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準々決勝 第一試合

ふぅー、あの後なんとかご機嫌ナナメだったアーテルとアウルを宥める事に成功した。


もっとも一番効果があったのはアルマたちが買ってきた巨大ジャンボたこ焼きであったが。・・・巨大とジャンボで意味が被ってるって? 巨大なジャンボたこ焼きだから間違ってはいない・・・と思う。・・・具体的に言うと・・・バスケットボールよりでかいたこ焼きだ。・・・一体どうやって作ったんだろうか?


巨大なたこ焼きにご機嫌で噛り付くアーテルとアウルは大変愛らしかったが・・・1個まるまる完食するとは・・・そんなに腹が減ってたのだろうか?


・・・まあ、俺も一個完食したけど。


「なんだか大食いチャレンジしてるみたいね」


と言ったのはアテナだった。・・・かく言うコイツも一個まるまる完食していたが。


ちなみに大変美味しゅうございました。巨大な分、味が雑になるかと思いきや最初から最後まで、どこを取っても美味いという・・・珠玉の一品だな。


そんな感じで次の試合に向けて腹とやる気を充電した俺とアーテルとアウル。


ここからは俺たちのみの戦いになるのでより一層気合入れていかないとな。


ということで、満を持して俺たちは会場まで戻ってきたわけだ。


『まもなく準々決勝が始まります!』


『参加する選手はもうまもなく転送されると思いますので準備していてくださいねぇ~』


司会者連中に言われるまでも無く準備万端な俺に皆が話しかけてくる。


「勝って私の仇を取ってよね」


「頑張ってください」


「相手は厄介そうなのだ。注意するのだ」


「モンスター相手でも遠慮なくぶっ飛ばすっす!!」


「アシュラ・・・でも確かに今までの対人戦とは勝手が違うかもしれません。お気をつけて」


アテナ、アルマ、アヴァン、アシュラ、アスターが激励をくれる。・・・アシュラだけ違う気がするが。


しかし、確かにアスターの言うとおり次の対戦相手のミーシャは【眷属】での戦いがメインとなる。これまでの対人戦とは違うというのは同意だし、注意しないとな。


「ミーシャさんの【眷属】たちは変わった子たちが多いのです。でもアシュラちゃんの言う通り遠慮する事は無いのです!!」


・・・うちにいる【眷属】戦闘がメインのアーニャまで物騒な事を言い始めたぞ。


「・・・アーニャよ。君、ミーシャの【眷属】たちもカッコかわいいとか言ってなかったっけ?」


アーニャはカッコかわいいモンスターが大好きで、だからこそドラゴンであるブラン、ノワール、テールを【眷属】にしているんじゃなかったっけ?


【モンスターイズライフ】のモンスター牧場のことも楽園だのなんだの言ってたはずだが・・・どういう心境の変化だ?


「それはそれ、これはこれなのです! 試合は非情で情け容赦は無用なのです! 立ちはだかるなら撃ち貫くのみなのです!!」


・・・


「おい、アシュラ。お前、アーニャに何言った?」


「ボクっすか!?」


お前以外に誰がいる?【アークガルド】の癒しキャラであるアーニャに何物騒な事を教えてるんだ?


「いやー、ボクは単に熱い応援の仕方を・・・」


・・・嘘を付くなこの野郎。


あ、転送の光が・・・


「アーニャ、言ってることは間違ってないが・・・普通に応援してくれ。物騒な事は言わずにな」


「?・・・分かったのです!!」


良かった、分かってくれたらしい。


あとは・・・


「アスター、後でアシュラをシメといてくれ」


「わかりました」


「ええ!?」


良い笑顔で了承するアスターと困惑しているアシュラを尻目に俺は転送されていった。


・・・なんか試合前に疲れちった。


===転送===>準々決勝 第一試合会場


準備万端で転送されてきた俺・・・と向かい合うように立つミーシャ。


「どどどどうも。よよよろしくお願いしまちゅ」


・・・どもりまくりに噛みまくりである。なんか調子が狂うな。今までに無かったタイプだ。


「・・・なんでそんなに緊張してるのかは知らんが、これまでの試合じゃそんなことは無かっただろう? もっと普通にしてくれないか?」


じゃないとやりにくくて仕方が無い。・・・というか何で俺が敵の心配なんぞしなくちゃならんのだ。


「いいいいえ、戦いとなると・・・一人じゃ心細くて・・・これまでの試合でもこんな感じでした・・・【眷属】を召喚すれば大丈夫ですから・・・」


・・・え? そうなの?


そういえばこれまでの試合のミーシャの戦闘スタイルを見る限り、試合開始と同時に【眷属】を召喚していたな・・・一人で戦うのが怖いというのは、見た目少女なミーシャから納得できなくは無いが・・・よくそれで一クランのリーダーなんてやってられるな。


「・・・まあ、分かったが・・・試合となったら手加減はしないからな?」


・・・いつもはこんな事は言わないのに・・・なんかおびえた女の子相手だと調子が狂ってしまうな。まあ、俺は紳士だからな(笑)。相手を気遣ってしまうのも無理は無いだろう。


「はい!・・・あ、あの・・・アーニャ様はお元気ですか?」


・・・うーむ、ヴァラットがアヴァンを意識していたように、どうもミーシャはアーニャを意識しているようだ。


「なんで様付けなのか分からんが・・・アーニャはいつも元気一杯だぞ?・・・気になるのか?」


しかし、どうもアーニャを気にかける理由が分からないので尋ねてみる。


「はい! アーニャ様はドラゴンの【眷属】を従えていて、お料理も上手で・・・憧れの存在なんです!!」


・・・思ったよりでかい声で返された。


なに? そのテンション? どうか落ち着いて欲しい。


しかし、憧れの存在とは・・・いつの間にかアーニャは人気者になっていたらしい。


「それに・・・なにより・・・アーニャ様は・・・かわいいじゃないですか!!」


・・・はい?


「愛らしいアーニャ様とドラゴンちゃんたちが戯れる様は・・・たまりません!!」


・・・そういえばアーニャは料理動画や【眷属】動画をいくつかアップしていたな。動画の中にはブランたちも出て来るし、多分そのことを言ってるんだろうが・・・ミーシャの顔がマジだ。


これは・・・あれか? ミーシャはかわいい物好きで、アーニャやブランたちの愛らしさにやられた、と・・・アイドルの追っかけみたいな感じ?


さっきまでオドオドしてたくせにアーニャたちのことをなると途端にハキハキと喋り始めるな。


俺たち、今から戦うんだよ? ファンの集いで駄弁ってるわけじゃないんだよ?


・・・試合前にアーニャが情け容赦は無用とか言ってたのは黙っておこう。


『バトル開始まで・・・9・・・8・・・』


「・・・おっと、カウントダウンだ」


「はい! お手柔らかにお願いします」


『3・・・2・・・1・・・試合開始(バトルスタート)!!』


こうして俺とミーシャの戦いが始まった。


・・・イマイチやりにくいままだが。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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