表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
398/797

魔をも飲み込む

カオスの姿が消えた・・・いや、違う。


「・・・!!」


カオスは・・・ベルバアルの背後にいた。


「貴様・・・!!」


それに気づいたベルバアルが振り返ろうとしたが・・・


「・・・遅い」


ピシピシピシッ!!


ベルバアルの【魔鎧】に亀裂が走った。全壊とまではいかなかったようだが胸元に大きくバツの字の亀裂が・・・斬られたのか。


「がはっ! ・・・い、いつの間に・・・なんだ今のは!?」


ベルバアルの疑問はもっともだ。観客席のみんなも同じことを思っただろう。


だが、俺には・・・少しだが見えた。


瞬間的にカオスの動きが素早くなり、ベルバアルを斬りつけたのを。


今のは・・・【俊天の疾走(アーク・アクセル)】のような加速スキル・・・いや、【韋駄天の俊走アークヘブン・アクセル】のような超加速スキルか。


文字通り目にもとまらぬ速さ・・・下手したら【韋駄天の俊走アークヘブン・アクセル】よりも・・・


「【ベルゼリオン】! 大丈夫か!?」


ベルバアルはカオスから距離を取りつつも、【魔鎧】に被害の確認をしている。


『・・・まだ、なんとか大丈夫です。しかし・・・損傷はかなり酷いです。さらにあの【神刀】の力で私の力が押さえつけられています』


・・・【双神刀ブライ】で斬りつけられたことにより、【魔鎧】の効果が無効化されたか・・・一時的な効果のはずだが、どのくらい無効化時間が継続するのかはわからない。


そして、無効化時間が過ぎるのをカオスが悠長に待つはずもない。


「・・・呑気に確認している余裕があるのか?」


再びベルバアルの()()()()カオスが話しかける。距離を取っていたはずなのに、いつの間にかベルバアルの背後にカオスがいる。


「!?・・・うぉおお!【インフェルノスラッシュ】!!」


ベルバアルはカオスを視認することもなく紫の炎をまとった【魔剣】を振り回し、背後にいるはずのカオスに斬りかかる。


しかし、カオスはそれを難なくよける。あれだけの動きができるのなら当然だ。やみくもな攻撃など当たるはずもない。


そこからは激しい空中戦となった。


ベルバアルは【魔剣技】に限らず、【魔法】や【眷属】のブレスなど多彩な攻撃を繰り出していったが・・・そのどれもがカオスには通用しなかった。


すべてカオスの持つ【双神刀ブライ】によって防がれる。


そして何よりも・・・あの異常なスピードだ。


様々な攻撃を大刀ではじき、それでも防げない攻撃も一瞬で避けられる。


あ、またカオスの奴がベルバアルの背後を取った。


だが、それを読んでいたのかベルバアルはすぐさま背後に向かって【魔剣】を振りかぶった。


それに対し、カオスは・・・


「【冥獄の(ユベル・)獣は力強く打つ(ガンレイ・フェルガ)】」


再び謎の言葉を発しながら【魔剣】に向かって【神刀】を振り下ろした。


横なぎに振られたベルバアルの【魔剣】をカオス【神刀】が打ち落とす形になったが・・・・


「なに!?」


【魔剣】と【神刀】が交錯した途端、ベルバアルはカオスの攻撃を受け止めきれずにそのまま吹っ飛ばされ、地面へとたたきつけられた。


・・・急激にパワーが上がったな。アシュラをも上回ったベルバアルが力負けするとは・・・今度は【力天の強豪(アーク・ブレイズ)】のようにパワーを上げるスキルか。


「ぐあっ!?・・・く、くそ・・・」


地面に叩きつけられたベルバアルだが、すぐさま立ち上がり上空のカオスを見やる。


その立ち直りの速さはさすがだが・・・すでにそこにはカオスはいない。


ザシュッ!


「ピィピィー!?」


「! シャンディ!?」


カオスはすでにベルバアルの背後にいた。そしてベルバアルの背中にくっついていた鷲を・・・すでに斬っていた。


鷲が光となって消えていく。・・・容赦ねぇんな。


それを見たベルバアルは・・・


「あああああ!【インフェルノスラッシュ】!【ボルケーノスラッシュ】!!」


【眷属】を倒されたことでキレたのか、ベルバアルはめちゃくちゃに【魔剣】を振り回しながらカオスに斬りかかる。


だが、そんな雑な攻撃が通用するはずがなく、カオスの【神刀】によってはじかれてしまう。


『おい!雑な扱いすんじゃねぇ!!』


『落ち着いてください!このままでは・・・』


【魔剣】と【魔鎧】の言葉も今のベルバアルには届かないようだ。


ベルバアルは攻撃をやめない。


そんなベルバアルをカオスは・・・つまらなそうに見ていた。


「・・・この程度か? これ以上がないのなら・・・」


というカオスの言葉を無視し、ベルバアルは【魔剣】を大きく掲げて・・・


「【魔剣技:カラミティスラッシュ】!!!」


漆黒のオーラをまとった【魔剣】を渾身の力で振り下ろすベルバアル。


かすっただけでも大ダメージを免れないだろう一撃。


そんな一撃ですらカオスには・・・


「【双覇・十字烈斬】」


二本の大刀とスキルを使って、いとも簡単に弾いてしまった。


さらにカオスはベルバアルに向かって蹴りを放った。


「ぐふっ!?」


吹っ飛ばされるベルバアル。


まずいな・・・冷静さを取り戻さないと負けるぞ、ベルバアル。


「くそっ! こうなったら神の【加護】を!!」


・・・あ、駄目だ。まだ怒りで我を忘れてる。


そんな堂々と神の【加護】を使うことを宣言したら・・・


「・・・終わりだ。【双覇・疾風連斬】」


カオスが両手の大刀を構えたかと思うと・・・次の瞬間にはカオスの姿は消えていた。


そして次にカオスが現れたのは・・・またベルバアルの背後だった。


しかし、先ほどまでと違うのは・・・カオスが、すでに大刀を振るい終わっているということだ。


バキバキバキ・・・バキィン!!


『・・・グアッ!!』


・・・ベルバアルが身にまとっていた【魔鎧】が砕け散った。


『・・・くそったれ!!』


・・・【魔剣】もベルバアルの手から離れ地面に突き刺さった。


そしてベルバアルは・・・


ドサッ


・・・その場に崩れ落ちた。


そのままベルバアルの姿が光となって消えていく。


勝者(ウィナー)!! カオス!!!』


・・・圧倒的だ。


あのベルバアル相手に・・・無傷で・・・圧倒的な力の差を見せて勝ちやがった。


当のカオスは・・・鋭い目をしながら観客席の俺を見ていた。


作者のやる気とテンションを上げる為に


是非、評価をポチっとお願いします。


m(_ _)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] スキル幅が多くて、技とかカッコいい [一言] ただただ好き
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ