第71話 洗脳解除
戦闘修了後から数分後。
コスモスの手によってキャロ達の洗脳がとかれた。
集中力がいるとかいって個室に引きこもって一時間。
やきもきしているところで、部屋の扉が開いた。
居ても立っても居られず部屋の中に踏み込むが、顔色の悪いキャロがソファーに寝かされているところだった。
「キャロ! 目が覚めたのか!?」
意識ははっきりしているみたいだけど、まだ起き上がれないようだった。
「オルタ……? 私、いったい」
「良かった、もう大丈夫だぜ!」
「え、どういう……? なんでこんなところに?」
混乱するキャロは、辺りを見回して首をかしげるばかりだ。
操られていた時の記憶はないらしい。
キャロの感覚では、俺がクオンに相談した時からそう時間が経っていないのだろう。
スズネやフィー達がいる事に戸惑っていた。
俺としては、操られていた時の記憶なんてない方が良かったんだけど、これからの事を説明するのが難しくなるのは若干困った。
俺の脳みそじゃ、こういうの向いてないからな。
「キャロ。気をしっかり持って、聞いてくださいね。実は……」
結果、クオンに全部丸投げする事になってしまった。
気まずい話をさせた埋め合わせは、後で何とかしないとな。
俺には同じ部屋の中で、キャロの様子を見守るしかできない。
クオンからの説明を聞き終えたキャロは、やっぱり落ち込んでいた。
「そんな事が、あったのね……」
「キャロのせいじゃない! 悪いのは光明だ。お前が苦しむ必要なんてこれっぽっちもない。俺が断言してやる!」
そういえば、スズネ達も言葉を尽くしてくれる。
「そうですよ。私達だって恨んでませんから」
「そうそう。恩の方がでかくて、損にならないくらいだし」
「みんな、ありがとう」
キャロはようやく笑顔を見せてくれた。
落ち着いてくれてよかった。
その後、気を聞かせてスズネ達がお菓子を作ってくれたんだよな。
調味料の配分が間違ってたけど、キャロは楽しそうにしてた。




