第75話 光明との戦いに向けて
翌日、点灯よりも早い時間に起床した俺達は、光明の本部へ向かう事になった。
人目を忍びつつだから、時間をかける事になったが、フィー達の情報があったおかげで、大分道をショートカットする事が出来た。
そして、俺達が最初にこの時代で目覚めた建物の前まで辿り着いた。
俺はあらためて自分の意思を口にしてみた。
「アーシェを絶対に取り戻す。そして、この世界に生きてる皆を今度こそ正しい方法で救うんだ」
するとみんなが各々に続け始めたので、すこしてれくさくなった。
こういうのって、自分一人で完結させるつもりだったのが、そうじゃなくなると木っ端図かしいよな。
キャロが、そんな俺の背中を叩いていう。
「頑張りましょう。きっと今度は大丈夫。皆一緒だから」
クオンが微笑みながら、言葉を続けた。
「微力ながらお手伝いさせていただきます。あなた方は私の大事な友人ですから」
スズネは、元気に力こぶをつくる。
「気合い入れていきましょう!!」
ユキタカは、ちょっと照れくさそうだった。
「世話になった兄ちゃんたちの世界だからな」
互いに最後の手順を確認して、行動に映る。
フィー達は囮役として、建物の真正面から暴れてもらう。
その間、コスモスとクオン、俺とキャロは裏口から中に入る事になった。
打ち合わせの後、フィーが話しかけてくる。
「僕はオルタさんたちを信用しています。何が何でも、彼女達を助けてあげてくださいね」
「お前たちとこう何度も背中を任せ合う事になるなんてな。何があるか分からねぇよな。生きてみると」
「人生とはそういうものらしいですよ」
「お前って、本当にときどき子供なのか疑わしくなる発言するよな」
たわいない会話を交わして、緊張をほぐした。
視線をあわせて、頷き、互いの持ち場へと離れる。
この世界の運命を左右する戦いが幕を開けようとしていた。




