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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第四幕 輝きを放つ世界

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第65話 フィーの力



「生贄となったアーシェはそれに気づいてしまったが、身動きの取れない自分ではどうする事も出ない。だからフィー達に助けを求めたのじゃろう。フィーには……あやつには、離れた場所にいる者の考えを読み取る力があるからの」


 初めて聞いた、そんな話は。

 あいつにそんな力があったなんて、知らなかった。


「疑問が解けたぜ。それならそうと言ってくれれば良かったのに」

「察してやれ、なのじゃ? あれは賢くあるが、まだ子供じゃぞ? やつにもやつの事情があろう。それに、話をしようと思った時には時間切れだったと言っておったの」

「あ、そういやそうだったな」


 大地をパージする作戦で時間が決められていたから、俺達はあの場からすぐにはなれる必要があったのだ。

 気になる事を言っていた、というのは分かっていたけど確かめる時間が無かった。


 それで、虚無に落ちたフィー達はコスモスに助けられたのだろう。


「話は分かった。じゃあ今回もフィー達はそれで動いているのか?」

「それと、異世界から攫って来た人達を保護する為にじゃな」

「……やっぱり、他の世界の人間にまで苦しみを押し付けるのは間違ってるよな」


 あらためて、自分たちがしていることがひどい事だと自覚する。


 俺達だって望んでこんな世界に生まれたわけじゃない。

 理不尽な環境に苦しんでる人間の一人だ。

 でもだからって自分達が幸せになるために、別の世界の人間に苦しみを押し付けるのは駄目だ。



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