表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

チートスキル?


だらららららららららら・・・・

ッダン!!


> スキル:不老


「不老!」


 佐藤は思わず叫んだ。


「不老じゃ。歳を取らぬ。病にも強い。寿命による死はない」


「めちゃくちゃすごい!」


佐藤は感動した。

けどあれ・・・


「魅了は・・・」


「まぁ・・その・・・危なそうじゃし・・・」


「おい・・・」


「それにわしのことずっと魔女って思ってるし・・」


「それはそう・・・だって格好が魔女ですし・・」


いやでもあれだ

不老。

永遠の若さ。

つまり、ずっと三十歳のまま。


……三十歳のまま?


「女神?様!18歳!せめて22くらいには!」


「ならんよ?」


「即答」


「サービス対象外じゃ、女神の後に?ついとるしの」


「不老なのに初期設定が三十歳なの、ちょっと渋すぎません?」


「落ち着きのある年齢とも言える」


「言い方!」


とはいえ、不老は強い。

異世界で長く生きられる。

時間をかけて魔法を覚え、剣を学び、財を築き、いつかは英雄に――

そうか!英雄になればモテる!

魅了なんてなくても異世界=ハーレムだろ!


その時だった。


佐藤はふと、浮かんでいる文字の横に何かがあることに気づいた。


「ん?」


**不老**の文字の右下。

そこに、砂粒よりも小さい何かが書いてある。

佐藤は目を凝らした。


「神様、これ……何か書いてません?」


「気のせいじゃ」


「いや、書いてますよね?」


「錯覚じゃ」


「神様、目を逸らさないでください」


佐藤はさらに目を細めた。

視力検査の最後の一文字を見るように、必死で読み取る。

そして、そこに書かれていた言葉を理解した瞬間、佐藤の表情は凍りついた。


> **スキル:不老**

> ※非モテ・人属


「なんですかこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


白い空間に佐藤の悲鳴が響き渡った。


女神様は露骨に口笛を吹いた。


「ひゅ~ひゅひゅ~ひゅ~ 」

ただし音は出ていない。


「女神?様!?」


「いやあ、最近のスキルは利用規約が細かくての」


「利用規約!?」


「大事なことは小さく書くものじゃ」


「悪徳契約書の発想!」


佐藤は浮かぶ文字を指差した。


「非モテって何ですか!? スキルに付属する状態異常みたいに書かれてますけど!」


「そのままの意味じゃ!」


「元の世界からですけど!?」


「なれてるじゃろ?」


「なれてるって・・・!」


神様は困ったように頬をかいた。


「まぁ、不老は強力なスキルじゃからな。バランス調整が必要なのじゃ」


「なるほど!?」


「不老でハーレムは危険じゃろう」


「危険かどうか、まず一回経験してから判断したかった!」


佐藤は膝から崩れ落ちた。


永遠の命。

尽きぬ時間。

しかし非モテ。


それはつまり、永遠にモテない可能性を秘めた究極の呪いではないか。


「しかも、人属って何です?」


「人属は人属じゃ」


「モテないのが?」


「そうじゃ」


「じゃあエルフとか獣人とか魔族とかには?」


「普通にモテないじゃろすべて人属じゃからな」


「異世界の楽しみ半分消えた!」


佐藤は頭を抱えた。


美しいエルフの姫。

猫耳の獣人少女。

魔族の妖艶な女幹部。


「いや待てよ……」


佐藤は顔を上げた。


「英雄!英雄になれば!」


女神様は優しい顔をした。

とても優しい顔だった。


「佐藤よ」


「はい?」


「非モテw」


「おぉい!」


「永遠に童貞wプププww」


「こ・・・このばb・・・」


ばちこぉぉぉぉぉぉぉぉん!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ