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20.後夜祭は大体ダンスで終わる

 学祭最終日、女コン会場裏にて俺は悩まされていた。

 ここに居るのは俺と魂が抜き取られたようにして呆然としている相田と2人だけ。

 何故相田がこうなってしまったかは明白、女コンで僅差なら良かったのだが・・・

 かなりの票数差で大敗してしまったのだ。

 だが今回は相手が悪い・・・いや本当に。

 放送が鳴り、女装男コン、女コンの優勝者が壇上に呼ばれる


「あ・・・、俺呼ばれたから、行くな」

 今だ呆然としている相田を心配しつつ壇上へと向かう

 まぁあれだけ自信があったのにあんな負け方したらショックだろうなぁ


「それでは上がって貰いましょう!ミス、ミスターのお2人です!」

 わぁーっと歓声と祝福の声が上がる


「皆ありがとう、感謝するわ。最後の学祭だったし本当に光栄に思うわ」

 はい、我が校の女帝こと、天戸紗恵子だ、当然と言っちゃ当然だな。


帰りたい。うん、もう帰ろう


「天戸先輩優勝おめでとうございます。後夜祭ダンスは誰と踊る予定ですか?」


「そうね、そこにいる女装趣味の彼氏とかしら」

壇上から降りようとしていた俺を指差し、ニッコリと笑いダンスのパートナーに指名してきた


「あいつが彼氏?先輩の?」

「えーまじぃ?ありえなくない?」

会場からは大バッシングでコンテスト自体がうやむやになってしまった。

そこには驚きを隠せず固まっている男がいた、ていうか俺だった。

中には怒りを露わにした千咲と梓もいる


痛い、視線がめっちゃ俺に突き刺さる...やめて!俺をそんな見ないで!

特に姉さんと千咲!てかなんであの2人が踊ってるの!怖えよ。


「あの、会長」

周りから憎悪の眼差しを受けながらダンスを踊る美女と美女(片方は男)

「なぁに、奏汰君」


「なんで俺が彼氏なんです?」


「ミス、ミスターコンの勝者同士だからよ。何か問題でも?」


「いや、好きな相手でも誘えばいいのに・・・そんな伝統律儀に守らなくても・・・」

思いっきり足を踏まれる

「鈍感なのはラノベ主人公だけで十分よ。それに・・・牽制かしら」


ダンスのラストに差し掛かる時燃え上がるキャンプファイヤーをバックに急に身体を引き寄せられ会長と俺の唇が重なる。


「これで私の事少しは分かってくれたかしら?」

会長は悪戯っぽく微笑む


思考停止、呆然とする俺は御構い無しで話を続ける会長

「いい事、貴方は今から生徒会に入りなさい、そして私の任期終了まで仕事を手伝ってもらうわ

そして次期会長になるの。出来るはずよ、挫折を知り人に頼る事を覚えた今の貴方なら。」

「なんてたって、私が認めた人ですもの。」

「奏汰君、好きよ・・・」

お久しぶりです。かなりの期間ほったらかしにしてしまっておりました。

これからまたちょくちょく書いていきたいと思います。

ではよしなに

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