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転生したらスキル「大砲」も使えやしないし、冒険者の才能すらありません。


「やっとついたぁ」


馬車に揺られた3日間、やっと新しい町に着いた。ここの町は冒険者に向けた店が多く、町の人たちは

「出発の町」と呼ばれている。なんとこの町の近くにはダンジョンがあるという。まだ一度も言ったことがないから、少々楽しみに感じている。

「路銀も底をつきたし、ここでばっこり稼いでいくかぁ」

~冒険者ギルド~


「ジャイアントゴブリンの討伐にボストロールの討伐⁉どうしてこんな難易度の高いクエストしか残っていないんだよ⁉」


「すいません、ここ最近は魔王討伐に向けて難易度の低いクエストでレベルを上げて王都に行く冒険者が多くて…」


まじかやばいな、お金はここで稼ぐつもりだったからこの先の路銀がない…モンスターのドロップアイテムを売るのもお金になるが、俺が討伐できるモンスターはたかが知れている…その場しのぎにはなるか…はっ!


「ダンジョンのクエストは何かありますか‼」


「ダンジョンだったらスケルトンの骨を25個納品していただくのがありますね、時間もかかりますし、報酬も微妙で人気がないんですよ」


「では、それをお願いします。納期はいつまでですか?」


「ありがとうございます。三日以内で納品してくだされば、報酬をプラスしてお渡しします!」


よし、このクエストで2000ギルだな…ボーナスも出る可能性があるらしいし、早めに終わらせるか…

今のうちに宿と飯屋を予約しに行くか…

~宿~


「すいません、一人部屋あいてますか?」

「500ギル」

「へ?あっはいどうぞ」

「これ部屋のカギね」


忘れてた、前の町が親切すぎただけで本来こんなもんだよな。


「ふう、なんとか宿はとれたしご飯もこの宿屋の一回で食えるし、ダンジョン行く準備して今日はねるか」


「ステータスオープン」


ステータス LEVEL 10

腕力 16

防御 9

敏捷 27

魔力 0 

スキル「大砲」

大砲と玉を出現させる※大砲と玉を出現させるには魔力を消費します

持ち物

所持金1200ギル 粗末な短剣 膝宛 胸当て 冒険服 水筒 スライムの核


スケルトン討伐の推奨レベルは8だし大丈夫だろう、怖いからポーションを朝一で買っていくか…


~ダンジョン~


まず、ダンジョンていうのは謎の現象によってモンスターが出現してしまう場所で、このダンジョンが世界各地にあるらしい。基本的に地下に進んでいき、深ければ深いほどモンスターが強くなっていく。


~一階層~


「スケルトンの出現場所は2階層か…」


コツコツと自分の歩く音だけが響いていく…この閉塞感が緊張をよりきわただせていく…


「ぐぎゃ」

「ぐぎゃぎゃ」


「ゴブリンの声が聞こえるな…3体くらいか…」


「やっば」

普通に見つかってしまった。どうしたもんか…くそ、考えてる暇はないな…

突っ込んできているのは運よく一匹だけだ…まずは一発目をよける‼


「ズン」


こん棒の一撃で地面にえぐい衝撃が走る.....この隙に首の横を刺す‼


「ハァァ‼」


まずは一匹…あと二匹がこっちに気づきやがった…片方は弓を持ってる…こういう時は


「ズン、ズン、ズドォ!」


ゴブリンのこん棒が空を切る…地面にたたきつけた瞬間にこん棒を持っている手に短剣を刺す


「ぐぎゃーー!!」


弓持ちがくる…このゴブリンを盾にして…


「シューーーーーー」

「ぐぎゃーー」


よし、いい感じだ…弓持ちとはまだ距離がある…もう一発は防ぎたいな…弓を打つ瞬間を見極めろ…


「ザシュッ」


「いってえなぁ…しねぇえ!!」


「ぐぎゃーー‼」


くっそ、こんな序盤で矢が肩に刺さっちまった…


「ぐっっ」


どうにか引きぬいたけど…いったいなぁ…回復のポーション使ってみるか…これ一つで200ギルするんだ、治ってくれよ…


「おぉ、始めて使ったけどすごいな…」


傷口はみるみる塞がり、体力も回復した気がする。


「ダンジョン舐めてたなぁ」


正直推奨レベルより高いから余裕だと思ったが、この世界はゲームじゃない。能力以外にも戦闘スキルが求められる…スライムでちまちまレベル上げてたのがあだになってきたな…。まだポーションは3つ残ってるし、使い切るまで潜ってみるか


「あっ、ゴブリンの耳」


確か一つ50ギルで売れた気がするな…持っていこう


~二階層~


あの後ゴブリンに5体ほどエンカウントしたが、どうにかポーション二つで乗り切れた…


「こっからスケルトン倒すのかよ」


スケルトンとは、名前の通り体に肉がなく骨だけでできている。武器として粗末な盾と剣を装備していて単独行動する者もいれば、ボスを作り3~5体の群れを成すこともある。スケルトンの骨は非常に硬く、安価な装備や建築に使われていて日常品とかしているが、スケルトンを倒す難易度かなり絶妙で初心者には倒せないし中級者だったらもっと報酬のいいクエストがあるという、なんとも不人気極まりないクエストなのだ。


「カラン、カラン」


「単独スケルトンだな…」


スケルトンは骨が固いが、間接に剣を刺せば簡単に分離する。どうやって隙を作るか…さっきのゴブリンの時のように油断はしない!速攻でやる!!


「ハァァ‼」


「カラン⁉」


こっちに振り向いた…けどもう遅い!


「ザシュ!」


くそっ!、うまく盾で受けられた…まずい、剣で斬られる……


「グシャッ」


あっっぶねええ、ギリッギリで致命傷は避けたけど、左腕がえぐれたぞ…いっってなぁ…

こっからどうしたもんか…いったん逃げて冷静になる必要があるな…


「カラン、カラン」


ゆっくり近づいてきたな、いったん回復しておくか…ダッシュは出来ないんだろうか…ならこれが効くかもしれん…まずは広場がある所まで逃げるぞ…


・・・・・・・・

よし、ここで迎え撃つぞ…


「ハァァ!!」


「カラン」


俺の唯一の長所である敏捷でスケルトンの周りを走りまくって…後ろを取れた瞬間…


「ハァァ!!カン!」


クッソ、骨に当ってはじかれた、だけど敏捷生かしたサイドステップ!


「よし、剣をよけきれた…」


これを繰り返せば…


「ハァァ!!」


「ザシュ」


まじか、もう対応された…剣で防がれ・・・


「グㇵッ」


盾で殴られた…あばら骨折れたかも…やばい、どうしよう、勝てない、

怖い、怖いよ


「にげなきゃ…逃げなきゃ……勝てない…」

走れ、走れ、走れ、逃げろ…逃げろ、、、、、、




~宿~


もう記憶があいまいだ…あの後怖くて怖くて、夢中で逃げた…ダンジョンに出てからはどうしてたんだ…


「…治ってる?」


あばら骨がいたくない、左腕にも包帯がまかれて痛みがない、誰かに助けられたんだな…


「お礼言わなきゃなぁ、、ステータス確認しておくか…」

「ステータスオープン」



ステータス LEVEL 12

腕力 19

防御 16

敏捷 29

魔力 0 

スキル「大砲」

大砲と玉を出現させる※大砲と玉を出現させるには魔力を消費します

持ち物

所持金300ギル 粗末な短剣 膝宛 胸当て 冒険服 水筒 スライムの核 ゴブリンの耳


無茶苦茶殴られたからなのか防御がむっちゃ上がってる…やっぱり戦闘スキルがカス過ぎるんだろうなぁ。これからの課題もみつかったし、とりあえずドロップアイテムの換金にでも行くか…


~冒険者ギルド~


「ゴブリンの耳3つとスライムの核一つで180ギルになります!」


「はい、ありがとうございます」


大赤字だよ…こんな調子じゃ路銀なんてあつまりゃしない.…素直に働いた方がいいのか?

いやいや、俺は魔王を倒すん…………………………


「もう無理かもな…」

 

こんな底辺冒険者が魔王に勝てるはずないだろ……もう、諦めよう…夢物語だったんだよ………













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