表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

第6話:藤と春とアジアンと魔女

圭月です。少し空いてしまいましたが楽しんで読んでもらえるとありがたいです。

目の前に広がるモール街、これが僕の町の買い物の聖地、笹の芽ショッピングモール。

「相変わらず冴えないネーミングだな」

「え〜かわいいよ?着飾ってない方がいいじゃん、変に洒落てないっていうかぁ〜、このソフトクリームのよぉ〜にバニラ味じゃなくミルク味っていう混じりっけなしの味がさぁ…いいんだよ!」

「…いつの間にソフトクリームなんか買ったんだ?」

「え〜今?」

一緒にいたのに…恐るべきスピード。

「しかも二刀流かよ」

「サムライマスター宮本武蔵だって二刀流だよ☆」

「サムライマスターはソフトクリームは持ってない」

そんなこと気にせず幸せそうにソフトを食べ続ける春、きっと頭の中も幸せいっぱいなんだろう。こういう奴が人生を謳歌していると言うんだ。幸せな奴め。

「藤ちゃん…なんか悪口考えてない?」

「いや、そんなことないないない。ベリーキュー(ト)春〜!」

危ない危ない、もうちょっとでショッピングモール殺人事件が起こるトコだった。言葉には気をつけなきゃ…

「って、春?どうした?」

「…え?」

「だからどうしたってば?」

「へ、何が!?アハハハハハハ!?」

「何がって顔真っ赤だぞ?」

「だだ、大丈夫よ!?」

「本当かよ?」

「ホ、ホントだよ!?なななな、なんでもないから!!」

「…ならいいけどな。」


そんなことをしていたら目的地に到着したらしい。服屋、風月堂。アジアンテイスティー溢れる店だ。

「…わからん」

どうやら僕にはアジアン感覚がないらしい。布にしか見えない。

「藤ちゃん、これどう!?」

「いいんじゃね?」

「これはどうかな?」

「うんうん、いいよ」

「似合うかな?」

「ああ」

「ねぇ藤ちゃん!ちゃんと聞いてる!?」

「聞いてる聞いてる。」

僕が布にしか見えないものを春が着ると見事な服に変わった…実際かわいいと思う。

そして…そして正直に言うと…布地が少ないというか薄いよ夏服!見てないよ!見てないけどさ、目のやり場に困るんだよ!決して僕が悪い訳じゃない!そう暑いのだ!そう夏のせいだ!!

訳の分からない言い訳を頭の中で繰り返した。

結局他の店も併せて4時間以上頭の中で言い訳を繰り返すこととなり、服の入った紙袋を両手いっぱい持つ羽目になっている。

 

 

「いろいろ買っちゃったね〜!」

「お前だけ…」

「藤ちゃん結局制服のままだったね〜。」

「だからお前がはしゃいでたから僕の服をみる余裕が…」

「楽しかったね〜!!」

…コイツ都合の悪いことは言わせないつもりか。

ちなみに今は午後6時10分、モール街の外れにあるイタリアンカフェ・トマトチーナにいる。2年前、モール街が出来る前からあったこの店はここら辺りでは有名だ。見た目は魔女が住んでそうな建物だが中は白を基調とした作りで落ち着いた雰囲気にさせてくれる。

さっきまで僕がカッペリーニ、春がドリアを食べて今は食後のコーヒーとデザートを食べている。

「やっぱりここのデザートはサイコー!」

レアチーズケーキを食べながら騒いでいる。

「春…静かにしろ、恥ずかしいから」

「…はぁ〜い」

渋々といった感じで(3個目の)ケーキを食べている。


「藤ちゃん…」

「なんだ」

「もう一個食べていい?」

「…いいぞ」

これが別腹というものなんだろうとあえてツッコミを入れなかった。

「美味し〜!はにゃ〜ん☆」

1人悦に入った春を止めることは出来ない。たぶんあと30分は戻ってこないだろう。

聞こえないか試しに言ってみた。

「春、そんなに食べたら太…」

フォークがこちらを向いている。たぶん言い切っていたら眉間に刺さって…想像するのも嫌だ、止めよう。

結局、店を出たのは春が4個目のケーキを食べ終わって1時間後だった。


「藤ちゃん、今日はお疲れ様でした!」

「おう」

春の家の前まで来た。いくら春でも夜道は危ないからな、荷物も多いし。

「家よってく?お茶くらい出すよ?」

「いや夜遅くに悪いし、帰るよ」

「え〜残念…」

「じゃあまたな」

「あ…藤ちゃん待って!」

「なんだ?忘れ物か?」

「えっと……………」

「なんだよ?」

「……おやすみなさい!藤ちゃん☆」

「お…おう、ずいぶん長い間があったな…じゃ春、おやすみです、またな」

春は見えなくなるまでバイバーイと言いながら大きく手を振っていた。通行人がこちらを観ながらクスクスと笑っている、やっぱり恥ずかしい奴だ。


気のせいか遠くから今度は…に………行…ね〜と聞こえたような気がする、まぁいいか。授業もこれくらい楽しければな〜。

夜でも少し暑さを感じながら家路についた。

ラスト10行に1日もかかったダメ人間です。ラブに重点を置くとその話は時間がかかるということがわかりました。

あえて書かない部分などはまた別の機会に別視点で書く予定です。

ではまた次話もよろしくお願いします。

圭月でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ