第41話 対立
俺達はアーシェが作ってくれたこの平和な世界で、生きていく。
それが、彼女の行動に報いる方法だから。
けれど、状況は悪いことばかり連続してやってくる。
見かけ上は平和だったけど、すぐに問題が起きた。
アーシェ一人を犠牲にする事を良しとしない者達が反乱をおこしたのだ。
アーシェの思念を受け取ったという人間をリーダーにして、俺達の組織に立ち向かって来た。
何度も戦闘があった。
今日も。
反抗組織が押し寄せてくる前線に立って、それを防がなくちゃいけないのは精神的に疲れる。
俺達も、もし何かが違っていればあっち側にいたんだろうな。
キャロが何度目かのライトニング・コールを放ったところで、膝をついた。
疲れがたまってるみたいだ。
もう戦えない。
撤退するしかないな。
「キャロ、肩につかまれ」
「人間同士で争うなんて、馬鹿げてる」
「けがはないよな。大丈夫か?」
「私は平気、でも仲間が何人かやられたわ」
「くそっ」
襲撃をうけて、仲間に被害がでた。
他の人間も拾ってから下がらないと。
こんな事が何回も続いてたら、見回りにも支障がてで、蝕の侵入で町の治安が悪化してしまう。
このままではこの町も消滅してしまうかもしれない。
せっかく、見かけ上とはいえ滅びを回避した事で住人達は喜んでいたのに。
(俺達がどんな思いで、アーシェの犠牲を決断したと思ってるんだ。やっと気持ちにけりをつけて進めると思ったのに)
他に方法があるなら、誰もすすんであんな方法とったりしない。
「どこかで、こっちから打って出なくちゃいけないかもな」
「オルタ? オルタがそんな事言うなんて」
「ん?」
「ううん、何でもない」




