第67話 合流目指して
図書館から出る時は、今度はコスモスも一緒だった。
一体どうやってかは分かんないけど、俺達は気が付いたら最初に落下した場所に立っていた。
フィー達は、ここから距離のある場所。
ハテノ交信所という所にいるらしい。
俺達は、そこに向かうべく準備を整えた。
手早く必要な物を揃えた後は早速出発だ。
道中は、休む暇もなく毎日歩き通しだった。
俺たち全員体力がある方だったから、別にその点には困らなかったが。
夜になると……。
「すぴー、すぴー」
「おい、スズネの姉ちゃん、起きてって。あっちのテントで寝てよ。暑苦しいってば」
「ふぁ、ひぃぃぃぃ。エムさん、私をイジメないでくださいぃ」
「姉ちゃんってやっぱりそんな性格だったから弄られキャラだったんだな」
かなりの強行軍だったので、途中で疲れ果てたお子様組がそんなやりとりをする場面もあった。
子供だからか、夜になるとすぐ寝ちまうんだよな。
ユキタカはそうじゃないから、スズネが特別就寝が早いだけの気もするが。
とりあえずそれ以外の面では、問題なく目的地へ辿り着く事が出来た。
到着した俺たちは、目的の場所を観察する。
お子さま組がでかい双眼鏡を持って、左右のレンズをわけあってのぞくという器用な事をしている。
「わぁ、高いですね」
「ぜんぜん、先っぽが見えないよな」
ハテノ交信所は、すごく高い塔だった。
あまりにも高すぎて、塔の先端が視認できないくらいだ。
同じく双眼鏡で確認したクオンが呟く。
「あんな所から落ちたら、人間ひとたまりもないでしょうね」
「クオンは高い所が苦手だからな」
コスモスのところに、落ちるときも怖がってたしな。
「べ、別に普通のことでしょう? あれくらいの高さがあれば、誰でも思います。ちょっと見ると冷や汗を掻いてしまうぐらいなんですか」
そんなムキになって否定すると、余計ドツボにはまっていく気がするんだけどな。
なんてやりとりしていたら、背中をバシバシ叩かれた。
「惚けとらんでさっさと昇らんか。ウチは早く図書館に帰ってミナトといちゃつきたいのじゃ」
昔のお前の口からは、多分絶対出ない言葉だよ。それ。
「お前、ほんと性格変わったよなあ」




