表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
399/797

準決勝を終えて

『さあ、これで準決勝が終了し、決勝へと駒を進める二者が決定いたしました!!』


『漆黒のオールラウンダー・アルク選手と純白のインビンシブル・カオス選手のお二人ですね~』


『・・・いつのまに、そんな二つ名みたいな呼び名が付いたんですか?』


『たった今思いつきました~!!』


『・・・そうですか、まあ言い得て妙かもしれません。そのお二人がいよいよ決勝戦で激突することになります!!』


『お互いがお互いに強敵たちを蹴散らし、ここまで勝ち残ってきたまさに歴戦の戦士ですからね。どんな試合になるのか・・・今から楽しみです』


『では、今から一時間の休憩の後、決勝戦開始となります!!』


『皆さん、遅れないようにしてくださいね~』


・・・司会者連中が好き勝手なこと言ってやがる。というか、カオスのことを無敵って言ってるじゃないか。遠回しに俺が負けるって言ってない?


・・・カオスのこれまでの試合内容を見る限り、そう思う奴も多いのかもな。このトーナメントの中でも飛び抜けた強さを持っていることは間違いないし。


・・・ところで・・・


「ハーッハッハッハッ!! いやー、負けた負けた!!完敗だ!!」


そのカオスに負けたベルバアルがなぜかここで大笑いしているんだが?


「・・・なんでお前、ここにいるの?」


試合が終わった後、選手たちは観客席の自分たちがいた場所に転送されるはずなのだが・・・なぜかこいつは試合終了後に俺たちのところに逃げるようにやってきた。


「・・・だって負けちゃったから・・・【ディアボロス】のみんなに申し訳なくて・・・」


・・・このチキンメンタルめ。


要するにクランのみんなの期待に応えられなくて合わせる顔が無いと思ってるのか。気持ちはわからなくも無いが・・・正々堂々戦ったんだから胸を張って帰れば良いのに・・・お前の仲間だって理不尽にお前を責めるようなことはしないだろうに。


むしろそうやって逃げてるほうが余計に怒られるだろう・・・こいつ、ホントに魔王になる気があるのか?


・・・アシュラが買ってきた焼きそばパン、食うか?


「いや、あのカオスとかいう男の実力は本物だよ。・・・ベルバアル君の実力も、ね」


・・・ベルバアルを慰めるような声が聞こえてくる。しかし、その声の主は・・・


「・・・ラーサー、なんでお前がここに居る?」


そう、なぜかベルバアルの隣には準決勝で俺と戦ったラーサーが座っていた。・・・なんでごく自然に、さも当たり前のように座っているのか・・・そして、何時から座っていたのか・・・この俺に気取られないとはさすが天才。


「まあ、激励かな? せっかくだから僕を倒した君に優勝してもらいたいからね」


・・・そんなもんなんだろうか? 激闘を終えた後だから、強敵と書いてともと呼ぶような友情が芽生えたのだろうか? ・・・熱い展開だな。


「うむ、その意見には吾輩も同調する」


「いや、なんでだよ」


お前はどっちかと言うとカオスの方を応援すべきなんじゃ無いのか、ベルバアル。


「・・・負けた以上は知り合いを応援したいじゃないですか」


・・・急に威厳無くなるのやめてほしいんだが。応援は素直にありがたいと思うが・・・いまいち決まらない奴だな。


「あ、いたいた! アルクさーん!!」


「コ~ン!!」


「・・・ミーシャか」


今度は準々決勝で戦ったミーシャがやってきた。キツネ・・・コンちゃんを抱きかかえてこちらに向かってくる。


「どうしたんだ?」


「激励に来ました!!」


・・・なんでどいつもこいつも急に? 皆、そんなに俺に優勝して欲しいの?


「次の試合が決勝戦、このトーナメントの最終戦であるからな。最後ともなれば応援にも熱が入るというものなのだろう」


「何普通に解説してんだ、ヴァラット」


第一回戦で戦ったヴァラットまで・・・どこから湧いて出やがった。


・・・だが、何となく言いたいことが分かった。


決勝戦は言うなれば祭りのトリ、この祭りの参加者全員が注目するはずだ。そして俺かカオスか、勝者はただ一人。どちらかを応援するとなれば、こいつらは俺を応援してくれる、と。


ありがたい話だ・・・プレッシャーも感じるが。


まあ、俺は俺にできることをやるだけ、だな。


というわけでそれぞれをメンバーに紹介する。


ミーシャにはアーニャを。


「よよよよ、よろしく、お願い、しましゅ!!」


「こちらこそよろしくなのです!!」


うわー、咬みまくり緊張しまくりだなミーシャ。アーニャは普通に接しているのに。


続いてヴァラットにはアヴァンを。


「・・・お前か、アルクが使っていた【兵器】を作ったのは」


「いかにもなのだ。そっちが作った【兵器】も中々秀逸だったのだ」


・・・なにやら火花が散っているような気がする。ライバルと邂逅したからか?・・・まあ、あとはご両人にまかせよう。


ラーサーとベルバアルは・・・ガットとラングと話混んでるな。


「【聖剣】や【魔剣】の情報を是非売ってもらいたいね」


「うむ。お主らワシの作った装備に何をしたんじゃ?」


「えっと・・・それは企業秘密で・・・」


「僕としては【聖剣】と【魔剣】の力比べもしてみたかったけどね」


うんうん、和気あいあいと談笑しているな。・・・ベルバアルが大の男三人に取り囲まれているように見えるが、気のせいだろう。


「もー、情けないっすよ、ベルバアルさん!!」


あ、さらにアシュラが突っかかりに行った。・・・アスター、あとは宜しく。


・・・各自、好き勝手に話してるな。お前ら俺を激励する気ないだろ?


「そんなことは無いと思いますよ?・・・きっと皆さん、決戦を前にアルクさんの緊張をほぐそうとしているのですよ」


「緊張をほぐす以前に緊張感がなくなりそうだけどな、アルマ」


そもそも緊張してないし、するにしても試合開始直前からだろうに。まだ、試合まで一時間あるんだぞ?


「・・・それで、どうなの? あのカオスっていうのには勝てそうなの?」


「ド直球で聞いてくるな、アテナ。・・・どうだろうな」


結局、カオスのこれまでの試合、特にベルバアルの試合でカオスの力の一端は分かったと思うが・・・全容まではわからなかったと思う。その証拠にカオスはすべての試合でほぼ余裕を見せながら勝っていた。それはベルバアル相手でさえ例外ではなかった。


少なくともカオスには・・・俺が持っている【天凱十二将】のスキルと同等以上のスキルを持っていると思って良い。


武器に関しても・・・【双神刀ブライ】とやらが相当厄介だ。


果たして俺の力がどこまで通用するか・・・


「悩むなんてらしくないわね・・・アルクはどんな相手だってなんとかして来たじゃない?」


・・・否定はしないが、考えなしになんとかなって来たわけじゃないぞ、アテナ? それに俺にだってどうにも出来なかった相手だっている・・・神様だけど。


「そうですよ。アルクさんが本気を出せばチョチョイのチョイですよ」


・・・アルマ、それはない。というかいつも思慮深いアルマからそんなノーテンキ発言が出てくるとは・・・ああ、アルマも俺を激励してくれてるのか。


しかし、そうだな。これで最後なんだし、俺は俺が持つすべての力を出して全力で立ち向かうだけだな。


「・・・良し、例によってホームに戻るか」


アーテルや他の【眷属】たちも待っているだろうからな。


「それなんだけど、アルク? 次が最後の試合なんだし、レオーネたちも観客席に呼ばない?」


「そうですね、最後ですからフィオレたちも含めて皆で観客席から応援しますよ」


・・・ふむ、最後だから、か。それも良いかもな。


「・・・分かった。じゃあ、皆。【眷属】たちを【召喚】してくれ。そしてアーニャ、【料理】をありったけ出してくれ」


「了解なのです!!」


こうして【アークガルド】のメンバー全員の【眷属】を呼び、最後の休憩時間を過ごすことになった。


ついでに最後だからと、アーニャにあるだけの【料理】を出してもらい、最後の試合に向けて精をつけることにする。・・・あくまで気分の問題だけど。


せっかくだからとラーサーやミーシャ、ヴァラットにもお裾分けしてやった。


ベルバアル?


アイツはベルバアルを探しに来たレシトリーとレヴェーネに引きずられて行ったよ。


南無。

作者のやる気とテンションを上げる為に


是非、評価をポチっとお願いします。


m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ