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21、親友キャラポジは結構疲れる

 何事もなく、厳密には様々な事が起きた。いや起き過ぎたのかもしれません。

 所謂情報量が多過ぎるってやつだ。

 まず結論から言うと、俺は会長に告白され生徒会に入った。

 今は会長の奴隷、いや手伝いをしている。

 今月から始まる弓道の全国選抜に生徒会選挙戦などで大忙しだ。

 忘れてた?俺一応弓道全道3位なんで!


「誰に向かってドヤ顔しているのか分からないけれど、この書類運ぶの手伝ってもらえるかしら。」


「いやー会長俺選挙戦勝てる気がしないですよ〜考えてみてくださいよ、誰が校内の女装男に票入れるかって話ですよ」

 そう俺には絶対的確信があったのだ。


 選挙戦。それは全生徒の信頼を一身に背負い学校の代表に(ry


 今の俺には人望なんてあるわけが無いし、俺をサポートするお金持ち黒髪美少女なんてものも存在しない。

 完璧だ、あとは定石通りやれば・・・


「何を言っているのかしら?今年から選挙はしなくなったのよ、現会長の指名制になったのよ。」

「何のために私の近くに置いて仕事をさせていると思うの?」


「はぁ!?誠ですかそれ?」


「誠よ」

「仮にですよ、指名制で俺が会長になったとして皆納得するんですか?」


「そんなの・・・力尽くで納得させるに決まってるじゃ無い

 私用事があるから先に帰るわね。戸締りよろしく」

 恐ろしい発言をしその場を後にする会長


 どうしよう・・・


「奏汰!てぇへんだぁてへぇんだぁ!」

 江戸っ子口調で急いでやってくる圭、お前生粋の道産子だろうに・・・


「どうした圭」」


「俺放送部部長になった」


「はぁ、まぁ妥当だろうな」


「俺放送部やめる予定だったんだよ、急に困るよなぁ」


「待て、お前さらっと凄いこと言ったよな今?」


「そんな事はどうだって良いだろうが!」


「お、おう、ごめんそんな怒らんでも・・・」

 急な剣幕で怒られついしゅん、としてしまう。


「しかし何で辞めるつもりなんだよ?」


「そりゃ、部長がいない放送部なんて居ても仕方ないだろう」


「え?圭って文香さんの事好きだったのか!?」


「言ってなかったっけ?」


「聞いてないぞ」


「じゃあ今言った。部活なんかやってる暇があるかよ、部長との時間が減る」

「わりぃ、これから部長と会うんだ、先帰る!またな!」

 そう言い残しさっさと帰ってしまう圭


「二宮君」

 声の主を見るとそこには先ほどまで話題になっていた放送部部長文香さんだ

 彼女は会長と仲が良く圭の親友という事もあり結構面識があるのだ

 会長に次ぐ秀才で、すらっとした長身美人だ


「どうしました?圭ならさっき貴方に会うって帰りましたよ」


「あぁ、いいんだまだ時間があるしね。私は君に話があって来たんだ、少し良いかな?」

 何だろう?まぁ暇だし良いかな


「朝倉君からはもう聞いたかな?部活の件」


「えぇ、まぁ」


「彼を説得してくれないかな?」


「説得・・・ですか?」


「うん、うちの放送部の話は知ってるよね?うちは名門だし結構メディア関連には顔が利くんだ。

 ましてや部長ともなれば就職や進学がかなり有利なんだ情報系に限るんだけどね。」


「えぇ、知っています。ですが圭はそんな物に興味ないと思いますけど。入った動機もだいぶ不純ですし」


「うん、分かってる。私はね彼をかっているんだ、あれ程メディア向けな奴はいないよ。

 相手の懐に入るのが上手いと言うのかな?メディアに関する情報収集能力が高いしあの才能を無駄にして欲しくない」


「俺なんかが言うより文香さんが直接行った方が・・・」


「私では駄目なんだ、これからいなくなるやつの言葉ではね」


「卒業は来年じゃないですか、気が早いんじゃ」


「私は今月でここを辞めるんだ、あぁ厳密に言うと単位を先取りして早めの卒業って所かな」


「え?それはどういう?」


「アメリカの大学に行くんだ、叔父が住んでいてね、大学に通いながらそこでニュースキャスターの勉強をしにね。」


「それ、圭は知っているんですか?」


「天戸と君だけしか知らないね、後は君のお友達の翔が」

 翔?誰だそいつ


「あぁ、弓道部の浅井翔だ。従兄弟なんだ翔とは」

 うへぇ、初めて知ったあんな馬鹿な奴と文香さんが従兄弟かよ


「理由はそれだけですか?」


「ふっ、君には隠し事は無理だね。まぁ俗に言う嫉妬って奴だよ。彼は私の足りないもを持っている。

 彼は私に追いつく事に必死みたいだけど、逆に私は追い付かれないように必死って訳さ。」


「確かに圭はキャスターとかそういった道に進んだ方がいいと思っていますが・・・」



「彼の事は好きだよ、あぁ勿論性的な意味で。でも彼を選べば自分の可能性が潰れる。それに彼はほら、阿呆だろう?きっと付いてくるなんていうに決まってる。一時の感情で人生を棒に振る事は無いだろう。あの時の約束を私が忘れる訳無いのにね」


「約束?」


「恥ずかしいから誰にも言っちゃダメよ?」



 カフェで文香を待つ圭を見つけ小走りで近寄る文香

「朝倉君ごめんね、待たせちゃったわね」


「いえいえー、部長になら何時間待たされても良いですよー」


「あいも変わらずドMね君は」

「で?私に話って何?」


「えぇ、部長の件です。俺やりませんよ」


「そう・・・貴方ならやってくれると思っていたけれど。拍子抜けねここまでとは思っていなかったわ

 分かったわ。貴方にはもう頼まない」


「え!?」


「あぁ、それと私今月で学校辞めてアメリカに行くから。それじゃあね朝倉君」


「は?ねぇちょっと待ってよ部長!?」

 圭には振り向かずにそのまま姿を消す文香


「訳わかんねぇよ・・・」


 朝起きると昨日の文香さんの話を思い出す


「なぁ姉さんに千咲。もし僕が遠い所に行くってなったらどうする?」


「え?直ぐに付いて行くに決まってるでしょ?何?たっ君家出るの!?やだよー姉さん悲しいぃよぉー」

 泣きながら俺にしがみ付いてくる姉、くそっ可愛いな。


「んー私は準備出来たら追いかける派かなぁ」


「ちーちゃんドライ過ぎー」


「やだなぁ、梓ちゃん。現実的って言ってもらえるかな?」


「千咲、というと?」

 引っ付いてくる姉の剥がしながら聞く


「だって私まだ中学生だよ?そんな事出来るはずないじゃんドラマじゃないんだからさー

 それにたった数年でしょ?何十年もて訳じゃあるまいし。そ・れ・に、成長して可愛くなった私を見てもらえるでしょ?」

 愛らしくウインクしてくる小悪魔JC


  何この子超大人じゃん姉さんよりも遥かに。


「そうだよなぁ」


「ねーなんでそんな事いきなり聞くのたっくん、ねーったらー」


「ありがとう千咲、参考になったよ」

 妹に礼を言い家を出る


「行ってらっしゃーい」


「もぉ!無視しないでよー!?」



 登校するや否や圭を呼ぶ

「圭、ちょっと良いか」


「奏汰か、俺も話があってだな。先に話して良いか?」


「ん?あぁ分かった」


「俺さ学校やめるわ」


「はぁ?」


「まぁ聞けって。昨日部長がさアメリカに行くって話しされて。びっくりしたよ。んで、俺も着いてく事にした」


「圭お前・・・」


「おっと、止めるな親友よ。決めた事だ。」


「お前何も分かってねーな、大馬鹿野郎だ」


「ひでーな親友に向かって」

 ヘラヘラと返す圭にむかついて胸ぐらを掴む


「お前のそういうヘラヘラした所がむかつくんだよ、お前が一緒に行った所で何か変わるのか?文香さんが迷惑するだけだろうが」

 そのまま顔を殴り圭は廊下に倒れこむ


「そういやお前と喧嘩すんの何年ぶりだろうな、何にキレてるかわかんねーけど俺の邪魔はさせねぇ!」


 両者殴り合いになり大騒ぎになる


「おい誰か先生呼んで来いって」


「何やってんだ!辞めろ2人とも!」

 喧嘩の仲裁に入る悠一


「待って危ないよ悠一」

「真奈美、けどこれじゃあ」


「奏汰!お前に何が分かる!好きな奴が突然居なくなるこの気持ちが!お前は良いだろう近くに居るんだから、いつでも会えるんだからなぁ!」


「あぁ!分かんねーよ!でもな文香さんの気持ちお前考えたか!なんでお前に部長任せてアメリカに行くの決めたのかとか!」


「そんなん、分かるかよ。何も言われてないし・・・ただアメリカ行くって言われただけで、それに何とも思われてないならなおさらこれまでにしたくねぇよ!」


「思い出せよ!文香さんとの話したことを!俺だったらなんとも思ってない奴とあんな約束しないね!」


「約束?何言って・・・」


「朝倉君、君はやっぱり覚えて居なかったか。あの約束。」


「部長・・・約束って、まさかあの?」


「あぁ、2年前君は何気ない一言だっただろうが私は覚えているあの時言ってくれたあの言葉。あれは嘘だったのかい?私はそれを信じて今までやって来れた」


「あんなのを?いやいや冗談でしょ?」


「圭君、口挟んじゃってごめんね。女の子はね何気ない一言でも凄い頑張れるんだよ、まるで魔法にかけられたみたいに。それ程嬉しかったんじゃないかな?」


「田口さん・・・」

 田口さんは俺を支えながら圭に語りかける


「朝倉君君は私を応援してくれるかい?またあの時と同じ言葉を言ってくれるかい?

 圭の顔に手を当て泣きながら問いかける


 そんなの当たり前じゃないか。俺はそんな事も忘れ、分からずに友達と喧嘩までしてましてや好きな人に迷惑までかけて俺は・・・

「馬鹿だなぁ・・・直ぐに追いつくんで待ってて下さい、部長。」


「ありがとう、朝倉君」


 この一連の騒動は俺と圭2人が担任にがっつり絞られ事なきを得た


「じゃあ、そろそろ行くよ天戸、朝倉君。それに二宮君も。」


「えぇ、あっちの文化に負けるんじゃないわよ文香」


「分かっているよ、二宮君君には貧乏くじを引かせてしまったねすまない。お詫びと言ってはなんだが、天戸の弱みを一つ伝授しよう」

 耳元で囁かれまじかよと困惑


「それ俺が恥ずかしい奴じゃないですか!」


「ふふっ、まぁ頑張ってくれ」


「部長、いや文香さん俺しっかり部長やらせて頂きます。成長した俺見せて惚れ直させるから」


「楽しみにしてるよ、年に数回は戻ってくるよではまたね」

 文香さんんの門出を見送っていると急に踵を返す


「私とした事が、忘れ物をしたようだ」


 圭に抱きつきキスをする。

「これで君は私の物だね。あと・・・君からも会いに来ても良いんだぞ?」

 はにかみながら別れを告げ、そしてゲートを越えて姿が見えなくなった


「行ったなぁ」


「なぁ奏汰、ありがとうな気付かせてくれて」


「あぁ良いよ。親友だろ」


「さぁ、私達も帰るわよ。圭君、しっかり部長をやり遂げなさい。

 そして奏汰君貴方はもっと頑張るのよ生徒会長」

 生徒会長の部分を強調しながら笑顔で胸の前で手を合わせる会長


 あぁ、忘れてたなぁそういえば・・・


滅コロナ!

はい今回親友圭のお話をしました。

次回は自分も忘れかけてた大会と新生徒会発足です。

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