第27話 晩御飯
フィーの店で買い物を終えた後、まっすぐ帰宅。
家に帰って来た後は、キャロが台所に立って料理に精を出している。
帰りがけにかってきた材料で昼食だ。
この後は、商店街の方にいって、お小遣いかせぎに助っ人業をこなさなければならないので、体力をつけておかないと持たない。
夕方以降は、暗がりの中でやる急な作業も山ほど入っているため、集中力がとぎれないようにしないと。
俺もキャロも、両親はいない。
数年前、災厄之日と呼ばれる日があった。
その日に、なくしてしまったからだ。
それ以来、キャロはちょくちょく俺の家にくるようになって、二人で過ごす時間が長くなったのだ。
要するに、キャロがあれこれ俺に構って来るのは、寂しいからなんだろう。
家族代わりに、一緒にいてくれるし、話かけてくれるのだ。
俺にとってキャロンはもう、家族のようなものだった。
台所からキャロが話しかけてくる。
「ねえ、オルタ。お味噌汁だけど、今日は赤と白どっちがいい」
「別にどっちでもいいんじゃないか?」
「それだと作り甲斐がないじゃない。何作っても、うまいしかいわないから参考にならないのよ」
「そうは言ってもなぁ」
キャロが作る料理はそれなりに皆うまいし。
でも、キャロ自身は不満みたいだ。
「じゃあ、赤で。最後に鰹節いれたやつ」
「おっけー。今日は重労働だから、塩分濃いめにしておくわ」
あまりにもあっさりと了承されてしまったので、別の懸念が芽生えてくる。
「最初からそっち選ぶ気だったんじゃないか?」
「え、そんな事ないわよ」
うーん、その日のスケジュールでもう予測がついちゃうのかもな。
俺は特に好き嫌いとかこだわりないから別にいいけど。
キャロってたまに、俺が何言うのか分かってても聞いてくることがあるんだよな。
なんでだろうな。




