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25、美人な人ほどモテないこの現象の名は

 冬休み間近、皆のテンションが上がるには十分なイベントだった。

 加藤を筆頭に騒ぎ落ち着かないクラス、皆落ち着け。じゃないと逆鱗が・・・


「ぶち殺すぞお前らぁ!」

 一瞬で静寂を手にする教室


「お前ら頼むから休み中悪さだけはしないでくれよ、私の給料を下げるようなことしたら・・・分かってるな?」

 我らが担任神代透華32歳が握り拳を作り恐怖で皆を黙らせる


 ほれ見たことか。この世で1番怒らせてはならないのは母親とこの担任くらいだ。

 この担任は気が短く直ぐに鉄拳制裁が飛んでくるコンプライアンスガバガバなのだ、あと隙あらば

好きなアニメの決め台詞を多用してくる。そして割と古い・・・


「それと二宮、後で私のところにくるように以上解散!」

 今最も捕まりたくない方に捕まってしまった泣きそう


 渋々、担任の元へと向かう途中で天戸先輩に会う

「やぁ、二宮くん今日も元気に会長やってくれるかな?」


「なんですか?あとタモさんの真似似てませんよ」


「つれないね君は、私が推薦した子中々良いだろう」


「畠山さんですか?正直助かってます」


「そうだろうそうだろう、なんせ私の弟子だからね。中学の時から世話をしていたんだ当然だな」

 自慢げに後ろ髪をファッサァ

「まぁ少し危なっかしいですけどね」


「そうそう、君に冬休みデートを申し込みたいんだが、まだ募集は締め切っていないだろうか?」

 上目遣いで断りづらい事を言ってくるが、お断りである。恐らく今年の冬休みは忙しい、部活に生徒会、家族サービス。俺は大変なのだ。間髪入れず断る。

「丁重にお断りします」


「街で女装〜」


「謹んでお受けします」

 卑劣、なんて卑劣な女なんだ、お、脅しで俺の愛を勝ち取れると思うなよ!

 この脅しは恐らく在学中、いや!卒業しても使ってくるだろう。俺に幸あれ・・・


「そう言ってくれると信じていたよ♪では詳細は後ほど」

 ルンルン気分でその場を後にする天戸に対しあのまま電柱とかに頭ぶつけて記憶飛んでくれないかなとか物騒な事を考えてしまうブラックな俺。

 いかん早く向かわなければ!またヘッドロックをかけられてしまう!恐怖心にかられ急ぎ担任の元へと向かう


「私を待たせるとは良い度胸だな二宮、えぇ!?」

 見事なヘッドロックをかけられ必死に腕にタップする。このままではまずい、酸素不足の苦しさと後頭部に訪れる胸の感触の心地良さがマリアージュして二重の意味で昇天してしまう。これが飴と鞭ってやつか・・・へへ、悪くない


「これに懲りたら直ぐにくる事だな、ただでさえ婚期が遅れ気味なんだ、縁起の悪い遅れる。という事は許さん。まぁ苦しむふりををしながら後頭部で胸の感触を楽しむ様な奴には言っても分からんだろうがな」

 ば、ばれている!?


「バレていたなら仕方がありませんね!どうぞ僕を憂さ晴らしに使ってください。先生になら本望です」


「お前にとっては両方飴だった様だな・・・相変わらずの豚野郎だな君は、そんなんじゃ恋人すら出来んぞ」

「私の貴重な30代をお前なんかに費やしてる暇なんぞ無いのに・・・」

 ぶつぶつと何か呟く32歳


「で、先生用事とは?」


「すまんすまん、クリスマス会のことなんだが」


「げ!?あれ今年もやるんですか?先生が虚しくなるだけですよ」

 刹那拳が俺にみぞおちに深くめり込む


「まだ見ぬ明日に怯え今を後悔などせん。それが私だ」

 ぐふっ!漫画だったら吐血している威力


「そういうな、あれを楽しみにしている生徒もいるんだ、君の様なモテない奴がな」

 ポンと俺の肩に手を置き、哀れむ様にこちらを見つめる

 この先生は性格こそ破綻しているが見た目は美人だ。バシッとスーツを着こなし、女生徒の信頼も厚い

 歳の割には顔は幼いし同じ青春時代を過ごしていたならば恐らく惚れていただろう


「先生は美人なのになんで彼氏ができないんでしょうね」


「良い質問だ、確かに私は美人だし頭もいい。男も立てるしはっきり言って超優良物件じゃ無いか。毎日美味しいご飯も作るし、よ、夜の相手だって・・・全然分からんのだ。なぜだと思う?」


 年齢ですね、これを言ったらしばかれるので心の中で答える


「まぁ良い、これは毎年生徒会主催なんだ頼んだぞ。あと知り合いとか数人なら呼んで良いそうだ、頑張りたまえ。私は今年出られんかもしれんしな」

 胸のまで腕を組みうんうん頷く


「あ、その心配はしてませんので、当日よろしくお願いします」

 鮮やかなジャブをお見舞いし職員室から退出し一撃離脱に成功何か文句を言われていた気もするけどノーマンたい


 面倒ごとが増えふらふらと帰宅し食卓につく


「お兄ちゃん、今年のクリスマス会は知り合いを連れて行って良いそうだね、私楽しみ」


「は?なんで知って・・・というか連れてかないよ千咲は」


「そうなの!じゃあ私も行く〜」

 何処から得た情報なのか勝手に話を進められ行くことが確定してしまう、ど、どうなるクリスマス会!


「ただいま」

 悩みの種を撒き散らかす様な男が帰ってきてしまった


「皆、元気そうだな。千咲少し背が伸びたかな?」


「いいえ、1ミリたりとも変わってないわ」


「梓、母さんに似てきたな・・・胸以外は」


「なんで私だけディスるのかな?」

 ねぇなんで?なんで?と抗議する姉を無視し我らが父親二宮聡が得意げに言う


「皆、冬休み中ハワイ旅行に行くぞ」


「え?まじぃ!?やったーお父さん大好き」


「本当、こういう所だけは私も好きー」

 姉や千咲は父にまじで冷たい、気の毒


「ハワイ旅行なんてどうしたんだよ」


「いやな、部下が休みが欲しいと言うから麻雀で勝ったらと言う条件で受けたんだ。部下も何か賭けないと勝負にならんだろう?それでハワイ旅行を賭けてきたんだ」


「で、部下から奪い取ったと」


「四暗刻が炸裂してな・・・」


「あんた最低だよ・・・」

 ハワイに行くために休みを欲しがったんだろうな、あろう事か負けて全て取られるとは不憫だな


今晩は、ハワイ良いですねー、いつか行ってみたいな。

随時投稿していきます。ではよしなに

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