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第20話:幕間・春と紅葉の作戦と惨劇

お久しぶりです、毎回言ってますね(笑)気にせずに見てください!どうぞ!

GW最終日…。

誰もが休み明日からの現実に鋭気を養う日…だが彼女は違った…(語り:天川藤)

「柳川小春のラブラブお弁当大作戦!!!」

「帰っていいかしら?」

「いきなり!?ひどいよ紅葉ちゃん!?」

「私、今日はヒマじゃないの、わかる?急に呼び出して…何?お弁当?自分で作りなさいよ、まったく。」

腕を組んで頬を膨らませ怒っている。

「ほほぅ、誰かさんとデートですかぁ?流石は生徒会長さま、見習いたいものですぅ〜☆」

「ちちちちちち、違うわよ!なんでデートなんて…不純異性交遊は校則で禁止されているわ!会長である私がそんなこと…」

紅葉ちゃんは顔を真っ赤にして否定していた、白い肌が赤く染まり、前かがみになって小さくなってしまった。思わず抱きしめたくなるくらい可愛い。でも私より20センチ以上身長が高いのに…。

「萌えだけど…負けたわ…。」

「なにがっ!?」

うなだれた私と困惑している紅葉…



「というか私は秋雨くんから料理を教えてやってくれって頼まれたの。でそのためにデート中止だってさ☆」


その言葉により紅葉の時間が止まった。

「え…ちょ…な、なにそれ!?」


「うん、そう。なんか前に作ってくれたシチューが…」

「わかりました、先輩!料理しましょう!あの女心のわからない奴らの舌をメロメロにしてあげましょう!」

私の言葉を遮り、後輩モードとなった紅葉ちゃんは爽やかな笑顔だったが目が炎を宿していた。

「いや真っ黒…」

「先輩!もう言わないでください!!」

ちょっと涙目になっていた、かわいい。

そんなやり取りをしながらスーパーへ向かった。


1時間30分後、紅葉宅…この後、誰もが考えなかった凄惨な現場となる…(語り:天川藤)

「フッフッフ…お弁当といえばタコさんウィンナーでしょ〜?」

パンダの絵がついてるエプロンを着て準備バッチリの私!

「からあげ!とんかつ!春巻きにコロッケ!それに玉子焼き!お弁当の王道ですよね〜!」

紅葉ちゃんもピンク色のエプロンを着てやる気充分に見えた。

「でもちょっと買いすぎたかな〜?」

「大丈夫ですよ先輩!出来たお弁当を試食しなければいけませんし!晩御飯で食べればいいんです!」

「だよね〜☆」

「ですよね〜☆」

キッチンに所狭しと材料が置いてある。軽く一週間は生活出来るくらいの食材を買い込んである…恋は盲目っていうけどコイツらは何がしたいんだ…(語り:天川藤)


「よ〜し!早速タコさんウィンナーを作るわよ〜☆」

キッチンのテーブルにまな板を置いて料理を開始!

シャキーンと包丁を光らせる。

向かい側に紅葉ちゃんがいるけど、なんか目が怖いよ…大丈夫かな?

30秒後。

ウィンナーに切れ目を入れるって…

「地味…」


しかしこれも藤ちゃんのためよ!いやこれは私と藤ちゃんのどっちが深い愛情を抱いているかの勝負なのよ!

「フッフッフ…負けてられないわ!」

顔を上げてガッツポーズを決めた、そしてふと紅葉の方をみると…

「痛っ…痛いっ…痛いよ…ぐすっ…痛っ…」

「ちょっ…紅葉ちゃん!!?」

「ぐすっ、センパーイ、うまく出来ないです〜」

白いまな板が真っ赤に染まっている…というかウィンナーも真っ赤…。

「指切りすぎだよ!!って血出過ぎ!?死、死んじゃうよ!?」

「うぇ〜ん、先輩、痛いよ〜!!」


そりゃ痛いよ!みてるこっちが痛いもん!

「ちちちちょっと待っててね!?」

慌てて置いてあった救急セットからガーゼやら絆創膏を取り出し紅葉の手当てをした。合計20箇所の切り傷刺し傷、紅葉ちゃんの手は絆創膏でいっぱいになっていた。この子…まさか…料理下手?

とりあえず手当てが終わって料理を再開した。

※ここからダイジェストになります(語り:天川 藤)

からあげ…もも肉を一口に切るときに切り傷10箇所追加。さらに揚げる時に指先火傷。

コロッケ…ジャガイモの皮むきの時にピーラーで指先を切る。さらに揚げる時に油が(盛大に)跳ねて右腕を火傷。

玉子焼き…フライパンで左腕を火傷。

…以上。

「料理再開…する?」

火傷の手当ての時にとりあえず聞いてみた。

「するにきまってるじゃない!私がこんな傷や火傷如きで諦めると思ってるの!?」

後輩モードから普段の会長モードに戻っている。

「でも手なくなっちゃうよ?」

自分でも凄いこと言ったと思った。でも紅葉ちゃんの手はもう包帯グルグル巻きで包丁なんて握れない。簡単に言うとドラ○もんの手みたいになっちゃってるし。

「もう包丁握れないよ?っていうか何も出来ないよ?ドラ○もん。」

「ドラ○もんじゃないわよ!あんなに太ってないわよ!」

いやそこじゃないから、とツッコミをしようと思ったとき紅葉の表情は暗かった。

「せっかく秋雨を見返せれると思ったのに…。」

今にも泣きそうな顔、ここまで料理出来ないと可哀想…でもこれが萌え要素になるのかしら?

「クッ…やっぱり負けたわ…」

「だから何がっ!?」

台所でうなだれる私…ホントに頬に涙が流れちやった。それに困惑するドラ○もん。


そして…あることに気がつく。

「これだけ料理出来てればお弁当箱いっぱいになるんじゃない?」

「あ…うん、そうね。タコさんウィンナー、からあげ、コロッケ、玉子焼き、あと彩りに野菜で埋めれば完成…ね、できちゃった…のかな?」

「紅葉ちゃんの手当てばっかりしてたからわからなかったね。」

「むっ、それって私のせい?」

ちょっとむくれる紅葉。

「でもさ…紅葉ちゃんの作ったのって…なんか…」

「き…気にしないでください!食べればおんなじよ!…ハハハハハハ」

キッチンに乾いた笑いが響いた。これ以上は言っちゃ可哀想だ。秋雨くんも同じことを考えるんだろうな、ってか食べるんだ…ハハハ。


「ま、まぁ…これで藤ちゃんを撃滅出来るわ☆ふふん、首を待ってなさいよ藤ちゃん!!」

「……。」

不思議な単語にツッコミ出来ない紅葉だった。(語り:天川藤)


次の日…

「オーッス!」

昼休みになる前に生徒会室に呼び出された秋雨。

「待っていたわ秋雨…」

部屋の一番奥のイスに座っている紅葉。背筋を伸ばして足に手を置いている。そして俺の目の前には2段のお弁当箱が置かれていた。

「お、できたか?」

「はい、どうぞ。」

「どうした…?いつもなら、さぁ愚民よ!食べるがいいわ!!…ぐらい言うのに…まさか毒か!?」

「違うわよ!いいから食べなさい!」


遠くから怒鳴る。

「ホッホッホ、いつもの会長サマか、ではいただきます。」

パカッとフタを開ける。

「なぁ…ちょっと質問していいか?」


「ええ」


「お前が作ったのか?」

「当たり前でしょ」

「冷凍食品じゃないんだよな?」

「当たり前でしょ」

「なぁ…なんでこんなに色が赤いんだ?」

「ッ…いいからはやく食べなさい!!」

「…おう…いや玉子焼きまで赤色だからな…」

恐る恐る玉子焼きを食べる。

もぐもぐ…。

「…むむ。」

そしてからあげを食べる。

もぐもぐ…。

そして全部のおかずを一通り試す。

「どう…なのよ?」

「ああ…普通にうまいじゃん!(なんか赤いけど)」

その言葉を聞いて力が抜けた。そして小さな声で

「よかった。」

と言った。

「俺、会長サマのことちょっと見直した、また作ってくれよ。」

秋雨はガツガツと弁当をむさぼりながら言った。

「ええ、いいわよ」

そういって紅葉は笑顔で笑った。

「でも気のせいか…鉄分の味がする。」

「…。」

当分手は見せられないと思いながら苦笑いした紅葉だった。





今回も前回の幕間と同じ春がメインに入ってます、後半は紅葉ですが、春は目標があると誰に対してもあんな感じですね。


あと、どんなに料理がうまい人包丁さばきがうまい人でも怪我はします。

ジャガイモピーラー事件は実話です(笑)病院送りなんで気をつけましょう。

ではまた今月中に。




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