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the minutes of The anthem MTG No.1

新章突入です!


この章では、国歌などを扱います。一切の歴史的、政治的な意図はありません。また、浅はかな知識で描いているため、不快に思うような表現や間違いなどがあれば連絡をください。

ニガテだという方は、読まずに他の章をお待ちください。

the minutes of The anthem MTG No.1

第1回「太陽系の歌」会議 議事録


日時:2×××年, 10月12日 10:00~17:00(途中昼休憩有) ※テラポルトス標準時

場所:テラポルトスLSSE本部 戦略局総合第3会議室

メンバー:ウエキセンカ戦略局戦略第1課長、ユリアン・ゲープハルト戦略局戦略第2課長、アサヒユウキ戦略局戦略第3課長、他

使用言語:英語(翻訳機使用) ※ただし一部各国語使用 


■地球上の各国国歌の検討

「我々が作ろうとしているThe anthemは、いわば現在地球上で歌われている国歌の人類版ともいえる。そのためまずは現在の地球上の国歌を検討し、The anthemの条件を明確にしていくべきだ。」(ゲープハルト第2課長)

「それには賛だ。しかし国歌だけでなく、ナショナリズムと様々な歌がどのように結び付けられてて来たか、という過去も振り返り、反省すべき部分は反省しなければならない。私たちがここで決めることは将来に多大な影響を与えてしまうことを私たちはもう一度確認しなければならない。」(ウエキ第1課長)

「それはつまり、軍歌や行進曲、革命歌、民謡といったありとあらゆる分野を知る必要があると?」(アサヒ戦略第3課長)

「国歌というものに縛られる必要はない。より幅広い視点が大切である。」(ウエキ)

「その件に関しては事前に提案を受けて、資料を集めてある。しかしまずは国歌から始めていこう。」(ゲープハルト)


●日本の国歌

「それでは、日本のある作曲家が、短い事、エスニックである事、好戦的でない事、が良い国歌の条件だと語り、日本の国歌、ドイツの国歌、イギリスの国歌を挙げたという。彼の言葉には検討の余地があるだろうが、まずはこの3曲から始めていく。」(ベン・ハンドル/戦略第2課・TAチーム)

「まずは、戦略第1課長と戦略第3課長の母国である、日本の国歌「君が代」から始めましょう。君が代は世界最古の歌詞の1つと言われています。作者は不明です。」(ゲオルギィ・ハチャトゥリヤン/戦略第1課・TAチーム)

「不明ではなく、よみひとしらず、と言ってください。君が代は和歌です。」(ウエキ)

「センカ、歴史オタクは黙れ。」(アサヒ戦略第3課長)

「ええ、今戦略第1課長が説明してくださったとおり、君が代は俳句の仲間である日本の短歌、昔から歌われ続けた定型詩です。歌詞を見て頂きたいのですが・・・。」(ハチャトゥリヤン)

「歌詞など資料は、コスモクラウドの戦略局共有フォルダ、『The anthem』の資料フォルダにあります。そちらには元の言語と英訳のみ載せてありますので、他のものが必要であれば、各自インターネットで検索してください。」(ハンドル)

「この歌詞は現在では、天皇や日本国の永遠の発展を願うものとされていますが、元はおめでたい歌ということで、めでたい席で歌われていたものだったようですね。恋歌だったとも言われています。」(ハチャトゥリヤン)

「一度聞いてみましょう。中東出身の私はもちろん、勇ましく重厚な西洋音楽に慣れた私たちには少し不思議な曲かもしれません。」(モハメド・トゥーカーン/戦略第2課・TAチーム)


君が代は

千代に八千代に

さざれ石の

いわおとなりて

こけのむすまで


A thousand years of happy life be thine!

Live on, my Lord, till what are pebbles now,

By age united, to great rocks shall grow,

Whose venerable sides the moss doth line.


— 君が代、日本の国歌



「いかがでしたか。」(トゥーカーン)

「歌ってもテンションが上がらなそうだ。これで本当に士気が上がったり、団結したりするのだろうか。どちらかというと祈るような歌で好きだが……。」(フェリアーノ・コンソロ/戦略第1課)

「これでも、戦争賛美になるって言って歌いたがらない人もいるんですよ。」(アサヒ)

「そういう人はどの国にもいるさ。日本だけじゃない。」(ゼキ・エルソイ/戦略第3課)

「確かに短い歌だが、日本人たちはどう思っているのか。」(ロバート・ウィア/戦略第1課)

「むしろこの長さが普通だった。今でも他の国の国歌は長いと感じる。」(ウエキ)

「しかし、短いということは重要だろう。覚えやすさ、使いやすさも考慮したほうがいい。」(ウィア)

「ウィアの意見に同意だ。しかしただ短ければいいというわけでもないだろう。」(エルソイ)

「それについては僕も同意だ。他の国のものも聞いてみたい。」(アサヒ)


●ドイツの国歌

「それでは、次はドイツ国歌だ。ゲープハルト課長の母国の国歌でもある。」(トゥーカーン)

「現在の国歌は3番のみを公式のものだとしているが、1番から扱うのか。」(ゲープハルト)

「歌詞の変遷も大切な国の歴史であると、私は思いますが。とにかく聞いてみましょう。」(トゥーカーン)


1番

Deutschland, Deutschland über alles,

Über alles in der Welt,

Wenn es stets zu Schutz und Trutze

Brüderlich zusammenhält.

Von der Maas bis an die Memel,

Von der Etsch bis an den Belt,

Deutschland, Deutschland über alles,

Über alles in der Welt!


ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ

この世のすべてのものの上にあれ

護るにあたりて

兄弟のような団結があるならば

マース川からメーメル川まで

エチュ川からベルト海峡まで

ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ

この世のすべてのものの上にあれ


2番

Deutsche Frauen, deutsche Treue,

Deutscher Wein und deutscher Sang

Sollen in der Welt behalten

Ihren alten schönen Klang,

Uns zu edler Tat begeistern

Unser ganzes Leben lang.

Deutsche Frauen, deutsche Treue,

Deutscher Wein und deutscher Sang!



ドイツの女性、ドイツの忠誠、

ドイツのワイン、ドイツの歌は

古からの美しき響きを

この世に保って

我々を一生の間

高貴な行いへと奮い立たせねばならぬ

ドイツの女性よ、ドイツの忠誠よ、

ドイツのワインよ、ドイツの歌よ



3番

(第二次世界大戦後に設立されたドイツ連邦共和国では3番のみが公式なものとなっている)

Einigkeit und Recht und Freiheit

Für das deutsche Vaterland!

Danach lasst uns alle streben

Brüderlich mit Herz und Hand!

Einigkeit und Recht und Freiheit

Sind des Glückes Unterpfand

Blüh' im Glanze dieses Glückes,

Blühe, deutsches Vaterland!


統一と正義と自由を

父なる祖国ドイツの為に

その為に我らは挙げて兄弟の如く

心と手を携えて努力しようではないか

統一と正義と自由は

幸福の証である

その幸福の光の中で栄えよ

父なる祖国ドイツ


ードイツの歌、ドイツ国歌


「やはり、美しい歌だ。讃美歌のように美しい。」(ハンドル)

「ドイツ国歌の歌詞の変遷は有名だが、改めて聞くといろいろ思うところがある。」(ウィア)

「僕は2番も好きだ。確かに国歌としてはふさわしくないかもしれないが、身近で親しみのあるいい歌だと思う。現に僕が知るドイツ人女性は偉大な人たちが多い。」(アサヒ)

「テレーゼ・フェシカ戦艦オリオン航空隊長と、エリーゼ・フェシカ戦艦オリオン戦略班副班長を思い出す。」(ウエキ)

「これは元々西ドイツの国歌でもあった。東ドイツ側の人々の気持ちはどうだったのか。」(ハチャトゥリヤン)

「僕はドイツ人である。僕は分断の歴史を知らない世代なので、何とも言えない。しかしドイツは歴史上様々な国歌が歌われていたし、東ドイツの国歌も大切な歌ではある。」(ゲープハルト)

「歌詞が時代に合わなくなってしまうということが起きうることを、私たちは知らなければならない。」(ハンドル)



●イギリスの国歌

「最後は、僕の母国であるイギリスの国歌を紹介する。有名な曲だが、一度聞いてほしい。現在は1番と3番がよく歌われるが、6番まで聞いてもらう。」(ハンドル)


1.

God save our gracious Queen,

Long live our noble Queen,

God save the Queen:

Send her victorious,

Happy and glorious,

Long to reign over us,

God save the Queen.

おお神よ我らが慈悲深き女王(国王)を守りたまへ

我らが気高き女王(国王)よとこしへにあれ、

神よ女王(国王)を守りたまへ:

君に勝利を

幸福を栄光をたまはせ

御世の長からむことを:

神よ女王(国王)を守りたまへ

2.

O Lord, our God, arise,

Scatter her enemies,

And make them fall.

Confound their politics,

Frustrate their knavish tricks,

On Thee our hopes we fix,

God save us all.

おお主よ、神よ、立ち上がられよ

汝と君の敵を消散せしめたまへ

打ち砕きたまへ

彼らが策を惑はしたまへ

彼らが騙し手を挫きたまへ

我らが望みは汝の上に!

神よ我等を救いたまへ

3.

Thy choicest gifts in store,

On her be pleased to pour;

Long may she reign:

May she defend our laws,

And ever give us cause

To sing with heart and voice

God save the Queen.

汝が選り抜ける進物の

君に喜びと注がれむことを;

御世の長からむことを:

我らが法を守りたまひ

絶えず理想を与へたまへ

声無きも声高きも謳ひぬ(歌ふ心で歌ふ声で)

神よ女王(国王)を守りたまへ

4.

Not in this land alone,

But be God's mercies known,

From shore to shore!

Lord make the nations see,

That men should brothers be,

And form one family,

The wide world over.

神の御慈悲は

この御土のみでなく

そのくまなきに知らるる!

主はこの御国に、この広き世界の

全て人間は一つ兄弟たり、

一つ家族たることを知らしめす

5.

From every latent foe,

From the assasins blow,

God save the Queen!

O'er her thine arm extend,

For Britain's sake defend,

Our mother, princess, and friend,

God save the Queen!

闇に潜みし敵より

暗殺者の魔の手より

神よ女王(国王)を守りたまへ

君が上に汝が腕を広げ

ブリテンが為に防がむ

我らが母(父)にして君にして友

神よ女王(国王)を守りたまへ

6.

Lord grant that Marshal Wade

May by thy mighty aid

Victory bring.

May he sedition hush,

And like a torrent rush,

Rebellious Scots to crush.

God save the Queen!

主はウェイド元帥をして

その強き祐けにより

勝利をもたらしめむ

乱を制しめむ

轟々たる濁流の如くして

反逆せしスコットランド人を破らしめむ

神よ女王(国王)を守りたまへ


ー神よ女王を守りたまへ、イギリス国歌


「この曲はリヒテンシュタインの国歌と同じメロディーだったはずだ。」(ウエキ)

「ええ、そうです。こちらも聞いてみましょう。」(ハンドル)


. Oben am jungen Rhein

Lehnet sich Liechtenstein

An Alpenhöh'n.

Dies liebe Heimatland,

Das teure Vaterland,

Hat Gottes weise Hand

Für uns erseh'n.

1. 若きライン川上流に

位置するはリヒテンシュタイン、

アルプスの高みなり。

このいとしきふるさとなる祖国を、

このかけがえのない父なる祖国を

神の賢き御手は

我らがために選ばれたり。

2. Hoch lebe Liechtenstein,

Blühend am jungen Rhein,

Glücklich und treu.

Hoch leb' der Fürst vom Land,

Hoch unser Vaterland,

Durch Bruderliebe Band

Vereint und frei.

2.とこしえにあれ、リヒテンシュタイン、

若きライン川に花咲いて、

幸せに忠実に。

国主公(侯)爵閣下万歳、

父なる祖国万歳、

兄弟愛の絆を通じて

団結して自由にあれ。


ー若きライン川の上流に、リヒテンシュタイン国歌



「同じメロディーではあるけれど、雰囲気が変わる。」(ウィア)

「同じメロディーだと、困ることはないのか。」(アサヒ)

「サッカーの試合の前に、イングランド代表が間違えて2回歌ってしまったことがあったようだ。」(ハンドル)

「この曲はドイツ帝国の国歌と同じメロディーでもあったはずだ。」(ゲープハルト)

「このメロディーは、スイス、ドイツ、ロシア、アメリカでも歌われていた。それぞれ1番のみ聞いてもらおうと思う。なお、スイスのものは歌詞が数か国語にわたるため、時間の関係でここでは紹介しない。」(ハンドル)


Heil dir im Siegerkranz,

Herrscher des Vaterlands!

Heil, Kaiser, dir!

Fühl in des Thrones Glanz

Die hohe Wonne ganz,

Liebling des Volks zu sein!

Heil Kaiser, dir!


ー皇帝陛下万歳、プロイセン国歌



My country, 'tis of thee,

Sweet land of liberty,

Of thee I sing;

Land where my fathers died,

Land of the pilgrims' pride,

From every mountainside

Let freedom ring!


ーMy Country, 'Tis of Thee、かつてのアメリカ合衆国国歌



Боже, Царя храни!

Славному долги дни

Дай на земли!

Гордыхъ смирителю,

Слабыхъ хранителю,

Всѣхъ утѣшителю —

Всё ниспошли!


-神よ、ツァーリを守りたまへ 、ロシア帝国国歌



「ここまで、同じメロディーが歌い継がれているのには注目する必要がある。様々な言語で歌えるかどうかというものも条件になりえる。」(ウエキ)

「なぜこのメロディーが受け入れられたのかどうかも知る必要がある。その中にヒントがあるかもしれない。」(ハチャトゥリヤン)

「この曲の作曲者は不明で、どこでいつ作られたかもわかっていません。おそらくヨーロッパで歌われていたメロディーだったのでしょう。」(ハンドル)


「好戦的でないこと、歌詞が普遍的で時代によって変わらないこと、様々な言語で歌いやすい、適切な長さの曲、というのがまずは条件に上げられそうだ。」(ゲープハルト)

「それには同感だ。」(ウエキ)

「気になるのは宇宙移民たちの中でも宇宙生まれのFirst Generations の者たちがどう感じるかだ。もしかしたら鉄の星ヒルタや緑の星リンネルーアなどで生まれ育つ地球人も今後現れるかもしれない。地球だけではない視点もわすれてはいけない。」(アサヒ)

「では、今後はそういった視点で様々な曲を聴いていく。」(ハンドル)


※午前のミーティング終了、各自昼休憩



国歌には、その国のいろいろなものが詰まっていて好きです。もっと他の国の国歌も扱いたいのですが、執筆速度がいつもの3倍くらいかかってしまうので、割愛します…。

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