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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第四幕 輝きを放つ世界

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第72話 アーシェ救出と世界救済へ



 フィーやクオンも交えて、交信所から離れた場所で野営。


 夕食の準備を済ませた後、あたたかいスープをのみながら皆で話し合いをする。


 おやつを食べたからか少なめだったキャロが、食器を片付けながら口を開いた。


「そうだ。皆に言わなくちゃいけない事があるの。アーシェはまだ、生きてるわ」

「どうしてキャロがそれを知ってるんだ」


 驚いた。

 そこで告げられた事実は、キャロが知っているはずのない事だったからだ。


「アーシェの魂はまだ、この世界にあるのよ。死んでない。それで魔法を使って、私に助けをもとめてきた……。フィー達が前に言った通りだったのね」


 一度目の邂逅の時、フィーがそんな事を言っていた。

 曖昧な記憶だった俺と違って、キャロはしっかり覚えていたようだ。


 フィーたちに確認すれば、頷きが帰ってきた。


「今も、時々聞こえます。聞こえるだけで話はできませんが」

「そう、か……」


 フィーはどんな風に聞こえているんだろうな。

 気になったけど、さすがにそれを聞くほど鈍感じゃない。


 キャロは、俺の腕を掴んで言葉を続けた。


「よく聞いて。アーシェをよみがえらせる事ができれば、この世界を別の方法で助けることができるわ」

「それは、本当か!」

「ええ、だから……信じられないかもしれないけど、皆のアストラル化とデータ化は待ってほしい」


 クオンからこれまでの説明を受けていたキャロはそう言って、フィー達の様子を窺う。


 フィーたちは頷いた。


「僕達だって好きでやってるわけじゃないですよ。他に方法が無かっただけで。だから、もっと良い方法があるのなら、それを聞きます。詳しい話をしてくださいませんか」

「そうよね。分かったわ」


 ほっとした様子のキャロが息をはく。

 操られていた際のキャロは、女神ユミィアの力を使ってアーシェと交信していた。

 そこで、アーシェを助ける方法を知って、この世界を助ける方法を教えてもらったのだと言う。


 フィー達と話した時から状況が変化した様だ。


「以前ならアーシェは、自分の魂が眠っている場所が分からなかったみたいだけど、今ははっきり分かるらしいわ。別の世界の人の魂が助けてくれたみたい」

「そうか、そういや生贄になった人もあやつられてたっけか。その人の魂があるっていうなら、ありえるのか」


 もしかしたら、その人達とアーシェも一緒の場所に眠らされているのかもしれない。

 だったら、この世界の事情に巻き込まれた人たちも助けなければならないな。



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