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第7話:藤と春と秋雨と紅葉

少し暑くなってきました。時間軸がずれてますが気にしないでください。

桜も葉桜になり、急に温度も上がってくる4月下旬。上着を脱ぎたくなる衝動にかられるがまだセルフクールビズは許してはくれない時期だ。


「暑いな…」

基本的に一番窓側に座るので風はあるものの直射日光はかなり厳しい暑さだ。本も読む気にならない。

午前中は暑さと戦い、なんとか昼休みになる。

暑い時や寒い時は生徒会室に逃げ込むが一番だ、なぜなら生徒会室には他の部屋にはないエアコンがあるからだ。これは他の生徒には意外と知られていないことで他にも隠された事実が9つあるらしい。

「おはようです。」

とドアを開けたとき、後ろから

「藤ちゃ〜ん…待って〜…」

とだるそうな春がやって来た。

目的地は一緒なのだからわざわざドアの前で待ってなくてもいいのだがとりあえず待ってしまう。

「藤ちゃんおはよ…今日暑いね…」

「おう、おはよう…だから早く入るぞ」

僕も春もかなり暑さに弱い。夏の白クマくらいフラフラになりながら生徒会室に入る。

「…」

「…」

あるものが見えて入り口で止まる。

「…藤ちゃん」

「…なんだ?」

「…助けないの?」

「いや…どうしようか」

「だって…ねぇ?」

「いいんじゃないかそのままで?もう涼しいし」

「藤ちゃんがそう言うならいいよ☆」

よし、これで目の前の現実から目を離せる…

「おまえらぁぁぁぁぁ!!早く助けろぉぉ!!!」

縄でぐるぐる巻きにされて今にもメイデンちゃん…もとい拷問器具アイアンメイデンに入れられる寸前の人が叫んでいる。

「なにしてんの秋雨…そんなことしてると副会長の名が泣くぞ」

「そんなことより命のほうが大切だっつーの!」

今にも死にそうな奴が若寺わかでら 秋雨あきさめ、生徒会執行部副会長だ。僕よりかなり背が高く、スポーツ万能で、髪は短めで茶髪、そして笹葉高校一の秀才と言われている。その秀才も今まさに伝説を残して散ろうとしてる。

「藤、止めたらあなたもよ?」

「ハッ、了解です会長」

副会長を亡きものにしようとしている人こそ笹葉高校の生徒の中での最高権力者である生徒会執行部会長、あおい 紅葉もみじである。背は少し大きめで髪はロングでうっすらとした赤毛が入っている。自己紹介をすると全員、赤くないの?とか結局何色?などのなにかしらの質問をしてくれるらしい。実際、僕も初めて会ったとき、どっちなの?と聞いてしまった。

秋雨は僕たちと同じ3年で紅葉は2年生だ。笹葉では代々2年が会長をするという伝統がある…らしい、ただ3年は受験に集中しろってだけなのだろうけど。

「秋雨くん、残念ね!先に天国で待っててね☆」

満面の笑みで言う春、友人の命よりメイデンちゃんがご馳走食べるところが見たくてしょうがないのだろう。

「そんなこと言ってないで早く助けろってぇぇぇ!」

「うるさい秋雨…本当にアイアンメイデンの中に入れるわよ」

不機嫌そうな顔だ、しかし顔立ちがいいから変には見えない。

「…そろそろやめてやれよ紅葉、秋雨が精神的ショックで死んでしまいそうだ」

「…わかったわ」

まだやりたいという顔だったがこれで友人の一命はとりとめた…

「…あ」

ハズだった。

手が滑ったみたいだ。

あれは軽くプスッといったな、と人事のように感じた。


響く悲鳴。

…かわいそうに。さらば秋雨、お前のことは決して忘れないよ!

あ…今日、僕無事だ。

更新遅れてます。不定期パワーマックスです。

週末、もうちょっと進みたいです。では次もお楽しみに。

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