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アーク・ライズ 地平線から昇る太陽を夢見て  作者: 仲仁へび
第二部 未だ幸福だった日々

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第27話 晩御飯



 フィーの店で買い物を終えた後、まっすぐ帰宅。


 家に帰って来た後は、キャロが台所に立って料理に精を出している。

 帰りがけにかってきた材料で昼食だ。


 この後は、商店街の方にいって、お小遣いかせぎに助っ人業をこなさなければならないので、体力をつけておかないと持たない。

 夕方以降は、暗がりの中でやる急な作業も山ほど入っているため、集中力がとぎれないようにしないと。


 俺もキャロも、両親はいない。

 数年前、災厄之日と呼ばれる日があった。

 その日に、なくしてしまったからだ。


 それ以来、キャロはちょくちょく俺の家にくるようになって、二人で過ごす時間が長くなったのだ。

 要するに、キャロがあれこれ俺に構って来るのは、寂しいからなんだろう。


 家族代わりに、一緒にいてくれるし、話かけてくれるのだ。


 俺にとってキャロンはもう、家族のようなものだった。


 台所からキャロが話しかけてくる。


「ねえ、オルタ。お味噌汁だけど、今日は赤と白どっちがいい」

「別にどっちでもいいんじゃないか?」

「それだと作り甲斐がないじゃない。何作っても、うまいしかいわないから参考にならないのよ」

「そうは言ってもなぁ」


 キャロが作る料理はそれなりに皆うまいし。


 でも、キャロ自身は不満みたいだ。


「じゃあ、赤で。最後に鰹節いれたやつ」

「おっけー。今日は重労働だから、塩分濃いめにしておくわ」


 あまりにもあっさりと了承されてしまったので、別の懸念が芽生えてくる。


「最初からそっち選ぶ気だったんじゃないか?」

「え、そんな事ないわよ」


 うーん、その日のスケジュールでもう予測がついちゃうのかもな。


 俺は特に好き嫌いとかこだわりないから別にいいけど。


 キャロってたまに、俺が何言うのか分かってても聞いてくることがあるんだよな。


 なんでだろうな。



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