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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第二部 未だ幸福だった日々

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第32話 ねこねこあつめ



 さっそく仕事にとりかかるのだが、これがなかなかうまくいかない。

 単に敵を叩き潰せばいい仕事とはわけが違うのだから困った。


「おいこら、待て!」


 ねこたちにこちらの事情が分かるわけがないから、手がかかるのはしょうがないのだが……。


「みにゃー」

「こらまてって!」

「にぎゃー」

「おいってば!」


 あっちへ行ったりこっちへ行ったりで、中々せわしない。

 対象物がじっとしてないもんだから、自然と運動量も増える。


「ちょっと、オルタ。そんな風にして追いかけたら、逃げちゃうに決まってるじゃない」

「じゃあ、どうすりゃいいんだよ」


 ノラに依頼されたねこの保護だが、その数が30を超えた辺りから、雲行きがあやしくなった。


 最初の方は、あらかじめ設置されてあったトラップにひっかかった猫を回収していくだけですんだのだが、そうでなかった猫はそれなりに知恵が回る。


 まっすぐ追いかけても駄目、周り込んでも駄目、誘いこんでも駄目、餌で釣ろうとしても駄目だった。


「だぁぁぁ! 埒が明かねぇな」

「この依頼、今日中に終わるのかしら」


 百匹の猫の保護なんて元から大変そうだと思っていたが、今はなおさらだ。

 もしかしたら、依頼料の見直しになるかもしれない。


 引き受けた以上はなんとかしてやりたいし、ノラは知り合いだから頼み事にはなんとか応えてやりたいが。



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