるくらいに。


カオスの奴の【重力魔法】の斥力とあいまってはるか遠くまで吹っ飛ばされそう・・・あれ? そういえば押される感覚がなくなってる?


「・・・行け、ディーラ」


「ギャオウ!!」


うわぁ・・・ドスンドスンと巨体を揺らしながらこっちに向かってくる。あの巨体と恐竜という容姿だからかなり迫力がある。ジュ〇シックパークをリアル体験しているようだ。


・・・とりあえずあの痛そうな鋭い牙が生え揃ったデッカイ口で噛まれたら一環の終わりだろうな。


ここは距離を取って・・・


「クルーーーー!!」


攻撃を、と思ったらアーテルが()()()ディーラに向かって突撃していった。


「おい!どうしたんだ、アーテル!!」


あのアーテルが俺からの指示も無く勝手に突撃していくとは・・・暴走しているのか? まだ【魔龍覚醒】は発動していないはずだが・・・


「・・・ディーラの【雄叫び】は相手の戦意を高揚させ、ヘイトを集める効果がある」


「なに!?」


ということはアーテルは今、状態異常に近い状態になっているってことか!?


「おい! 戻れ、アーテル!!」


「クルーーー!!」


・・・駄目だ。全然聞こえていないみたいだ。・・・アーテルに無視されてお兄さん、ショックです。


アーテルは真っ直ぐにディーラに向かっていき体当たりを仕掛ける・・・直前で、ディーラが鉄球のような物がくっ付いた尻尾を振り回してきたので、当たる直前で上空へと逃れた。


それを見たディーラも、自身のプテラノドンのような翼を羽ばたかせてアーテルを追って行った。・・・ティラノサウルスが空を飛ぶって反則だと思うんだ。


・・・それはともかく、どうやら俺からの声が聞こえくなっただけでアーテル自身はちゃんと判断して戦えているようだ。


暴走しているわけでは無いようなのでそこは一安心なのだが、俺の声が届かないということは俺の指示やアドバイスも聞かないということだ。場合によっては即【送還】することも考えないといけない。


とはいえ、ただでさえ強敵のカオス相手にさらにディーラまで加わったら、俺一人で対処するのはかなり

厳しい。


理想で言えば、アーテルが自力でディーラを倒し、俺に加勢してくれることなんだが・・・俺の指示無しで戦う機会がほとんど無かったアーテルを一人で戦わせるのは心配でもある。


・・・ここは一つ、カオスの奴なんぞ無視し、アーテルに加勢してディーラを・・・


「・・・させん」


「うおっ!?」


また押し出される感覚が・・・斥力を戻したのか。どうやらカオスの奴は【重力魔法】の威力を自由に調整できるみたいだな。


・・・だが! こんなことで諦める俺ではない!!


今、カオスが使っている【重力魔法】はカオス自身から引き離される斥力、空を飛べなくなるわけじゃないし、ディーラに近づく分には問題ないはずだ。


・・・しかし、カオスの野郎はそれも予測していたみたいで・・・


「・・・【グラビティ】」


「ぐあっ!?」


さ、さらに上から押さえつける力が・・・う、動けん・・・!


「・・・黙ってそこで見ていろ」


黙って見ていろって・・・カオスの奴はディーラに加勢しないつもりなのか? それに俺に攻撃を仕掛ける様子も無い。


高みの見物を決め込むつもりか? それとも、そう見せかけてこっちに仕掛けてくる気か? どちらにせよ、こんな状態では俺は動くことはできない。


・・・【ビートル君改】は未だにカオスの周囲を飛び回っている。ただ【ビートル君改】自体には攻撃能力が無い。あくまでサポートメカであり、体当たりぐらいしかカオスに攻撃する手段がないのだ。


しかし、カオスの奴はそんな事は知らないはず。となるとカオスは嫌が応にも飛び回る【ビートル君改】を警戒せざるを得ないはず。牽制ぐらいにはなるはずだ。


・・・ここは一度、様子を見るか。


冷静に考えれば、俺がアーテルに加勢すれば、カオスはディーラに加勢するはず、そうなるとカオスの凶刃がアーテルに向く可能性も大いにある。


あのディーラって奴の実力が未知数な以上は・・・アーテルに任せるのがベストか。


というわけでカオスに注意を向けつつ、上空で激しいバトルを繰り広げているアーテルとディーラの戦いを見届けることにする。


「クルーーーー!!」


アーテルがディーラに向かって【レーザーブレス】を放つ。高速で向かっていくアーテルのブレスに対し・・・


「ぎゃおおおお!!」


ディーラも負けじと口からブレスを放った。白い炎のようなブレスだ。


二つのブレスは空中でぶつかり合い、霧散していった。


「ぎゃおおおお!!」


ディーラは更に角から・・・白い雷のようなものを繰り出してきた。バチバチと放電しながらアーテルに向かっていく。


「クルーーー!!」


それに対し、アーテルは【レーザーダイブ】でディーラに向かって突撃していった。


アーテルは白い雷が槍のように向かってくるのを回避しつつ、ディーラに体当たりした。


ドゴッという轟音を響かせたが・・・ディーラの方はまるでこたえた様子が無く、その巨大な口で噛み付こうとしていた。


「クルッ!?」


・・・あぶねぇ、間一髪で逃れたな、アーテル。


とりあえずアーテルは冷静に戦えて入るようだが・・・あのディーラって奴、防御力がかなり高いようだな。アーテルの体当たりを受けてもビクともしないとは・・・


その後も両者の攻防は続いた。


アーテルが【シャイニングフェザーインパクト】を放つと、ディーラは全身の白い鱗を弾丸のように射出して迎撃した。


さらにディーラは自身の翼から白い風の刃を繰り出してきてアーテルを翻弄、アーテルがなんとかディーラの背後にまわり、攻撃をしたが、ディーラは平気のへの字で尻尾の鉄球を振り回していた。


・・・スピードはアーテルの方が上のようだが、防御力と攻撃力はディーラの方が上のようだ。攻守共にかなり優秀な【眷族】のようだな。スキルも多彩だし、手ごわそうだ。


「・・・あの【天龍馬】、手ごわいな。【魔龍覚醒】とやらを見たかったが・・・」


・・・どうやらカオスの奴もアーテルに対して俺と似たような感想を持ったようだ。


それはともかく・・・


「【魔龍覚醒】だと? ・・・お前、ミーシャとの試合を見てなかったのか? あれが発動したらいくらお前でもタダでは済まないぞ?」


なんせあれは暴走スキル。フレンドリーファイヤで俺には影響はないが、その気になったら舞台全体を巻き込むくらいの凶悪なスキルを使ってくる。いくらカオスでも無傷とはいかないはずだ。


「・・・お前こそ見ていなかったのか? 【双神刀ブライ】を」


・・・斬った対象の効果を一定時間無効化する刀か・・・まさか・・・【魔龍覚醒】まで無効化できるというのか? ・・・いや、【魔龍覚醒】を見てみたいと言い分から考えるに・・・無効化できるかどうか確かめたいといった所か?


・・・試合開始の時から感じていたが・・・カオスの奴、この試合で何かを確かめているのか?


そういうことなら俺にも確かめたいことがある。


「おい、俺にも教えろよ」


「・・・なんだ?」


「・・・あのディーラって奴、なんで体も使うスキルもみんな真っ白なんだよ?」


あ、目を逸らしやがった。


まあ、偶然なんだろうが・・・答えたくないらしい。


・・・だが! 一瞬でも目をそらしたのが運の尽き!!


「【分身の術】!!」


俺は重力のかかったこの場に分身を残して離脱した。


やはり思った通り、カオスの【重力魔法】は俺自身を対象にしたものではなく、場に対して行う範囲【魔法】のようだ。


重力から逃れた俺・・・斥力はいまだ働いているが・・・すぐに次の行動に入る。


「【グランディスチェイサー】発信! 変形!!」


俺はすぐさま【グランディスチェイサー】を巨大砲身に変形させる。


カオスの奴はすぐさま視線を戻すが・・・遅い!


「【グランディスバスターキャノン】・・・発射!!」


巨大な閃光がカオスに向かって放つ。


フハハハハ! この俺がアーテルだけを戦わせて高みの見物決め込むと思ったのか!!


作者のやる気とテンションを上げる為に


是非、評価をポチっとお願いします。


m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ