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きんせんか  作者: ぱな
3/3

めんどうなやつ

あれから三年。


シングルマザーとなり仕事に子育てと忙しい日々だが充実した毎日だ。



会社の皆も心配してくれたし、少し遠いが主婦の姉が誠をあずかってくれている。

誠はすくすくと育ち、簡単な言葉なら話せるようになっている。

そろそろ保育所か幼稚園にいれようかね。



元夫とはメールで事務的なやり取りしかない。


きっとあの時さっぱり終わったからだろう。

会社の書類をまとめるような事務的な感覚しかそこには無かった。


シングルマザーとしてはかなり良い環境にいると言え、順風満帆とはこのことだ。










そんな日々に亀裂が入った日が来た。

元夫からのメールに『会いたい。話がある。』と付け加えられていたのである。



さすがに菩薩のような心の深さの私とて不快を感じた。


これは個人的に私にということか。

別れるとき誠とは会わないように言ったし元夫も了解したことだ。


まさか又あの彼女と会わせるつもりじゃないだろうな。せっかく顔も声も忘れていたのに。


元夫には奴が死の淵で懇願しない限り会わないつもりだった。

もっとも今は元夫の妻であろう彼女がそれを許すとも思えないが。






『要件はメールで。』そう送り返した。



『頼む。どうしても会ってほしい。』

そうしたらすぐにこう返ってくる。


これはしつこそうだと感じ、


『後で電話する。まずはそれから会うか決める。』



そう締めくくる。

無視して何通もストーカー張りにメールされるよりいいだろう。











姉に連絡して一晩、誠をあずかってもらい一人家で夫に電話を入れる。

かければすぐに元夫がでた。


「もしもし何の用なの?私明日も仕事だから手短にね。」


『美由紀…お願いだ。どうしても会って欲しいんだ。』


ことらの都合も聞かず一方的に頼み込んでくる元夫にだんだん腹が立ってくる。

そういえば離婚のときもこんな感じだったっけ。


「あのね、シングルマザーって貴方が思うより大変なの。分かる?悩み事なら奥さんにしてよね。…私からはそれだけ。じゃあね。」


『待ってくれ!どうしても会って、話したいんだっ!』


私には無い。


『お願いだ……美由紀…。』


そして私が折れた。


「わかった。なら××のファミレスで次の木曜ね。じゃあ。」


『ありが―』ブツン



内心うっざいこのカス。と思いながらも会ってやる。私ってばやっさしー。


「はあ。」


憂鬱で、仕方がない。





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