第42話 マキシム=ハイブへ
そんな風に、反抗勢力に煩わされる事が多くなったためだろう。
俺達は、対立組織がいる場所に電撃作戦で突撃する事になった。
少数精鋭として、当然のように俺やキャロもメンバーに選ばれている。
アーシェのおかげで今は比較的平和になってるから、実戦経験が豊富な俺達の戦力は貴重なんだろう。
この平穏の時期に人材を育成しようという動きもあるけど、育つまでには時間がかかりそうだ。
で、とうの電撃作戦だが
俺たちはその作戦で、重要なポイントを任される事になった。
戦いの場所は。マキシム=ハイブと言われる場所。放棄された町の中だ。
そこで、対立組織と決着をつける。
リーダーも出張って来るって情報だから、どんな面してるか拝むいいチャンスだな。
会ったら、文句言ってやる。
だけど。
喜分転換もかねて、並木道を歩く俺たちは、ついさきほどの会議内容を思い出す。
虫食いにあって穴だらけになった木の葉が、目の前に落ちてきた。
なんとなく手を伸ばしてみたものの、ボロボロだったためかすぐに崩れてしまった。
何とも言えない感情をいだいていると、隣で歩くキャロが沈んだ声で呟いた。
「まさか、説得できなかったら問答無用で殺せ、だなんて」
そう、公開の作戦は何か違う。
ピりついてるというか、殺意が高いというか。
方針が過激なのだ。
俺達は納得できていない。
「ちょっと過激だよな。最悪の展開を考えないわけにはいかないんだろうけど」
マキシム=ハイブの戦いでは長引いて決着が尽きそうになかったら、アース切断をして切り離すことになる。
乱暴なやり方で、人も建物もその土地の歴史もまとめて葬り去る方法だ。
そう何度もやりたくないと思っていたのに。
「あれは、本当に最後の手段だと思うんだけどな」
「そうよ、軽はずみにすべきことじゃないわ。なのに……」
キャロがまるでゴミでも捨てるみたいに、と続ける。
今回の作戦は、いつもの人が考えたものじゃない。
組織内の作戦立案班なら、もっと慎重に案を練るはずだ。
でもなぜか今回だけ、もっと上のほうから強引に押しつけられてしまっている。
有無を言わせぬ空気みたいなのを感じて、きな臭くてしょうがない。
「ほかの案がない難んてはっきり言っておかしいわ」
「有無を言わさず排除一択って、まるで会話させると都合が悪いみたいにきこるよな」
敵と俺たちを極力接しないように考えられているというか。
いまいち信用できないのだ。
「とりあえず注意しておきましょう」
「そうだな」
簡単に守れるかもしれないものを、切り捨てる。
そんな事をしなければ守れない世界に太陽は昇るんだろうか。
今やるべきことは、アーシェが守ってくれた世界の中で、俺達が一丸となって、支え合いながらいきていくべき事だというのに。
「やっぱり、クオンを助けたオルタなら、反対するわよね」
キャロはなぜか俺の態度をみて、どこかほっとした様子だ。
「キャロン?」
「何でもないわ。家に帰る前に夕食の材料買っていきましょ」




