第28話 大規模任務
しばらくは平穏な日々が続いていたけれど、あれから数日後大きな任務が与えられる事になった。
本部に呼び出された俺達は、仲間達と共に事情を聞いた。
何でも、蝕の進行にあった町の一つが壊滅したらしいからアース切断を行うらしい。
この世界は、四角いパネルのような物が並んで築かれている平面の世界だ。
古の時代には、球体になっている世界と交流があったらしいのだが、今はもうおとぎ話扱いだ。
それで、アース切断とは、この世界の地面の一部……パネルを切り離す作業を言う。
蝕に滅ぼされた町は放っておくと、蝕のたまり場になってしまう。
だから、その町がある場所を早めにに捨てようという事だ。
パネルが繋がったままだと、蝕の群れが他の町に来て損害が出てしまうので、そうするしかない。
その土地に愛着のある人にとっては苦しい決断だ。
けれど。
ただでさえ狭くなっている世界を、自分達で切り崩していかなければならないのは、痛いが。そうしておかないともっと被害が出てしまうからしょうがない。
キャロがどこか遠くを見ながら呟く。
「いつまで続くのかしらねそんな事」
「いつまでだろうな」
俺達の言葉に「何を分かりきってる事を」という顔を向けてくるのはマリオンのおっさんだ。
「そんなの決まってるだろ、どちらかが滅びるまでだ」
それだったら、有効打を見つけられてない俺たちのほうが滅びちまうよな。
それからも休憩をはさみながら細かい打ち合わせを行った。
三時間ぶっ通しで、だったから肩が凝ったな。
でも今やっと終わった。
同じ任務を与えられた者たちが周りでしゃべっている。
「武器の新調したか?」
「ああ、今回は大きな仕事だからな」
「薬草はちょっと足りねぇな。また値上がりしてたよ」
「この仕事、給料が高いからそこまで金に困ってるわけじゃないけど、実物がないんじゃしょうがないよな」
どうやら、ひいきにしている農園が強盗団にあらされたらしい。
半数以上の植物が持っていかれたとか。
いろいろな店に影響が出ているらしい。
フィーの店の品ぞろえは、いつも通りだったから驚きだ。




