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第24話:藤と紅葉と冬奈と鬼神のキュピーン!

お久しぶりです!(基本)

ではどうぞ!

ここは笹の葉海岸のバス停「笹の葉海岸交番前」から少し歩いた所であり、藤達がいる所から約2km離れた場所である。

「寒い」

風がかなり冷たい、そして制服のスカートがなびく。むしろ抑えてないとかなり危ない。

5限の終了直後に急に生徒会室に呼び出されたと思ったら

「春が待ってるわ、さぁいくわよ!」

と意味が分からない間にバスに乗せられてここまできてしまった。「お姉ちゃんが待っている」という言葉を信じて来たことを後悔した。

「いや〜いい景色〜!気持ちが安らぐわね〜!どう?とりあえず泳ぐ〜?」

紅葉が伸びをしながら問い掛ける。


「フッフ〜ン!ビーチバレーでもビーチフラッグ、何でも出来るわよ〜!」

手には旗とボールが装備されている。

「じゃあとりあえずビーチバレーしよっか〜!?」

「しないから」

サーっと冷たい空気が流れる。

もちろんそれを言ったのは毒舌使いの冬奈だ。

「なによ〜もう!ならビーチフラッグの方が…」

「しないから」

サーっと冷たい空気が流れる。

「ビーチフラッグ…」

「5月に砂浜でビーチフラッグなんかするなんて頭イっちゃってるの?バカ?それよりお姉ちゃんはどこなのよバカ会長?」

…プチッ

その言葉を聞いた途端、紅葉はガクッとうつむいた。

そして…

「やっぱりこの企画は封印するべきだったわ、いや…むしろ性に合わないことはするべきじゃないわね…?」

フッフッフと笑う。

「な、なによ?」


怪訝そうに紅葉をみる冬奈。

その瞬間、キュピーン!と紅葉の目が光った!


「ちょっと待った〜!!」

ズサササァァァァとスライディングで間に入り込む僕。

「ハァハァ…、ハァハァ……フゥ〜…紅葉、だいたいの準備はできた………ハァ〜死ぬかと思った!」

普段あんまり運動していないせいで足場が悪い砂浜でダッシュすると有り得ないほど体力を消耗する。

「退きなさい藤…」

何故か知らないがメチャクチャ怒ってるな紅葉。とりあえず危険な目をしていたから割って入ったけど。この静かな口調は本気で怒ってる証拠だ。ある意味春より怖い。

「まぁまぁ紅葉、何があったかしらないけど落ち着いて。」

このままじゃメイデンちゃんの餌食になった秋雨くらい酷いことになってしまう。(第7話参照)

なんとか落ち着かせなきゃ…

「出たわねスズムシ!」

…なんかいきなり怒鳴られたし。むしろスズムシって…。

「女の子の前でハァハァ荒い息遣いなんかして…このド変態!いつもお姉ちゃんにそんな風に近付いてるんでしょ!?まさかそのまま…許せない!!」

嫌悪感丸出しで睨みつけくる妹さん。えらい嫌われようだな…困った。毎回これじゃあ洒落にならない、むしろそんなことしていない。

「退きなさい藤」

「このド変態!」

ああ…もう、秋雨ならぶん殴れば…いや危険な考えはよそう。とりあえず冬奈の方は誤解だ。

「妹さん、そんな事してるわけないだろ。」

「そうよ、藤は寝込みも襲えなかったボンクラなのよ?」

僕の目がキュピーン!と光る。

「おい紅葉…」

「なに?…っ痛たたたたたた!」

紅葉の頬をこれでもかと引っ張る。

「お前の口はどうもいらない事まで喋るなぁ紅葉?」

「ひぇんぱい!いひゃい!いひゃい!いぴゃい!ふちがはけちゃいまふぅ〜!(訳:先輩!痛い!痛い!痛い!口が裂けちゃいます〜!)」

「ほぅ?口が裂けちゃいますって?じゃあ裂けたところからファスナーでもつけて余計な事を喋れないようにしないとなぁ!!」

「ひぇんぱい!そりぇじひにきょわいれふ!!(先輩!それ地味に怖いです!)」

泣きながら抗議する紅葉。

只でさえ冬奈に目の敵にされているっいうのになんて事いうだこのバカ会長は。


「…スズムシ」

…僕か?

「スズムシ!」

たぶん、というか睨みながら言ってきてるから確実にそうなんだろうな〜、ずっと言われてるしな〜。

でもスズムシって酷いな〜。

「な、なんだい?」

とりあえず聞く。

「寝込みを襲ったですって?」

キュピーン!と目を光らせて聞いてくる。その声には怒りが確実に含まれていた。

「い、い、妹さん、違うんだ!襲ってない!襲おうとしただけで…いやいや違う!確かにチャンスだとは思ったけどさ?煩悩より理性が勝って凌いだというか…ギリギリセーフというか…だから…何もなかったから!」


「…スズムシ!」

キュピーン!キュピーン!キュピーン!と目が光りまくっている。それと共に殺気のオーラがガンガン出ている。

ああ、こういうトコは春に似ているなぁとそんないらない事も考えてしまう。

一種の走馬灯だな。

ん…春?

「ふじひぇんぱい、にゃんでいひふぃらしてふぃたの?(藤先輩、なんで息切らしてきたの?)」

ちなみにまだ紅葉の頬を引っ張っている。

「そりゃあ春が…」

その言葉を聞いて冬奈の眉がピクッとあがる。

「お姉ちゃんがなによ?」

「ああ、春がキレたから逃…げ…て…?」


一瞬で3人とも血の気が引いた。

アイツは砂塵と共に現れた。

その両の手には黒針…いやバーベキュー用の串が装備されている。

「藤ちゃ〜ん…、私という身長が低めでも胸が大きく(なる予定で)スタイル抜群のカワイイ彼女がいるのに後輩に妹に囲まれて…いい身分だねぇ☆」

フフフ…と暗い笑いをしながらゆっくりとこちらに歩いてくる鬼神。

「あわわわわ…」

「お…お姉ちゃん…」

顔が真っ青な2人、蛇に睨まれた蛙だ。

「いや胸は嘘だろ…」

「…」

「…」

コノジョウキョウデナニイッテンノコイツ?って顔で僕を見る2人。

あれ?変なこと言った?だって嘘は良くないよ?


春の目がキュピーン!と光り…

「全員死刑☆」

ニコッと笑った。


3人は逃げ出した!


この4人の体力は

藤は中、

紅葉は上の中、

冬奈は中の下、

春(鬼神)は上の上になっています。


ちなみに春(普通)は中の上くらいで

秋雨は上の上です。

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