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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第二部 未だ幸福だった日々

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第30話 作戦行動



 人の歌、楽器の演奏、人の動きが出す音、命令が下される号令。


 様々な音が満ちる。


 体を張って戦う組である俺はしっかりと周りに集中。


 邪魔が入らないように、危険を排除しなけようだ。





 数分後。


 やはりすんなりとはいかなかったようだ。

 アース切断の魔法を行使しようとしていると、蝕が現れた。

 当然、背後にいる者達を守らなければならないので、前衛に配置された俺達は戦闘になる。


「うらあぁぁぁ!」


 近い相手には力まかせにソードガンの剣を叩きつけ、遠い相手には銃で狙い撃つ。


「はっ、背中がお留守だぜ!」


 普段はどこかやさぐれている雰囲気しか見られない、マリオンも絶好調だ。


 武器を駆使して、襲い来る蝕をなぎ倒している。


 その力量は確かで、他の者よりもかなり戦況に貢献している。


「これ以上先にすすませるかよ!」

「オルタ支援行くわよ!」


 キャロの攻撃魔法がさく裂して、集まって来ていた群れを一網打尽に。


「気を付けろ、一部の敵が火を吐くぞ!」


 誰かの警告。


 まさかと思っていたら、当たりが燃え広がっていた。


 喰が仲間や自分をもやしながら攻撃してきていた。


「くそっ、これじゃまずい!」


 俺たちはまだいい。


 その場から逃げればいいし、熱に対する耐性もある。


 けど。


「ごほっ」


 魔法を行使する者たちは、その場を動けないし、煙を吸ったらのどを痛めてしまう。


「これじゃ作戦が」


 仕切り直しになるかもしれない。


 そんな可能性が頭をよぎった。


 けれど。


「アクア・トルネード!」

「クオン!」


 彼女が燃え盛る喰を沈火していく。


 キャロたちとは違って高速詠唱可能で、移動しながら行使もできる。


 まさか、レストリアの魔法がこんな所で生きるとはな。






 そうこうしているうちに、準備が整ったようだ。


 切断用の攻撃魔法が、人のいなくなった町の中へと突っ込んでいった。

 光の軌跡が尾を描いて、町に墜落していったあと、爆発音が耳を揺さぶる。


 眩しさに目を閉じそうになって、爆音に耳をふさぎたくなったが我慢。


 付近にはまだ蝕がいるからだ。


 残りの連中をやっつけた後、やっと一息をつく。


 遠くに視線を移すと。町は後かたもなくなって、視線の先の大地にはぽっかりと穴が開いていた。

 地面の下には、虚空が見える。


 もうそこには人がすめない。

 俺達の世界は、また小さくなってしまったのだ。


「分かっちゃいるけど、むなしいもんだな」

「そうね」

「とりあえず、けが人見てくる。キャロは平気か」

「ええ、のどをちょっと痛めちゃったけど」



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