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ステータス

「よ~っし、このでかいのを解体するか!」

・・・・

・・・


というかだ、ナイフとかなんとかいう前に

解体の仕方なんてわからないし。

自慢じゃないが元チョイオタリーマンだったしな・・・

いや。。オタ名乗れるほど何かにはまってたり推しがいたりってほどじゃなかったからね

半端な。。にわかな感じだったし

ボッチだったし‥

ネットとかも眺めてるだけだったし・・


俺はエルダービッグボアの巨体からも自分の前世からも目をそらし、家の中へ戻った。


正直、あれをどうこうする以前に問題がある。


昨日、俺は死にかけた。

いや、普通に死ぬ寸前だった。


もし女神が最後にベッドまで運んでくれなかったら、今ごろ森の肥やしだったろうな。


「まずは自分の戦力把握だな……」


異世界に来たなら、まずこれだろう。


ステータス。

スキル。

魔法。

称号。

場合によってはチート能力。


「ふっ……ついに来たか。この時が」


俺は家の中を見回す。


石造りの家の中は外観よりもずっと広かった。

リビングのような部屋に、寝室、キッチン、そして本棚が並ぶ小部屋。


その小部屋には、明らかに分厚い本が何冊も置かれている。


背表紙には日本語でこう書かれていた。


- 『はじめてのステータス』

- 『猿でもわかる魔法入門』

- 『死なないための戦闘基礎』

- 『素材解体・初級編』

- 『モンスター図鑑・周辺地域版』

- 『不老スキルとその注意点』

- 『女神へ供物をささげるには』

- 『女神を尊敬できる10の方法』

- 『女神に喜ばれる供物100選』

- 『女神の・・・


「女神の本多っ!」


とりあえず暇になったらでいいか女神のやつは。


俺はまず『はじめてのステータス』を手に取った。


ページを開く。


そこには大きな文字でこう書かれていた。


> ステータスを確認したい場合は、心の中で強く念じるか、声に出して

> 『ステータスオープン』

> と唱えましょう。


「うわぁ……」


来た。

これは来た。

異世界っぽいやつが来た。


「ステータスオープン!」


俺は勢いよく叫んだ。


……。


…………。


何も起きない。


「え?」


もう一度。


「ステータスオープン!」


……。


やっぱり何も起きない。


「いやいやいやいや」


俺は慌てて本を読み進める。


> ※初回起動には個人登録が必要です。


「個人・・登録・・・?」


ついボソッと言った言葉に反応したのか

目の前に半透明の板のようなものが浮かび上がった。


「おおっ!」


板には文字が表示されている。


---


個人登録


≫あなたの名前を入力してください。


---


「ゲームかな……」


俺は少し悩む。


本名でいいのか?

異世界名とか名乗るべきなのか?


ん~~

健一・・けんいち・・けん・・・剣・賢・拳・堅・犬・・・


だめだなんも思いつかないな。

なんかでも名乗るときにかっこいいのもあこがれるよな

異世界だしな

羽目を外して名乗るのもいいかな・・・

まだ人の気配すらないけどな。


「えーと……」


無難に本名でいいか


「アレキサンダー」


ブブー

≫その名前は既に使われています


「アレク」


ブブー


「レオン!」


ブブー


「ヴィクトル!ジーク!翔!信玄!信長!」


≫名前かっこよくしてもモテませんよ?


「・・・・・・・女神?様?」

これいるな?この本どこかから操作してるよねぇ?


半透明の板に文字が浮かび上がった。


≫本名入れてください。


最初からいえよ!

---

**登録名:佐藤健一**


---


「よし、次はっと」


≫種族を選択してください


- 人族

- 魔族

- 竜人族

- 獣人族

- エルフ

- ドワーフ

- その他

---


「種族!?えらべんの?!」


人族以外を選んだらどうなるんだ?

耳が伸びるのか?

角が生えるのか?

しっぽが生えるのか?

かっこよくなったりもするのか?


「……いや待て」


こういうのは罠だ。

あの女神の?作ったシステムだぞ。


下手にエルフとか選んだら、


『ほう? 美形になりたいのかの?あ~ひゃっひゃっひゃwwウケるw』


とか言われて爆笑されてるのが見えるな。

絶対これほんの操作してるっぽいしな・・


しかも外見そんなかっこよくしてないとか言ってたしな

ってかじゃぁ今俺は何だ?人じゃないのか?

まぁいいか・・


「人族で」


---


**種族:人族**


次の瞬間、半透明の板が一度光った。


そして、ついに俺のステータスが表示された。


基本情報


| 名前 :佐藤健一

| 種族 :人族  

| 年齢 :30   

| レベル: 5   

| 状態 :健康・軽度筋肉痛・精神的疲労


「精神的疲労まで出るのか……

 そしてレベル5?昨日のあれか?」


| 体力 : 180 |

| 魔力 : 120 |

| 筋力 : 110 |

| 耐久 : 110 |

| 敏捷 : 112 |

| 器用 : 105|

| 知力 : 100 |

| 精神 : 113 |

| 幸運 : 12 |


保有スキル


不老・異世界言語理解・鑑定・魔法適性(全)・武術適正(全)・身体操作(Lv1)・

物理耐性(Lv3)・魔法耐性(Lv3)・状態異常耐性(Lv2)・精神耐性(Lv4)・危機察知(Lv1)・解体(Lv1)・マジックボックス(Lv1)


これレベル上がってるのは物理耐性はビッグボアだよな、あれだけ痛かったしね。

でも魔法?使ってこなかった・・・

あ!!女神の雷!

あれそんなLv上がるほどの威力だったのかよ!

いやもしかしたら物理の方もビンタで・・・・


ステータスは確認できた。


ギリ勝てるように盛った、とあの女神?は言っていた。

たしかに身体能力は元の俺よりかなり高い気がする。


昨日の回避も、普通なら無理だった。

あのサイズ、スピードの猪の突進を二回も避けられるわけがない。


しかし・・はじめてのステータスって中身がスカスカ・・

まぁ自分のステータスが確認できたからいいけど。

でもやっぱり平均とかは知りたいな。



俺は『死なないための戦闘基礎』を開いた。



>素人は正面から戦うな、できれば逃げろ。


「昨日の俺じゃん」


>武器を持て。枝は武器ではない。


「昨日の俺じゃん!ってか見てたの?」


>初戦闘で大型魔獣に挑むな。


「っておいっ!」


本を投げ捨てる。

完全に俺への煽り本だった。


しかし初めのページ以外も読んでみないとな。

一応書いてあることはまともそうだし。


本を拾いなおしページをめくっていく

そこには、しっかりと戦闘前に必要な基本が書かれていた。


- 敵を見つけたらまず距離を取る

- 逃げ道を確認する

- 敵を観察する

- 正面で棒立ちしない

- 足場を見る

- お互いの攻撃範囲を把握する

- 魔力で身体強化してから動く

- 無理だと思ったら迷わず逃げる


「身体強化……」


これだ。

昨日これが使えていれば、もっと楽だったかもしれない。


そのあとは武器の使い方についてだった。

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