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Episode 3 : 10歳、魔法の属性 鑑定の儀式





王太子との面会後、私の生活は比較的平穏に続いた。

住居には、表向きは私を監視するため、さらに数名の王室秘密諜報員が配置された。



そして、それ以来、私も王宮で太子妃としての厳しい訓練を受けることになった。



私の家族に関しては、あの日のイベントに対する反応は実に様々だった。


お父様は私の知性を褒め称え続け、私を抱き上げてぐるぐる回して、目が回るほどだった。


お母様は無表情のまま、「あなたの知性と語学力が急に異常に高くなったわ。不思議...でも、それほど不思議ではない。サルバドール様も、アデレードと同じくらいの年齢だった頃、私の記憶では、似たような知性と推理力を持っていたように思う。これはあなたのお父様からの遺伝でしょう」などと言った。


お兄様は図書館から帰宅したその日の夕方、皆から事の顛末をすべて聞かされた。そして、あの日から私を過保護に守り、まるでガチ・シスコンのように振る舞うようになった。ある意味、それはかなり迷惑ですゥ。でも、私はそれで構わない。なぜなら、兄のことを嫌いではないからです。




しかし、あの日以来、殿下には全くお会いしていません。お互い出席しなければならない行事では今でも顔を合わせますが、それでも殿下は私とコミュニケーションを取ろうとしない。


私も頻繁に手紙を書いて、お話したいとか会いたいとかお願いしていますが、殿下の返事は一度もなかった。

それでも、私は何度も手紙を送り続けています。

あれ?私の行動はゲームのアデレードに似ていませんか?

いえ、それは違います、誤解しないでください。おっほほほー。




=✠=✠=✠=✠=✠=✠=✠=✠=






あっという間に3年が過ぎた。私は10歳になり、今日は魔法の属性鑑定の儀式の日だった。


実は乙女ゲームで自分の属性を知っていたので、あまりワクワクしていなかった。


予想通り、私の番になると、属性は水、火、風、土だった。ホールにいる誰も驚いたり、息を呑んだり、パチパチたりしなかった。 カーカー、カーカー。カラスさん、空気を読んでください。



ゲームの内では、彼女は4つの魔法属性を持っていると説明されていたが、それを傲慢にしたり自慢したりすることはなく、先生も他の誰も彼女に特別な扱いをしなかったため、こうなることは分かっていた。だから、この世界では複数の魔法属性を持っていることは無意味だと私は推測した。もう、しってますよもー。




ルールは、10歳の貴族の子供たちの属性が、社会的地位の順に鑑定されていった。私は公爵令嬢だったので、あっという間に終わった。



もう少し残るべきか、両親に早めに帰る許可を求めるべきか迷っていた。

すると、人目につかない隅に一人で座っている見覚えのある男の子に気づいた。


彼は薄茶色の髪で、分厚い眼鏡をかけ、かなり痩せていた。

首相の息子、エティエンヌで、攻略対象の一人だった。

両親を伴わず、一人で来たようだった。悲しそうか、退屈そうに見えた。


私は小走りで近づき、話しかけた。彼はすぐに公爵の娘だと気づき、丁寧に挨拶してくれた。ちなみに、首相は国王の右腕ではあったが、爵位は侯爵に過ぎなかった。




それから私たちは楽しくおしゃべりをした。


内気な少年で、おそらく年齢のせいか、あまり多くを語らなかった。


眼鏡をかけた少年は、誰かがしばらく楽しい会話をすると、すぐに珍しい話題や難解な話題について長々と語り始めるものだと、私はいつも思っていた。しかし、エティエンヌの場合はそうではなかった。 〈なんだその偏見...〉



私たちは互いの魔法の属性について話し合った。エティエンヌはゲームの説明通り、風属性だった。そして、彼の一族は皆土魔法の使い手らしいので、自分の属性を知ってとてもがっかりしていた。


彼は、多くの研究で魔法の属性は完全にランダムであることが示されていると不満を漏らした。しかし、一族の保守的な人々はそれを信じておらず、その一族の息子は土の属性を持つ娘、あるいは土を含む複数の属性を持つ娘と結婚しなければならないと厳しく要求している。などなど。彼は色々大変考えているようだ。



私は彼を慰め、何気なく話題を変えて、花や植物が好きかと尋ねました。


植物を愛する人は、土属性を持っている傾向があると思うからです。


彼は植物が大好きだと答え、私が聞いたこともないような植物の種類について話してくれました。そして、彼は悲しそうに、家庭の中で同じ趣味を持つ人はいないと言いました。




私は彼にどんなアドバイスや考えをすればいいのか分かりませんでした。なぜなら、イデオロギーに関わる問題は、往々にして非常に複雑だからです。


当主は常に自分の信じることを子孫に伝え、子孫はそれを厳格に守ります。エティエンヌのように、彼らに反対する黒い羊の異端者がいれば、抑圧されるか、族から追放されることさえあります。



最も現実的な解決策は、一族の中に異なる理想を持つ人が現れる、その人は非常に才能があり、大成功を収め、国に影響力を持ち、強い発言力を持つ人物となり、一族に永続的な遺産を残す。そして、その人は自分の意見を表明し、徐々に一族の共通の信念を変えていくのです。


しかし、これは達成するのが非常に困難だった。なぜなら、大一族は通常、非常に広範囲にわたり、多くの分家があり、それぞれに同等の力を持つ有能なリーダーがいるからだ。そのため、たとえ非常に有能な人物が現れたとしても、彼らは躊躇なくその異端者(才能のある人)の人物を一族から追放するだろう。



別の解決策は、土属性を持たない子供を何世代にもわたって産み続け、その時代遅れの信念を徐々に伝説に変えていくことだった。

そういえば、あの一族のほとんどのメンバーが土属性を持つようになったのは、一体どんな馬鹿げた奇跡(ミラクル)が起きたのか理解できない。ゲームだったのだから?


巧みにエティエンヌを明るい話題に誘導し、私たちはすーごく楽しくおしゃべりをした。私は浪漫恋愛についての自分の考えも話したが、彼はそれを笑い転げ、私が無邪気だと言った。いや、それはあんたがまだ10歳で、あんな美しいことを理解していないからだー。




鑑定式が終わるまでおしゃべりをした。二人とも笑顔で別れた。楽しい一日だった。





=✠=✠=✠=✠=✠=✠=✠=✠=





私は騙され、裏切られた。



鑑定式の翌日、太子殿下は突然、威圧的で攻撃的な態度で私の家に押し入ってきた。そして、鑑定式典でのエティエンヌに対する私の悪行について問い詰めてきた。



私は何度も否定し、楽しい会話をしたと主張した。「殿下は本当に彼に尋ねたのですか?」とさえ尋ねた。太子は、エティエンヌが自分に話したのだと激確信していた。



つまり、エティエンヌは告げ口屋で嘘つきだということカアァァ。ああぁぁぁもう、なぜ対象たちは、いつも原作と矛盾する性格を持つなのー?魔女が家々を回って、攻略対象の性格を変える呪文をかけたのだろうレベルですわァよ!




ちょっと待て、エティエンヌの性格がゲームと違うとはまだ断言できない。


エティエンヌの性格は、どんなにひどいことをされても、どんなに傷つけられても、常に利他、許しだ。


まさか、わたくちィ、あの日、ずっとエティエンヌに優しく接していたので、彼のコアの性格が発動しなかったよう。


其れ故、彼の核心的徳性を活性化させるために、鑑定式の間は彼をひどく扱わなければならなかった。そうして、許しのあと、初めて私たちは平気平気ように友達になれるんのだ。なぜもっと早く気づかなかったの!?私はバカ!!!

〈この人(アデレードちゃん)は一体何を言っているんだ…〉




王太子と私は言い争いを続け、太子の感情は頂点に達したようだったら。彼は激怒して私を絞め殺そうと手を伸ばした。



幸いにも、お兄様と王太子の弟が近くにいて彼を止めた。



太子殿下は今日、弟の第三王子と一緒にここに来た。弟さんは太子を止めて説明しようと最善を尽くしたようだが、太子は聞かず、来ることを主張した。第三王子も念のため同行した。



第三王子は背の低い男の子で、同年代の他の子供たちよりもかなり背が低い。当然ながら、ショタのキャラクターだ。


彼は艶やかで滑らかな金髪で、輝くような笑顔をしている。どうみても、あの金髪のギ〇〇メッシュ王のショタ版みたいだ(ちなみに、アマウリ殿下の髪は白で、王様の髪は灰色です)。



王宮で王太子妃の訓練中によく会う。私たちはとても仲が良い。それに、彼が私に恋しているような気さえする。あははは。そんなはずはない。前世の癖でそう思ってしまうだけだ。前世では、誰かが少しでも私に仲が良いと、その人が私に恋しているかな~と思い込んでいた。あははは。





漸く、 王太子に諦めさせることに成功した。そして、彼らは宮殿へと戻った。


ところで、あの密偵たちは一体何をしたの?私を尾行していたんだろう?尾行していたなら、私が何もしていないと太子様に報告するべきだったよォ。


あっ、なぜさっきの喧嘩の時にどうして王太子に直接聞かなかったんだろう。そう、忘れてた!!!今、どうすんればいい?王子様を追いかけて聞く?そしたら〝密偵たちも確認していた〟って答えが返ってラウンド2の喧嘩はじまりそう?まぁいいか、知ったところでも何の利益にもならないし。





その夜、お兄様は私と一緒に寝て、ぎゅっと抱きしめてくれた。まあ、ここ数年、こういうことは結構頻繁にある。それに、両親も特に反対している様子はない。


私は別に構わないけど、ブラコンじゃないから、特に望んでいるわけでもない。


お兄様は過保護なところがあって、私のために何でもしてくれる。よく頭を撫でてくれたり、抱きしめてくれたりする。でも、いつも純粋や真面目範囲にとどまっている。

私が漫画でよく読んでいたような、服を嗅いだり、体を嗅いだり、使った物を集めたりといった極端なシスコン行動は見せません。



お兄様ガルティエは今年11歳で、来年12歳になると、少年の貴族のための騎士養成コースに入学する予定です。近年は剣術の練習にも熱心に取り組んでいます。


とても頼りになる兄に成長しそうですゥ。

でも、ゲームの内のお兄様はなぜ私を嫌っているのでしょうか?今はとても愛してくれていますが、いつか変わってしまうのでしょうか?




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