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第17話:藤と春とヤネウエとコクハク

お久しぶりです。すいません時間かかりました。ではどうぞ。

「ギャハハ、も〜みじ〜!脱げ〜…ムニャムニャ…。」

「キャハハハハ、あきさめ〜!死ねばいいのにぃ〜…ムニャムニャ…。」

「寝言で会話が成立しているってスゴいな、新時代の言語か?それに本当に寝ててムニャムニャってどこの世界で言う奴いるんだよ?」

とりあえずそういいながら梅酒を飲む。多少酔いはさめたらしい。なんか…とりあえず自重しようと思います。

秋雨と紅葉が寝たせいでペースは落ち着いた。しかしかわりに部屋が狭くなった。ベットのある6畳の部屋では少し狭い。

「藤ちゃん、大丈夫…ですか?」

を胸のあたりでビールを両手で持って上目遣いで僕をみている。

クッ…なんて攻撃力…自重…するんだ僕!このままでは…

「やっぱり美味しそう…いただきます!」

バッと神速の動きで春に迫る。

「止めてください、エイッ!」

神速の動きでチョークスリーパーを決め(られ)る。ちなみにエイッはチョークを決めた後、喉を潰すのに力を入れた時の声でした…。まぁそんなことしたらどうなるか…わかり…きってる…ことで、僕は………死にかけて…ます。

あ、お爺ちゃん…お久しぶりです。5年前の葬式以来ですね…向こうの生活はどうですか?なんか若返りました?羨ましいなぁ、僕も今からそっちに行くからね…。

「藤ちゃん!?藤ちゃん!?」

「お爺ちゃん…………あれ、春?お爺ちゃんは?」

「し、知らないよ!よかった!死んじゃったのかと思った!」

「死?人間はそんな簡単に死なないよ…たぶん。」

でもなんか喉が痛いです。


「喉痛いの?はい、ウーロン茶!」

「あ、すまね、ありがとう。」

いつの間にか春も元に戻っているようだ、ちょっと残念。

そしてもらった飲み物をゴキュっと飲む。

「グハァ!…おい!これジャックじゃねぇか!」

「まだあったから、残すのもったいないでしょ?」

「だったら自分で飲め!」

「イャ、だって美味しくないもん。」

「2杯一気飲みしてたクセに何が不味いんだ?まったく…わがままも大概に…」

「私のじゃ…イヤだった?」

出た!女の子の必殺!胸元をちらつかせながら上目遣いで男の子を見る〜。

…グハァ…だ、大ダメージだ…いくら胸がないとはいえ…いけないこのままでは…。

無問題モウマンタイだ!」

酔っぱらっているから効果は抜群だ、僕はサムズアップしながら言ってしまった。そしてもう一口飲んだ、やっぱりキツい。


「それにしても狭いな、やっぱり。」

「うん、ちょっと…ね」

春がコクリと頷く。

「じゃあ上行くか? 」

と立ち上がる。

「うえ?藤ちゃんの家はどうみたって2階にしか見えなかったけど、もしかして屋根裏?」

屋根裏というところにワクワクしている春。

「残念、屋根裏ではない。」

とベランダに出る。そして上を指差して言った。

「屋根上だ。」

それだけ言うと僕はベランダにあるハシゴを登った。

「やねうえ…?ヤネウエ…屋根上!?屋根上行けるの!?スゴいね藤ちゃんの家!?」

ベランダでピョンピョン跳ねながら騒ぐ春。只今の時刻AM 2:00…完璧な近所迷惑だ。

「わぁ〜お月様キレ〜イ!」


「だろ?ここは俺の特別な場所なんだ。月だって花火だって虹だってなんでもキレイに見えるのさ。」

「藤ちゃんって高いトコ好きだよね〜、なんとかとバカは高いトコが好きっていうし…。」


「ほう、せっかく誰にも登らせたことのない場所に呼んでやったのにバカよばわりとは…言ったのはこの口か?」

そういって春の頬をおもいっきりつねようとした、…が酔っているせいとナナメの屋根の上という足場の悪さによって体勢が崩れてしまった。


「…っと」


「…へ」


まぁ簡単に言うと

僕の頭が春の太ももにのっかって俗に言う膝枕という男なら誰だろうと喜ぶ状態になったわけですね、ハハハ。

「いや…あの…すまん」

「…うん」

時間が止まる。

「…ねぇ藤ちゃん?」

「なんだ?」

「謝ってるわりにはどかないんだね。」

「…」

だって…だって生きてきてこんなに幸せなことなかったんだもの!!

「藤ちゃんのヘンタイ」

ボソッと言われた。

「やってもらうならもっとかわいい子にやってもらいなよ。」

こっちは見ずに星を見ながら言った。

「コレで充分満足ですよ。」

僕も同じように言ってやった。

そして今しかないなと…

「なぁ春婆さんよ?」

「なに藤じいちゃん?」

「僕、お前のこと…す…す…す…鈴木。」

「…意味がわからないよ?」

違う違う、ったく今しかないんだ。はやく…

「す…スルメイカ?」

「美味しそうだね。」

だから…もう僕ってやつは!


「…ストライプ?」

「…みたの?」

…なにがだ?

違う…違うんだ、チクショウ!勇気を振り絞れよ!と心で叫ぶと少し起きてコップに入っている酒を一気に飲み干し言った。

「春…僕は!」

「ダメ。」

「…は?」

「ダメ、やっぱりダメ。言っちゃダメ。」

「駄目か。」

駄目ということは告白拒否、むしろ言わせてもくれないのかよ。さすがだよ春、やっぱりお前が最強だった。

「ダメ、だって…私…絶対負けちゃうもん。」

ん…負けるってなんだ?それはいいってことなのか?

相変わらずよくわからない奴だ。

「あの…ちょっと待ってクダサイ。」

「どれくらいだ?」

「…10秒」

「はやっ!」

「じゃあ1分」

「まだはやい!」


「藤ちゃんのケチ、レディの願いを蔑むなんて男として最低だよ!」

「すいませんね、

僕もね、これでも恥ずかしいんだよ。できればツッコミなんてしてないでささっと終わらせたいぐらいだ。」

「ささっとって、藤ちゃん…それはかなり私に対して失礼だよね?」

小指を逆に曲げられた。膝枕されているということは体全部が射程圏内に入り込んでいるということになる。それは逆らったら屋根に逆関節のオブジェができる可能性があるということだ。

「痛たたた、ご、ごめんなさい春様。二度と言いません。」

「まぁ今日は許してあげますよ☆」

と言って小指は解放された。そして2人とも笑い出した。

ああ、いつもって感じだなぁと思った。春といるとつまらないことが楽しくなる。

あの時屋上で感じたように。

「で、どうなのさ?」

膝枕状態で春を覗き込み言った。

「へ?」

キョトンとする春。

「言っていいのか?駄目なのか?」

僕がそう聞くと春は梅酒を一口飲み、頬を赤らめながら言った。

「ん〜っとね…。」


9割が前話の次の日に完成していましたがあとラスト1割に1ヶ月かかったボンクラ圭月です。恋愛の奥の深さを学びました(?)

一応これでGW2日目編は終わりです。

また不定期なると思いますが気長にお待ち下さい。

では失礼します。

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