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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第三部 立ち止まらぬ世界

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第42話 マキシム=ハイブへ



 そんな風に、反抗勢力に煩わされる事が多くなったためだろう。


 俺達は、対立組織がいる場所に電撃作戦で突撃する事になった。

 少数精鋭として、当然のように俺やキャロもメンバーに選ばれている。


 アーシェのおかげで今は比較的平和になってるから、実戦経験が豊富な俺達の戦力は貴重なんだろう。

 この平穏の時期に人材を育成しようという動きもあるけど、育つまでには時間がかかりそうだ。


 で、とうの電撃作戦だが


 俺たちはその作戦で、重要なポイントを任される事になった。


 戦いの場所は。マキシム=ハイブと言われる場所。放棄された町の中だ。

 そこで、対立組織と決着をつける。


 リーダーも出張って来るって情報だから、どんな面してるか拝むいいチャンスだな。

 会ったら、文句言ってやる。


 だけど。





 喜分転換もかねて、並木道を歩く俺たちは、ついさきほどの会議内容を思い出す。


 虫食いにあって穴だらけになった木の葉が、目の前に落ちてきた。


 なんとなく手を伸ばしてみたものの、ボロボロだったためかすぐに崩れてしまった。


 何とも言えない感情をいだいていると、隣で歩くキャロが沈んだ声で呟いた。


「まさか、説得できなかったら問答無用で殺せ、だなんて」


 そう、公開の作戦は何か違う。

 ピりついてるというか、殺意が高いというか。

 方針が過激なのだ。

 俺達は納得できていない。


「ちょっと過激だよな。最悪の展開を考えないわけにはいかないんだろうけど」


 マキシム=ハイブの戦いでは長引いて決着が尽きそうになかったら、アース切断をして切り離すことになる。


 乱暴なやり方で、人も建物もその土地の歴史もまとめて葬り去る方法だ。


 そう何度もやりたくないと思っていたのに。


「あれは、本当に最後の手段だと思うんだけどな」

「そうよ、軽はずみにすべきことじゃないわ。なのに……」


 キャロがまるでゴミでも捨てるみたいに、と続ける。


 今回の作戦は、いつもの人が考えたものじゃない。


 組織内の作戦立案班なら、もっと慎重に案を練るはずだ。


 でもなぜか今回だけ、もっと上のほうから強引に押しつけられてしまっている。


 有無を言わせぬ空気みたいなのを感じて、きな臭くてしょうがない。


「ほかの案がない難んてはっきり言っておかしいわ」

「有無を言わさず排除一択って、まるで会話させると都合が悪いみたいにきこるよな」


 敵と俺たちを極力接しないように考えられているというか。


 いまいち信用できないのだ。


「とりあえず注意しておきましょう」

「そうだな」


 簡単に守れるかもしれないものを、切り捨てる。


 そんな事をしなければ守れない世界に太陽は昇るんだろうか。


 今やるべきことは、アーシェが守ってくれた世界の中で、俺達が一丸となって、支え合いながらいきていくべき事だというのに。


「やっぱり、クオンを助けたオルタなら、反対するわよね」


 キャロはなぜか俺の態度をみて、どこかほっとした様子だ。


「キャロン?」

「何でもないわ。家に帰る前に夕食の材料買っていきましょ」



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