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第8話:藤春紅雨とメイデン出生の秘密

お久しぶりです。楽しく読んでいただければ幸いです。

「お前、バカじゃねーのか!本気で死ぬところだったぞ!」

「うるさい、あんたが悪い。」

「だいたいお前のそういうところが良くないんだよ。ちゃんと謝れ!」

「あんたに謝るくらいなら私もあのメイデンに入るわよ?」

「そんなことダメに決まってるだろ、バカ!」

「…バカですって!」

ついさっき保健室から帰ってきてからずっとこれだ。聞いてる方もさすがに飽きてきた。

ちなみに春は興味なしと言わんばかりに耳栓をしてせんべいを食べながら本を読んでいる。表紙には小学生でも喋れる北海道方言辞書と書いてある。題名に小学生とつける必要性があるのかないのかよくわからない。

「こいつら…」

基本的に自由主義者の集まりなので、生徒会の仕事にならなければまとまりがない。

「そういえば今日はなんで喧嘩してるんだ?」

生徒会名物でもあるコーヒーを飲みながら聞いた。

「秋雨がアレを生徒会の予算で買ったのよ…」

と指を差した。

コーヒーを吹き出しそうになる。

指を差した先には…メイデンちゃんがいたからだ。

「だから俺は買ってないって言ってるだろ!」

「領収証の控えの名前、それに筆跡だって同じだったわよ…観念しなさい。それとももう一回あの中にいれてあげましょうか?」

春…お前ってやつは生徒会の予算で買ったのかよ。

睨み合う2人を見てハラハラする僕、もちろん2人が心配なわけではない。とりあえず今日はここに居られないな。さっさと春を連れて逃げよう。

「こ、小春さん、ちょいと外に出ないかい?」

なるべく不審がられないように言った…つもりだ。

「……」

耳栓を付けているので聞こえないらしい。コイツ…。

言い争いしている2人が不審そうな目でこちらを見ている。これはマズい。

「おい春、外出るぞ」

さっきより少し大きな声で言ったので聞こえたらしい。

「え…暑いからやぁだ!」

ホントにコイツは…!

「いいから、いくぞ」

めんどくさかったので腕を掴んで無理やり生徒会室から連れ出した。

「ちょっと藤ちゃん!?待って痛いよ!?」

グイグイと引っ張りながら走る。

「少し我慢しろ」

「藤ちゃんのバカ!変態!エッチィ!」

「春っ、廊下で誤解を招く発言はやめろ!」


「今、胸触ら…ムガッ…ムグッ…」

口を塞ぎながらなんとか屋上にたどり着いた。ここまでくれば安心だろ。


ちなみに触ってないからな!




後編に続くって感じになります。

基本的に1日を2〜4話に分けているので進みが遅いですが調整していきます。

では。

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